だから、花火は大嫌い。

CAST林 芽亜里林 芽亜里

作者:ゆいゆい

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2021.05.14

コウショウ「めあり!」





メアリ「こうしょう?!
どした?」





コウショウ「今度のお祭りの花火、
一緒にみたいな」





メアリ「、、、、、」





コウショウ「だめ?」





メアリ「べつにいいけど・・・」





コウショウ「花火、2人で
見に行くの
はじめてだね」





メアリ「う、うん」





私、高校1年生の
林芽亜里。





中学3年生のときから
付き合っている
彼氏がいます。





コウショウ「もしかして
嫌だった?」





メアリ「全然、全然!!!
楽しみ!!」





私は誤魔化すように
明るく言う。





コウショウ「よかった!!
楽しみにしてるね」





メアリ「うん」













.*





私は昔から
花火が好きではなかった。





もちろん、
輝いている瞬間は
本当に綺麗で。





でも、その後
すぐ散ってしまうのが
切なくて、悲しくて。





一緒に見ている人も
そうなってしまうのではと
思ってしまうから。













*.





こうしょうとの出会いは
中学1年生のとき。





同じクラスで、
第一印象は『かっこいい』





その時初めて
“一目惚れ“
というものをした。





笑う姿、友達と
ふざけあっている姿、
たまに見せる真剣な横顔。





全てが好きで好きで
たまらなかった。





最後だ、と思って
卒業式で告白。





あっちも好きだったらしく、
OKされて、
本当に嬉しくて。





奇跡的に高校も
一緒だったことが
分かって。





幸せだった。













.*





デート当日。





涼しげな水色の浴衣を着て、
あの人がくるのを
待っている。





コウショウ「遅れた!!
ごめん・・・」





メアリ「大丈夫だよ」





コウショウ「・・・・・・」





メアリ「どした?」





コウショウ「・・・浴衣、かわいい」





う、嬉しい・・・





メアリ「ありがと・・・」





コウショウ「行こっか」





メアリ「うん」













*.





花火の時間になった。





コウショウ「綺麗だね」





メアリ「うん」





コウショウ「来年も、その次も
一緒に見てるかな?」





メアリ「見てるんじゃない?
私はこうしょうのこと
嫌いになるとか
一生ないと思う」





まって、今めっちゃ
恥ずかしいこと言った・・・!!





顔が赤くなる。





メアリ「今の忘れてっ~」





コウショウ「一生忘れません笑」





メアリ「めっちゃ
恥ずかしい・・・」





コウショウ「・・・嬉しかったよ」





メアリ「・・・え」





コウショウ「これからも
ずっとずっとよろしくね」





メアリ「うん」





この願いが
叶いますように。





私は心から願った。









しかし、それが
叶うことはなかった。













.*





次の日の朝、
こうしょうの
お母さんから
電話があった。





『こ、こうしょうが・・・』





嫌な汗が流れた。





花火大会の帰り道、
こうしょうは
交通事故にあった。





そして、亡くなった。





何もかもが
空っぽになった
気がした。





だから、私は、
花火が大嫌い。













*.





もう、あれから
1年がたった。





こうしょうは、
花火のように、
輝いて、
消えてしまった。





でも、花火が輝いていた、
という“事実”は
消えることはない。





こうしょうとの思い出は
消えることはない。





だから、私は
前を向いて生きていく。





こうしょうが
生きられなかった分、
私が生きていく。





そう、心に決めた。







*end*

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