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OG連載【私のロールモデル】

2025.03.15

<ニコラモデルOG連載>【第一回】永遠のロールモデル・永野芽郁

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創刊約30年のティーン雑誌「ニコラ」。いつの時代も最先端のファッションやヘアメイクとともに、読むと元気になれるポップカルチャーを発信し続けてきました。そんな「ニコラ」最大の要は、圧倒的な輝きを放つ専属モデル「ニコ㋲」たち。ニコラから羽ばたき、自分の道を切り開いて活躍するOGが数多くいます。そんなニコラの大先輩たちを深掘りする<ニコラモデルOG連載>がついにスタート。記念すべき第一回目のゲストは、ニコラ在籍中に映画『俺物語!!』のヒロイン役をオーディションで勝ちとり、その後もモデル、CM、映画、ドラマと、幅広い分野でその才能と魅力を開花させた永野芽郁さん。憧れの存在であり続ける【永野芽郁】の価値観やマインドは、現ニコラ読者のみんな、そして元ニコラ読者のあなたにとって、生き方や考え方のヒントになるはず。


変化や成長は周りが見て決めること
自分的にはニコラモデル時代と何も変わっていません(笑)

「パッと最初に思い出すのは、レピピアルマリオの撮影でロンドンに行ったこと! 事務所の人も親もいないし、モデルは私一人っていう海外での撮影は初めてだったからすごく新鮮でした。朝から見慣れない景色の中で撮影をするのは楽しかったし、いつも着ていたレピピのお洋服がまた違う感じにも見えて。今でもすごく思い出に残っています」

「お仕事が重なってすごく疲れている時期に、早朝からの私服撮影があったんです。前日はドラマの撮影で、夜遅くに帰宅してそれから準備をして……。“朝にシャワーを浴びよう!”と思っていたのに、力尽きてリビングでそのまま寝てしまったんです。お母さんから『大丈夫?』と聞かれて『大丈夫だよ!』と答えたんだけど、目が覚めたら出発の時間ギリギリ。そこからなんとか準備はできたけど、シャワーを浴びる時間もなくて、バッと着替えて急いで電車に飛び乗ったんです。そういうときって重なるもので、運悪く電車が遅延! 撮影場所に着いたときにはもう、泣きそうな気持ちになっていました。現場のみんなが明るくフォローしてくれて……私の限界スイッチが崩壊。大号泣した記憶があります。一人トイレで泣いて、そのまま出られなくなっちゃって。本当に切羽詰まって余裕もなくて、あの時はすごくしんどかったです」

「え、本当に?(笑) 私、ポーズをしてるっていう感覚がなくて逆に『ポーズして!』と言われたらできなくなっちゃうかも。だから撮影をしているときの頭の中は“ふわぁ〜”って表現するのが一番近い気がします。お腹空いたな〜とか、違うことを考えているわけでもなくて、本当に何も考えていないんです。もちろん、お洋服の見せなければいけないポイントやディテールには意識を向けているけれど、それぐらい。初めてカメラの前に立ったときもカメラマンさんに『笑って』と言われて『笑うって何? 無理!』となったのを覚えています(笑)。笑顔もポーズも、作り方は分からないんです。ただ撮られているのは楽しいから、ふわふわと動いているところを撮ってもらっている感じなんだと思います」

「強みというか、他の子と違うなと思っていたのは“自分が見られていることに興味がない”ってこと。だからニコラでも自分が出るページ数を増やすために何かをするとか考えたことはなくて、むしろロケバスで他のニコ㋲たちが撮影しているのを待っている時間が一番嬉しかったぐらい! みんな撮影からロケバスに戻ってくると、すごくスッキリとした表情をしているのでそれを見るのが好きだったんです。もちろん、お洋服も好きだし、撮影は楽しいし、ニコ㋲たちやスタッフさんと話す時間も大好きだったけどね♡ “気負うことなく(現場に)いられた”ことが、強みだったのかもしれないです」

自分と誰かを比べるっていうことが頭にないんです。それは今でも。そもそも比べる意味も分からないというか。ニコラで他のニコ㋲が表紙を飾っていても、それって当たり前のことだからいちいち比べて悩むことはなかったです。だって、自分が表紙をやりたいと思っているってことは、他のニコ㋲だって表紙をやりたいに決まってるでしょ? でも、表紙に出られる人数や回数は限られている。だから、別に自分が表紙じゃなくてもそこに落ち込む必要はないと思うんですよね。みんながやりたいと思っていることに自分が選ばれたらそれは嬉しいことだけど、他の子が選ばれたならそれもすごいことなんだから“かわいいね!”ってなるし。ただそれだけの話なんじゃないかなと思います」

「基本的に何も変わっていないかも。小学生のときから考え方も発言もあまり変わってないんです(笑)。でも変化って周りが見て決めることだと思うので、自分的には変わったと感じていなくても、見ている人が何か感じるのであれば、それが“変化”なのかもしれないですよね。それは成長も同じで、自分で成長した!とは思わないけど、周りの方がそう思ってくれるのならきっと、成長できているんだと思います

“今日より明日を楽しく過ごしたい”という気持ちが根本にあるんですけど、お仕事での大きな目標は大河ドラマかな。朝ドラをやらせてもらっているとき、隣のスタジオで大河ドラマの撮影していて。“自分もやりたいな”と思っていたので、いつか主演としてできたらうれしいですね」

「ニコラ時代から応援してくれている子たちが今でもイベントに来てくれたり、SNSでコメントをくれたりすることは、本当に本当に嬉しいです!! 全員と面識があるわけではないけど、一緒に大人になっていってる感覚があるのですごく心強い存在なんです。だからこそ、これからも私は新しく色々な姿を見せていきたいし、それをみんなには面白がってもらって、着いて来てもらえたらと思います。そして、自分らしく楽しく過ごしてもらえたら一番嬉しい♡ もし元気がなくなったときには、私のことを見たり、思い出したりして笑ってください」

「ニコラは私が今のお仕事と本格的に向き合っていくと決めたスタート地点! たくさんの思い出が詰まっています♡」


永野芽郁/ながの・めい 1999年9月24日生まれ、東京都出身の女優。NHK連続テレビ小説「半分、⻘い。」(18年)でヒロインに抜擢され大きな反響を集める。近年の主な出演作品はドラマ『ユニコーンに乗って』(2022/TBS)、ドラマ『御手洗家、炎上する』(2023/Netflix)、『君が心をくれたから』(2024/フジテレビ)、映画『からかい上手の高木さん』(2024)など。現在は映画『はたらく細胞』が大ヒット公開中の他、5月16日には主演映画『かくかくしかじか』公開予定。2026年には大河ドラマ『豊臣兄弟!』に出演が決定している。

Photo/Ogawa Ken Text/Ando Yoko

Information

大ヒット上映中!!

映画『はたらく細胞』

健康を守るため酸素を運ぶ赤血球(永野芽郁)とよからぬ病原菌と戦う白血球(佐藤健)は、高校生の漆崎日胡(芦田愛菜)の体内で毎日元気にはたらいている。一方、不規則不摂生な生活をおくる日胡の父、茂(阿部サダヲ)の体内はブラックな労働環境で細胞たちは文句ばかり。そんな仲よし親子の日常を脅かす最強の敵が動き始めたことで赤血球と白血球をはじめとする細胞たちは体内史上最大の戦いに立ち向かっていく……。

©清水茜/講談社 ©原田重光・初嘉屋一生・清水茜/講談社 ©2024 映画「はたらく細胞」製作委員会

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