完璧すぎる姉とそのイケメン同級生

CAST林 芽亜里林 芽亜里

作者:ちはなん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2021.03.20

皆さん、
こんにちは。





林美央子と
いいます。





私には、
姉がいます。





名前は芽亜里。





超美人で勉強も
運動もできて、
その上性格もいい。





彼氏だっているし、
とってもモテる。





まさに
『完璧』な姉。





でも、芽亜里は、
私のコンプレックスの
1つなんだ。













・・・・・・・*





日曜日。





私は、芽亜里と
散歩に出かけていた。





公園に着いたとき、
1人の男の子が
スケボーをしていた。





中3ぐらいかな。





スケボーをしている人は、
何度も何度も
見たことがあるはずなのに、
何故か目が離せない。





その男の子を見ていると、
ふとこっちを見た。





そして、そのまま
こちらに歩いてくる。





見てるの、
バレたかな?





怪しまれた?





でも、その男の子は、
私ではなく、
私の隣にいる
芽亜里に話しかけた。





男の子「メアリ、ヤッホー!
散歩?」





芽亜里「うん。
河島くんは?」





男の子「見てのとおり、
スケボーの練習!」





芽亜里「好きだって
前に言ってたもんね」





芽亜里の
知り合いかな?





でも、『先輩』って
呼んでたから、
学校の後輩?





私が頭を
悩ませていると、
芽亜里が
こちらを見た。





芽亜里「あっ。河島くん、
この子は、私の妹の
美央子だよ」





美央子「は、初めまして、
林美央子です・・・」





男の子「美央子か。
初めまして!
俺、芽亜里と同じ委員会で
中3の河島英人です!
よろしくな!」





英人くん、か・・・





男の子に、初めて
美央子って
呼ばれたな。





英人くんは、
芽亜里のイケメンの
お友達として、
この時、私の中に
インプットされた。

















*・・・・・・・





水曜日。





今日は学校が
早めに終わったので、
友達の優奈と果歩と
公園に遊びに行った。





美央子「あっ」





友達「どうしたの?」





何と、
英人くんが
スケボーをしていた。





美央子「ちょっと、
待ってて・・・」





あいさつだけでも
しておこうと思って
英人くんの方に行くと、
英人くんが私に気づいた。





英人「美央子!
久しぶり・・・って、
日曜日あったか」





英人くんは、明るく
ケラケラ笑う。





美央子「ホントだね」





タメ口だけど・・・、
まあいっか。





優奈「え、
知り合いかな?」





果歩「結構イケメン
じゃない?!」





少し離れたところで、
2人が騒いでいる。





イケメンっていう考えは、
私だけじゃないみたい。





英人「そういえば美央子って、
芽亜里がいる時、
いつもテンション
低くない?」





美央子「そ、それは・・・」





芽亜里が
コンプレックなんて
言えないし・・・





英人「美央子も
色々あるんだな。
・・・そうだ!」





英人くんがいきなり
大きな声を出した。





英人「美央子って
スマホ持ってる?」





美央子「い、一応は・・・」





英人「連絡先
交換しようぜ!!」





え、ええええええ
えええええ?!





男の子と連絡先なんて
交換したこともないのに?!





英人「なんかあったら、
いつでも相談
乗るからさ!」





英人くんって、
こんなに
優しいんだ・・・





美央子「う、うん。
わかった。
ありがとう」





英人くんと
連絡先を交換して、
私は優奈と
果歩のもとへ戻った。





優奈「ねえねえねえ!!
あの人誰?!」





果歩「めっちゃ
イケメンじゃん!!」





そのあとは、2人に
たっぷりと事情聴取を
されました。

















・・・・・・・*





お父さん「はあ・・・」





ただいまお父さんに
怒られているところです。





今日は、土曜日。





テストが返ってきたけど、
かなり悪い点で、
それについて
怒られています。





お父さん「どうして美央子は
勉強が出来ないんだ?!
こんな初歩的なところ
で間違えてどうする!!」





美央子「ごめんなさい・・・」





今回は、ほんとに
自分でもやばい点だと
思うけど・・・





しゅんとなる私を見た
お父さんは、
私の横にいる
芽亜里を見た。





お父さん「メアリは
どうだったんだ。
メアリも今日
返ってきたんだろう?」





芽亜里「うん。
これだよ」





芽亜里が手に持っていた
答案用紙を
お父さんに渡した。





お父さん「おお!
総合が485!
よくやったな!!」





お父さんが
笑顔になる。





芽亜里「ありがとう、
お父さん」





褒められた芽亜里も
笑顔になった。





でも、私は反対に、
泣きそうになる。





私は、芽亜里よりも
ずっと下を行くんだって、
思うから。





お父さん「でも、なんで芽亜里は
こんなに出来るのに、
美央子は
全然ダメなんだ?
美央子も、芽亜里を
見習いなさい!
もっと努力しなさい!」





思いもしなかった
お父さんの言葉に、驚いた。





まさか、お父さんに、
芽亜里と比べられるなんて・・・





これ以上芽亜里と
お父さんと一緒に
いたくなくなった私は、
スマホを掴んで
外に走り出た。













無我夢中で走って、
気がつくと、
公園にいた。





これから、
どうしよう。





ふと、英人くんの言葉を
思い出した。





『なんかあったら、
いつでも
相談乗るからさ!』





・・・英人くんに会いたい。





そう思った私は、
英人くんに
電話をかけた。





英人『もしもし、美央子?』





美央子「英・・・人、くん・・・」





英人くんの声で
安心したのか、
目から涙が溢れてきた。





英人『どうしたの?
泣いてんの?』





英人くんが
慌てたように言う。





美央子「来て・・・」





英人『いつものとこ?』





美央子「うん・・・」





英人『了解!
ちょっと待ってて』





英人くんは
早口でそう言って、
電話をきった。





来て、なんて
無茶なことを言ったのに、
本当に来てくれるの・・・?





3分ほどすると、
英人くんが
走って来た。





英人「美央子! って、
なんでそんなに
泣いてんの?!」





英人くんは
私の前で止まり、
驚いた。





美央子「おと、お父さん、が・・・」





英人「お父さんと、
なんかあった?」





英人くんは、なかなか
喋ることができない
私の言っていることを察して、
話しやすいようにしてくれた。





英人「相談、乗っていい?」





そのあと私は、
お父さんに
怒られたことや、
いつも芽亜里と
比べられることまで話した。





英人「さすがに辛いよな、
それは」





英人くんは、私の話を
真剣に聞いてくれた。





英人「でも、美央子だって、
1つぐらい
芽亜里に勝てること、
あるだろ?」





美央子「あるけど・・・」





人に見せるほどでは・・・





でも、英人くんは、
笑顔になる。





英人「あるんじゃん!
で、何?」





美央子「えっと・・・、
誰にも言ったことないけど・・・
K-POPのダンス、完コピするの、
好きなんだ」





英人「え、マジで?!
俺もK-POP好き!
っていうか、ダンス、
ムズイよな?」





美央子「ま、まあ・・・」





英人「1つでも
特技あるんだったら
いいじゃん!
自分に自信持ちなよ!!」





英人くんは、
力のこもった声で言う。





美央子「うん、
ありがとう・・・/////」





そのあとは、
学校の話やら
スケボーの話やらを
していたんだけど・・・





?「あれ? 林だ」





近くから声が聞こえて、
驚いて振り返ると、
クラスの男子がいた。





いつも私を
からかってくる。





芽亜里のことも
知ってるから、余計に。





内田蓮くんと、
宮本龍之介くん。





蓮「林何してんの、
って、泣いてんじゃん!」





龍之介「どーせ、
テストの結果が悪くて
怒られたんじゃね?」





う、ご名答・・・





蓮「姉貴は頭いいのに
なんで妹は
頭悪いんだろな」





龍之介「言うな~、蓮は」





なんで、そんなこと
言うの・・・?





2人は、私が泣きそうに
なるのを見て、
またからかってくる。





龍之介「泣き虫な妹って
困るわ~」





蓮「林って、
特技とかあんの?
探すの、大変そ~」





英人「大変じゃねえよ!!」





私の隣にいた英人くんが、
いきなり大声を出した。





英人「お前らさ、
美央子のこと
大して知らないくせに、
あーだこーだ言うなよ!!」





英人くんが
2人に怒鳴った。





蓮「す、すみません・・・?」





内田くんと宮本くんが
首を傾げながらあやまり、
そそくさと逃げていった。





英人くんは、
ふう、と息をはいて、
にかっと笑う。





英人「大変だな、
あんなの
クラスにいたら」





美央子「うん」





すごいなあ、
英人くんは。





勇気もあって、
カッコいい。





そうか、私、
英人くんが
好きなんだ。





英人「助けたお礼に、
俺の耳になってよ」





いきなり
英人くんが言った。





耳?





美央子「耳って?」





英人「俺の秘密を
聞いてってこと。
抱え込んでると
疲れるんだよな~」





そういうことか。





秘密って、なんだろ?
私に教えても
いいのかな?





ちょっとだけ、
嬉しくなった。





英人「あのさ、
実は、俺・・・」





美央子「うん」





英人「芽亜里のこと、
好きなんだ」





美央子「うんうん・・・え?」





えええええええええ
えええ?!





芽亜里のことが
好き?!





英人「芽亜里には、内緒な」





英人くんは
恥ずかしそうに笑う。





美央子「う、うん・・・・」





つまり、私は恋心に
気づいたその日に
失恋したと。





私、やっぱり芽亜里に
負けてるじゃん!

















*・・・・・・・





あれから2週間。





英人くんとは
会ってないし、
連絡もとってない。





どうしてるかな・・・





気になったから、
公園に行ってみた。





いつもいるわけじゃ
ないだろうけど、
いそうだったから。





行ってみると、
ベンチで英人くんが
寝ていた。





美央子「えい・・・
と・・・くん?」





小さい声で
名前を呼んでみたら、
英人くんがムクッと
起き上がる。





英人「美央子?
久しぶりだな」





美央子「どうして、
ここで寝てるの?」





私が聞くと、
英人くんは
苦笑いしながら
後頭部を掻く。





英人「えーとな・・・
芽亜里に告白した」





美央子「えっ」





芽亜里、
全然いつもと
変わんなかったけど・・・





英人「で、ふられて、
こうして
落ち込んでるってわけ。
ダサいだろ?」





美央子「ダサくない!!」





気がついたら、自分でも
ビックリするぐらい
大きな声が出ていた。





美央子「告白する
勇気があるのに、
ダサいわけない!!」





英人「美央子・・・」





美央子「自分に自信持ってよ!
ダサいとことか、
なかなかないもん!」





英人「なかなかって、
たまにはあるんだ・・・」





英人くんが
肩を震わせて
笑ってる。





よかった。
いつもの英人くんだ。





失恋しても、
片想いでも、
英人くんが笑っていたら
それでいい。





私は、英人くんの笑顔が、
大好きだから・・・!













・・・・・・・*





中1になった。





英人くんと芽亜里は
高校生になって、
みんな忙しくなった。





芽亜里「美央子、
大人っぽくなったね」





ある日、芽亜里に
そう言われた。





芽亜里「勉強も
頑張ってるし」





そう。
自分で言うのも
なんだけど、
最近は勉強も
頑張ってる。





芽亜里に
負けないようにって
いうのもあるけど、
もっと自分を
磨きたいから。





英人「芽亜里、美央子!」





芽亜里「あ、河島くん!」





美央子「英人くん!」





英人「美央子、
昨日テスト
返ってきたんだろ?
どうだった?」





英人くんが
聞いてくる。





すると、芽亜里が
すごく誇らしそうに笑う。





芽亜里「実はね~、
学年3位だったんだよ!」





英人「えー、マジ?!
ってか、なんで
芽亜里が言うんだよ」





芽亜里「えへへ、
だって
嬉しいんだもん?」





美央子「えっ?」





嬉しい?
なんで芽亜里が。





芽亜里「だって、
学年3位の妹を
持ってるんだよ?」





芽亜里・・・!!





芽亜里は、もう
私のコンプレックス
じゃない!





自慢の
お姉ちゃんだよ。





美央子「ありがとう!」





私は、芽亜里に
抱きついた。







*END*

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