
夏休みの宿題として出されることが多い読書感想文。「どんな本を選んだらいいのかわからない」、「書き始めたものの何を書いたらいいかわからない」など、悩んでまだ残してる人も多いのでは?
この記事では、読書感想文に関する悩みを解消するため、ポイントを絞って書き方のコツを解説していきます。新潮社の現役編集者によるアドバイスも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!
読書感想文で多くの中学生がつまずく原因と悩み

読書感想文は苦手…という人、多いですよね。書くことが浮かばなかったり、うまくまとまらなかったり――そんな“つまずきポイント”を整理してみました。
- どんな本を選んだらいいのかわからない
- 書き出しの文章に悩む
- あらすじばかりになってしまい、何を書けばいいのかわからない
- 自分の意見や気持ちがうまく書けない
感想文を書くことに慣れていない人は、最初のステップである本選びや書き出しの部分で行き詰まることが多いものです。ここからは、それぞれの悩みに合わせたヒントやアドバイスを紹介していきます。
読書感想文で失敗しない本の選び方
興味や理解度にあった本を選ぶコツ
感想文は、まず「どの本を選ぶか」が大事です。難しすぎる本だと途中で挫折してしまうこともあるため、自分が興味を持てるか、内容をしっかり理解できそうかを考えて選びましょう。
たとえば、こんな選び方があります。
- 興味のあるテーマ(動物・家族・恋愛・学校・習い事など)
- 好きなジャンル(冒険、ファンタジー、ミステリー、恋愛、ノンフィクションなど)
- 知っていることや興味・関心のある出来事に関する本
- 有名人や歴史上の人物の伝記や自叙伝
【現役編集者’s アドバイス】
- 「お小遣いで買えるもの」や「表紙やタイトルが気になるもの」をきっかけに探すと、意外な作品が見つかるかも。
- 好きなテーマや作家名、読書、おすすめ本などのキーワードを組み合わせてSNS検索すると、自分好みの作品に出会える確率がアップするかも。
- 自分の体験に近いテーマだと、意見が書きやすくスラスラ進むよ!
読書感想文の書き方のコツは?お悩み別に解説!

書き出しで迷ったときのヒント
まずは「この本を選んだ理由」と「読む前の気持ち」を書いてみましょう。表紙やタイトルにひかれた、すすめられた、好きなテーマだったなど、本との出会いを書けばOKです。読み始める前に感じたことも入れると、自然な流れになります。
【現役編集者’s アドバイス】
- 本の内容と違うことから書き出すのもコツ!「今月はニコラの特集では」「今日もお母さんが機嫌が悪かった」「犬を飼い始めてから3週間が経った」など、自分の体験や身近なことにリンクさせると書き始めやすいよ!
- あえて本を読まずに、読む前の印象を書き出しに使うのもおすすめ!読む前と読んだ後の印象を比較できるよ。
あらすじだけにならない内容選びのコツ
感想文があらすじばかりになると、自分らしさが出ません。心に残った場面や登場人物の言葉をメモし、その感想を書くのがおすすめです。本にふせんを貼って大事な部分を忘れないようにすると、作業がスムーズになります。
【現役編集者’s アドバイス】
- 読み手にどう読んでほしいかを考えながら書くと、文章の方向性が決まりやすいよ!
- 書き始めると原稿用紙が埋まるか不安になることも。そんなときは、あえてパーツに分けてみよう!あらすじは何行目まで、まとめは何行目から…と先にブロックを決めておけば、その中で文章を整理しやすくなるよ!
自分の意見や感想を自然に書く方法
最後は「学んだこと」や「気づき」をまとめます。この本を読んでどう感じたのか、これからどう行動したいのかを書けば、読み手にもしっかり伝わります。
【現役編集者’s アドバイス】
- 文中で強く惹かれた文章を引用し、それに対する疑問を投げかけるのも自分の意見を述べる方法のひとつ!
- ことわざや慣用句を使うと、読み手のイメージが湧きやすくなるよ!この方法は書き出しにも使える!
- 「今も考えている」「あの時の自分をほめてやりたい」「聞いてみたいと思った」といった表現は、感想文に個性や臨場感を加えるだけでなく、「自分の考え」や「気持ち」が自然に表現できるよ!
まとめ
読書感想文は、本選び~感想のまとめ方まで、ポイントを押さえればぐっと書きやすくなります。興味のある本を選び、心を動かされた場面を中心に自分の考えや学びを言葉にすることが大切です。本との出会いを楽しみながら、自分らしい感想文を書き上げましょう!
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【番外編】書店・図書館での本の探し方
やはり実際に本を手に取ってみるのが一番です。書店員や図書館司書によるおすすめポップも、本選びのヒントになります。
夏は出版社の文庫フェアも盛りだくさん。本の情報がぎゅっと詰まった小冊子も配られており、感想文向けの本探しにぴったりです。小冊子は書店や出版社の特設サイトから入手できます。
- 新潮文庫の100冊 2025
https://100satsu.com/ - ナツイチ 2025(集英社文庫)
http://bunko.shueisha.co.jp/natsuichi/ - 角川文庫夏フェア2025
https://kadobun.jp/special/natsu-fair/
※詳しくはお近くの書店または出版社にお問い合わせください。














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