ウソ告の裏側に

CAST若林 真帆若林 真帆

作者:ハーマイオニー

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2018.08.11

つらいつらい現実。





君のおかげで
乗り越えられたんだよ





ありがとう。





大好きでした。







*************************





― 1ヶ月前 ―





帰り。





「あの、
付き合ってください」





きたー!!!
人生初の告白!!





たった今、
私、若林マホは
ずっと気になっていた
あの渡江ジュンヤ君に
告白されましたーーーーーー。





「えっと、じゃ
お友達から・・・」





そー言ったとき、、、、





「ぎゃはははははは」





「爆笑すぎる」





え?





後ろから2人の男子が
歩いてきた。





「え、こいつ
本気にしてるんじゃねー?」





はぁ?
待って、どーゆーこと?





「ごめん、
ウソ告やけん」





「えっ・・・・・・」





「こいつらに言われて・・・、
ホントごめん」





「ふっ、行こーぜ」





・・・・・・はぁ!?





何今の。
人の人生初告白を
もてあそぶなっつーの!!





「渡江君が
そんな人だったなんて・・・」





そーつぶやいて
その場をあとにしようと思った。





その時、、、、





「うっ」





バタッ。





「大丈夫ですか?
しっかりしてください!」





何?
なんなの?
体がじわじわする。





やだっ、
やだっやだっ。





知らないおばさんが
私の体を揺すってる。





「おい、
大丈夫か?」





え?
渡江君の声がする。





「しっかりしろ、
おいっ!」





その時、私の意識が
途切れた。













― 病院 ―





ん?
変な感じだ。
浮いてる感じ。





え?
ここどこ?





てか、誰かが
私の手握ってる???





ゆっくりと
目をあけた・・・・





「あ、気づいた??」





「きゃーーーーー」





渡江君!!!!!!!!!!!!!!!!!!





「しーっ」





「なんでここに?
あ、私、どうなったんだっけ?」





「若林さん、
昨日はごめん」





え? 昨日?





「なんかあったっけ?」





え?
何も思い出せない。





え、昨日は何をしたっけ。
なんでここにいるんだっけ。





渡江君は
何を謝っているの?





「若林さん、君は倒れた」





・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・は?





何言ってんの、
訳わかんない。





「今、君は
記憶喪失状態だ」





「え、でも渡江君のこと
覚えてるよ」





「嫌なことを
忘れているんだと思う」





「私に何かしたの?」





「・・・・・・うん」





なんか、
されたの?





私。なにを?





「何したの?」





「ホントに覚えてない?」





わかんない、
何もわからない。





「うん・・・」





「俺は、君に告白した」





え? マジで?
嘘でしょ?





私、渡江君のこと
好きなんだけど。





別にいやなことじゃないし。





「ホントに?」





「でも、それは
サイテーな告白だ」





ん?





「ウソ告した」





えっ、、、、、、、





私に?
ウソ告????





「はぁ・・・・?」





「罰ゲームで、ウソ告」





「なんで?
なんで私なの?」





ひどい、
いくらなんでも
ひどすぎる。





「ごめん」





「ひどいよ」





「うん、でも・・・・」





「もういい、
なにも聞いたくない」





「まって、
聞いて俺は」





「やだ」





「聞いて」





「やだ」





「聞いて! 頼む」





「渡江君・・・」





「全部、嫌なこと全部
思い出したら全部話す。
なんで君にウソ告したか、全部」





「ホント?」





「うん・・・」













*************************





こーして、今に至る。





今、頑張って
記憶を呼び戻してるの。





渡江君は、
今もなおただの友達。





でも、記憶を呼び戻す手伝いを
してくれてる。





私の記憶は
まだ戻ってない。





最近、変な感じだし。





また、じわじわするんだ。





1人で病室にいる時だった。





「うっ」





急な痺れが体を襲った。





私の意識は
そこで途絶えた。





「・・・・・さん、
か林さん、
若林さん!」





「ん」





「若林さん!」





「渡江君?」





「え?
大丈夫か」





え?
あっ、病院の先生だった。





「先生、私・・・」





「単刀直入に
言ってもいいかい」





「はい・・・・」





「君の命はそう長くない」





「は?」





どーゆーこと?





「先生、
もっと分かりやすく
言ってください」





「急には、
余命が、ついている」





うっ、うう・・・





なんで?
生きたいよ、
もっと長く、、、





「何年ですか」





「1ヶ月だ」





はぁ?





「なんっで、
も・・・っと早く・・・」





「発見が遅かった、
すまない」





私、死ぬんだ。
記憶もまだ戻ってないのに。





「わかった先生。
私頑張るよ」





「ん・・・・・、
私も全力を尽くそう」





うっ、わぁーーーーーーーーーっ





まっさきに浮かんだのは
渡江君。





私、好きなんだ。
渡江君のこと。













*************************





― 余命日まであと3日 ―





今も私は渡江君と
普通に接している。





でも、ちゃんと
笑えてるか心配。





「よっす、若林」





「ん・・・、
いつもありがと」





「は?」





「来てくれて」





「早く、思い出せよ、な?」





「うん・・・」





その日の夜、
私は手紙を書いた。





渡江君への最後の手紙。













*************************





ピーンピーン
ピーンピーン。





機械の嫌な音。





ドラマでよく聞く嫌な音。





死ぬ前の音。





「若林!!」





「渡江君・・・・」





「しっかりしろ!」





結局、渡江君には
死ぬことを言っていない。





こんなの、
治ると思っている。





「ねぇ、これ」





私が差し出したのは
渡江君に向けた
最後の手紙。





あ・・・、
私の命はもう尽きるんだ。





自分で分かる。





あぁ、
もう終わりなんだって。





やだ、
私なんかのために
泣かないでよ、渡江君。





「なぁ、若林、俺・・・」





“         ”





えっ、なんて?
なんて言ったの?





「なん・・・て?」





「俺、若林のこと好きだ」





「うっそ・・・」





「ウソ告は、
気持ちを確かめるために」





「うっそ・・・」





「フラれるのが怖くて」





「うっそ・・・」





「ごめん、好きだ」





「ごめんなさい」





「うん、わかってる。
若林も俺と同じで
ウソだったんだろ?」





「・・・うん・・・」





あ・・・嘘ついた。





「ごめんね」





「いや」





「あぁ、私
渡江君にさよならしなきゃ」





「おい、
何言ってんだよ」





「あぁ、ありがと」





「おい、おい!!!」





「ば・・・い
ば・・・・・・・い」





あ、私の世界は
モノクロになって消えた。





大好きだった彼の前で。













*************************





若林が死んだ。





なんでだよっ。





その日、
俺は荒れてた。





帰って、
若林の手紙を読んだ。





*・。+ *・。+ *・。+ *・。+ *・。+ *・。+ ・。
渡江君へ

まず、ごめんね。
私は、病気でした。
余命をつけられて、辛かったな。
渡江君に話さなかったのは辛いから・・・なんて。

だって、言ったら泣くでしょ?
優しいもんね。
笑って、さよならしたかったもん。
いっぱい、いっぱい、ありがとう。

そうだ。ここで1つカミングアウト。
私ね、記憶、戻ってたよ。
えぇっ? って、びっくりしてるかな?
騙しててごめんなさい。
なんででしょ。分かる?
へへへっ。
いつ死ぬかわからない私と一緒にいてくれて
ありがとう。

最後に私の願い、聞いて?
私ではない、だれかと幸せになってください。
私のこと、忘れていいから。
でも、最後に伝えさせて。
好きです。渡江君。
ずっと、ずっと、ずーっと。ね、
私かどーして記憶が戻ってたこと
言わなかったかわかったでしょ?
言ったら、来なくなるんじゃないかって。
心配で心配で。
でも、ウソ告の裏側には嬉しいことが
待ってたんだね。
それに、死ぬ前に気持ちが聞けて嬉しかった。
大好きだよ、渡江君。幸せになって。
                    若林マホ
*・。+ *・。+ *・。+ *・。+ *・。+ *・。+ ・。





うっ、うっ、うううぅ。





色々、衝撃なこと
書いてあった。





生きてたら、ぶっ殺す。
なんて。





生きてたら、抱きしめる。





強く、強く。





ああ、両思いだったんだなって。
うれしーぞ、若林。





俺も、お前が大好きだ。





ああ、お前のいう通り
幸せになってやるよ。





でもな、1つだけ
願い聞いてやれねぇ。





忘れねーよ、
お前のこと。





ずっと、ずっと・・・・・・







*end*

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