思い出マフラー

CAST若林 真帆若林 真帆

作者:にこにこ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2018.01.20

私がまだ小さかった頃、
雪が降った日。





そとでこごえていた私に、
マフラーを貸してくれた、
小さな男の子。





あの子は
誰だったのかな。







* ――― * ――― *





「もうその話10回目?」





親友のかなみが
言った。





「だって?
きになるじゃん!
ねーねー。
どんな子だと思う??」





私はまほ。
最近は、親友のかなみと
昼休みに、私の思い出の
話をするのがお約束。





中学生になって
初めての冬。





最近はほんとうに寒くて、
厚手のコートを着て、
手袋とあの思い出の
マフラーをして、
学校に通ってる。





「そういえばさ!
今日うちのクラスに
転校生が来るんだって。
それも男子!」





かなみが言った。





「えっ。
男子???」





どうせなら、
女子が良かったなぁとか
思ったりもしたけど、
どんな子かなぁって
すごく楽しみだった。





HRが始まって、
先生が転校生の子を
連れてきた。





その子は黒板に
《雨宮かける》と書いた。





「じゃあ、
席は若林の隣な。
若林、わからないところは
教えてあげてくれ」





先生に言われて、
え? って思ったけど、
私は勉強しているところとか、
部活のこととか、
いろいろなことを教えた。













.*





転校から1ヶ月。





かけるには
たくさんの友達ができて、
かけるの笑顔が増えた。





その笑顔を
かわいいなぁと思った。
胸がドキッとした。





《あれっ? 私、
気がついたらかけるのこと見てる?
私、もしかしてかけるのこと・・・》





「ねーねー。
聞いてる?
だーかーらー、
まほってかけるのこと
好きなの?」





かなみが言った。





「そ、そ、
そんなことないよ!
もぉ~、やめてよ?」





図星を言われて
ドキッとした。





私がかけるのこと好きなの
バレちゃったかなぁ。





「あっ」
っとかなみが言って
振り向くと、
そこにはかけるがいた。





《どうしよう。
かける、気にしてないよね。
私がかけるのこと嫌いだと
思ってるのかなぁ。
そんな・・・いやだよ・・・》





「か、かなみ!
次体育だよ!
もういこ?」





私はそう言って
かけるから
逃げてしまった。













*.





モヤモヤした気持ちのまま、
1日が終わって、
ひとりで歩いていると、





「まほ!」
と叫びながら
かけるが走ってきて、
私の隣を歩き始めた。





「もう帰るの?」





「う、うん!」





「じゃあ、
一緒に帰ってもいい?」





「う、うん!」





私はドキドキしていて、
かけるの顔が
見れなかった。





「あれっ?
そのマフラーって・・・」





「えっ?
これは、ちっちゃい時に
男の子にもらって・・・」





「そっか、
そうなんだ」





かけるは嬉しそうに、
笑いながら言った。





「どうしたの?」





「まほ、俺ね、
ちっちゃい時まで
この町に住んでたんだ。
小学校の時に
引っ越したけど・・・」





「そうだったんだね」





「それでね、
まほとおんなじ
マフラー持ってたんだけど、
雪が降った日、
寒そうにしてた女の子に
そのマフラーあげたんだ・・・」





「それって、
もしかして・・・」





「うん、
たぶんまほだよ。
まほ、まほが俺のこと
どう思っていても、
俺はまほが好きだ。
きっと、マフラーをあげた
あの日からずっと!」





「私もかけるが好き!
大好き!」





2人をつつむ雪は、
真っ白ですごく綺麗だった。









*END*

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