嘘告からのカレカノ

CAST平澤遙

作者：小桜ちゃん

2021.01.06

私は平澤遙。
いわゆる
地味女子です・・・・・・

そんな私がなんと！

学校一のイケメン、
戸部コウショウくんに
告白されました！

コウショウ「平澤。
好きだ！
付き合ってください！」

遙「えぇぇぇっ！
か、考えさせてください！」

と、逃げ出しました・・・・

私とは正反対の親友、
池クルミちゃんも
応援してくれました！

私の学校、
制服に色々合わせても
良い自由な校則が
売りの学校なんです。

私は元の制服のままです。

クルミちゃんは
ギャルっぽく、

コウショウくんは
王子様みたい。

素敵だな。

放課後、
掃除当番だった私は
ゴミを捨てに
裏庭に来ました。

そこで
聞いてしまったのです。

コウショウの友達「コウショウ！
どうだった？
おとせた？」

コウショウ「保留だって。
すごく驚いていたよ」

コウショウの友達「アハハハハハハッ！
付き合えるわけねーのに。
馬鹿だなぁ」

それを聞いて
私は頭が真っ白に
なりました。

確かに、
私みたいな地味な子、
告白してくれるはずがない。

私は急いで
ゴミを捨てて、
走って
家に帰りました。

・。・。・。・。・。・。・。・。

私はLINEで
クルミちゃんに
相談しました。

裏庭での出来事を。

クルミちゃんは
すごく怒ってくれました。

すぐ家に来てくれて、
慰めてくれました。

私は気づいた。

コウショウくんが
好きだってことに。

クルミ「そういえば、遙。
カバンは？」

遙「ああっ！
置いてきた・・・・」

その時でした。
いきなりインターホンが
鳴りました。

母達は共働きなので
郵便配達は、
夜に来るよう、
お願いしているのに、
なんでだろう。

そう思いながら、
ドアを開けました。

そこにいたのは
コウショウくん

のはずが無く、

コウショウくんの
取り巻き達の
野崎ナナさん、
近藤ユラさん、
組橋セナさんでした。

遙「なんでしょうか」

突然!?

ナナ「貴女、
コウショウくんに
告白されたんでしょ!?
ユラに譲って」

セナ「ユラはね、
コウショウの幼なじみで、
この高校に入るまで、
１１年間、
恋してるの！
邪魔しないであげて！」

ユラ「お願い。平澤さん。
コウショウを幸せに
出来るのは、
ユラしかいないの」

ナナ「ウソ告なんでしょ？
それなら
ユラに譲りなよ」

遙「確かに、
そうかもしれない。
でもっ！
私はコウショウくんを
好きになった！
嘘告だって知っても、
憎めなかった！
だって私、
コウショウくんが
大好きだから！」

どうしよう。
泣くな。

近藤さんが
１番辛いはずなのにっ。

コウショウ「平澤」

幻かと思ったけど、
やっぱり本物だった。

遙「！
コウショウくん」

コウショウ「野崎、組橋、ユラ、
恋愛は戦だから。
友達つけても勝てないよ。

平澤。俺、友達から
悪ふざけでやれって
言われてたけど、
俺にとっては本気だから！

入学式の時、筆箱を忘れて俺に、
シャーペン、
貸してくれたじゃん。
困ってる子がいたら、すぐ助けて。
平澤ってすげぇなって。
そう思った。

でも、憧れから、
俺は平澤のことを好きになった。
平澤・・・・・いや。遙！
俺は遙が好きだ！
付き合ってください！」

遙「はい！
こんな私で良ければ」

ユラ「なんでよ！
コウショウ！
私を好きになってよ・・・・」

ナナ「私達、帰るね」

そう言って走る、
組橋さんと野崎さん。

コウショウ「ごめん。
ユラ、お前も、
早く好きな人見つけて、
俺に自慢しに来いよ！
遙と俺とユラと
ユラの好きな人で、
ｗデートしようぜ！」

ユラ「うんっ！
平澤さんっ！
さっきはごめんなさい。
ｗデート、私もしたい！
良いかな？」

遙「もちろんっ！」

コウショウ「これから、
沢山楽しいこと、
しような！　遙」

遙「うんっ！
コ、コウショウ！」

その様子をクルミは
遙の自室の窓から
見ていた。

平澤遙。

今日からコウショウくんと
カノカレです！

＊ｅｎｄ＊