陰キャな俺の初恋

CAST大倉空人

作者：ケーキ

2021.01.11

？「おはよっ」

タカト「ぉはよ」

挨拶だけでも
めんどくせえ。

俺は大倉タカト。
中３。

どこにでもいる
普通の中３だ。

学校では、
陰キャに近いような
付き合い悪い男子を
演じている。

「学校では」って何？
ってよく言われる。

なんでかって？

そう、俺は今
人気のメンズモデル
ゆいとだ。

そんな俺の学校生活も
関係なく
話しかけてくる奴がいる。

？「今日の２時間目何？」

そうコイツ、
隣のクラスの
阿部ココハだ。

タカト「ん、数学。
お前は？」

ココハ「私、社会」

タカト「じゃあな」

ココハ「ちょっと、
後で話があるんだけど、
いい？」

タカト「あぁ」

ココハ「じゃあ放課後、
教室にいて。じゃあ」

話って何？

なんか嫌な予感がする。

しょうがない、
いくらなんでも
約束は破りたくない。

――＊＊　放課後　＊＊――

ココハ「おまたせ」

タカト「話って何？」

ココハ「あのさ、
タカト君って
好きな子いる？」

タカト「いねぇよ」

ココハ「ふぅ、
大倉タカト君、
ずっと好きでした」

タカト「へっ？」

ココハ「えへへ、
付き合ってください」

このパターンは
無しだろ。
急すぎる。

しかも
この笑顔はズルい。

どうしよう。

タカト「男なら
即答したいけど、
ちょっと考えていい？」

ココハ「またね」

タカト「またな」

卒業式まで
あと１週間。

今年はコロナだし
規模縮小かぁ。

確か２クラスずつ
やるって
言ってたような・・・

そうだったら
ココハと一緒だ。

その時に
俺から告白しよう。

卒業式当日　＊＊＊

「卒業証書授与」

「３年３組
阿部ココハ」

「はい」

「３年４組
大倉タカト」

「はい」

タカト「ココハ、
ちょっといい？」

ココハ「あっ、タカトだ。
いいよ」

タカト「俺ココハのこと
好きだ」

ココハ「やった」

タカト・ココハ「これからもよろしく」

今からデートに行く。

その時に
俺がモデルやってること
教えてやろう笑笑

＊＊＊ＥＮＤ＊＊＊