“アイラブユー”を聞かせて

CAST戸部 光翔戸部 光翔

作者:君と夏の終わり。

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2021.03.30

“もし5分前に戻れるなら
何をしますか?”





“私はさっきの返事を
もう1度したい”











・*  ・*





“「もうほっといてよ!」”





夢を見た、





昔付き合っていた彼女と
喧嘩別れをする夢。





今でも忘れられない。





最期に彼女の声を
聴いた日を。





────────もう
思い出したくないのに。













*。・ 1年前 ・。*





体育祭前日





僕は彼女に
告白をした。





返事は、





「私で良ければ」





たった一言。













*・  ・*





「コウショウ!
ここ行きたい!」





「・・・え?」





可愛い笑顔を
満開にして
僕の隣へちょこんと
座る彼女。





(可愛いな)





「ねぇ、
聞いてる?」





「聞いてるよ笑」





「メアリがどっか
行きたいなんて・・・
珍しいね」





「そうかな?」





「そうだよ」





たわいもない会話でさえ
尊く思えた。





このときはまだ、





あんなことが
起こるなんて
知る由もなかったんだ────────













*。・ メアリの回想 ・。*





私、メアリは
大きな病気を
抱えていた。





“『余命・・・
1年といったところ
でしょうか・・・』”





担当の先生の口から
飛び出した言葉は、
私があと“何年”
生きられるかということ
だったのだ。













*・  ・*





「コウショウ、
ちゃんと聞いてね」





「・・・?」





彼女に
“「話したいことがある」”
と言われ、





その背中について
行くように
屋上へ上がった。





そして────────





────────「私ね・・・
もう少しで死んじゃうの」





(は?)





涙ぐんでいる彼女の前で
状況を理解
出来ていない俺





その顔はどれほど
マヌケなことだろう。





「死んじゃうって・・・
え? なんで?」





質問を投げかけた途端、





彼女は嗚咽とともに
激しく泣きじゃくった。





それでもまだ





これが最期だなんて
気づかなかった────────













*。・ 次の日 ・。*





彼女は自宅で
息を引き取った。





担任の先生から





“「・・・メアリさんは・・・
天国へ行ってしまいました・・・」”





と聞くまで





俺は何も
知らなかったのだ。





(あれが最後だなんて・・・)













*・  ・*





両思いだけど
片想い、





触れられそうで
触れられない、





甘くて苦い。







────────そんな恋でした。







*END*

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