メアリちゃんとマカロン

CAST戸部 光翔戸部 光翔

作者:あみ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2020.12.16

戸部コウショウ、
普通の中学生。





最近気になっている
人がいる。





隣の席の
林メアリちゃん。





クラスの人気者。





あとなんか
フワフワしてて
可愛いのが
気になる理由・・・





ってだけじゃないんだ。













。・・・:・’(昼休み)’・:・。・・。・:




(チラッ)





僕が何気なく
メアリちゃんの
お弁当を覗くと・・・





な、なんじゃこりゃ!?





(メアリちゃんの
お弁当箱には
カラフルなマカロンが
ぎゅうぎゅうに
詰められていた)





メアリ「ん~おいし~」





アム「も~(笑)
またマカロン?
お弁当それだけ?」





メアリ「もちろん」





・・・ご飯食べなくて
いいのかよ。













。・・・:・’(放課後)’・:・。・・。・:





(メアリちゃんが
スマホの画面を見せてきた)





メアリ「コウショウくん見て。
このカフェのマカロン、
めっちゃ可愛いくない!?」





コウショウ「ほんとだ、
メアリちゃん
今日も頭の中
マカロンのことばっかり
みたいだね(笑)」





メアリ「えへへ(照)」





~~そう、メアリちゃんは
マカロンにしか目がないんだ!





きっとメアリちゃんが
見えている世界は
そこらじゅう
マカロンだらけで・・・





(「このカフェ行きたいなぁ~」
と言っている
メアリちゃんの横顔を
じーっと見る)





にしても、
可愛いすぎるだろ!?





・・・ん?
デートに誘うなら
今なんじゃないか?





僕は勇気を振り絞って
誘ってみた。





コウショウ「メアリちゃん、
今からそのカフェ
一緒に行こうよ」





メアリ「え!
連れてってくれるの!?
やったぁ!」













。・・・:・’(カフェにて)’・:・。・・。・:





(メアリちゃんが
マカロンを見て)





メアリ「可愛い~~」





そう言っている
メアリちゃんのほうが
可愛い・・・





メアリ「コウショウくん!
今日は誘ってくれて
ほんとにありがとう!
コウショウくんと来れて
嬉しい~」





なんだその
嬉しすぎる言葉と
可愛いすぎる笑顔は!





コウショウ「ううん、
僕もメアリちゃんと
ふたりで遊びに行きたいと
思ってたから嬉しいよ!」





メアリ「これからもマカロン
食べに連れてってくれる?」





コウショウ「もちろん」





こうして僕たちは頻繁に
マカロンデート
するようになった。













。・・・:・’(ある日)’・:・。・・。・:





僕はたまたま
聞いてしまった。





アム「メアリちゃん最近
コウショウくんと
仲良いよね?
付き合ってるの!?」





メアリ「ううん、違うよ」





・・・まぁそうだよな。
付き合ってはいないよな。





(恋愛に興味無さそうな
メアリちゃんの恋愛事情を
グイグイと探りたがるアムちゃん)





アム「え、じゃあさ、
好きになったりは?」





メアリ「えっと・・・」





僕はもしかしたらと
少し期待してしまった。





メアリ「好き、というよりかは・・・
コウショウくんは
マカロンを食べに
連れて行ってくれる
優しい友達だと思ってるよ!」





メアリちゃんの答えは
僕が期待した
答えではなかった。





そうか、別に悪気は
ないんだろうな・・・





なんとなく
分かっていたけれど、





メアリちゃんからしたら
僕はマカロンを
食べに行くための
道具なのかもしれない。













・゜°・(マカロンデートの帰り)’・:・。・・。・:





いつもよりモヤモヤした
気持ちのまんま、
僕は今日もメアリちゃんと
マカロンデートしていた。





メアリ「美味しかったね~」





コウショウ「うん、メアリちゃん、
今日も幸せそうに
食べてたよ(笑)
ほんとマカロン好きだよねー」





メアリ「私、マカロンにしか
目がないんだ~」





知ってる。





知ってるんだけどさ・・・





コウショウ「・・・それじゃ
ダメだよ」





メアリ「え~」





コウショウ「メアリちゃん、
僕のことも見てほしいんだ」





僕は気づいたら
自分の気持ちを
言ってしまっていた。





メアリ「え、、
あ、あははっ、
何それ?(笑)」





メアリちゃんは
少し困ったような
顔をしている。





僕はそのあと
何を話したら良いのか
分からなくなって
黙ってしまった。





(いつも別れる場所で
仕切り直すように
笑顔でメアリちゃんが言う)





メアリ「あの、
今日はありがとう!
またね!」





コウショウ「うん」





気まずい雰囲気で
僕たちは別れた。













:・。・・・:・’(その日電話にて)’・:・。・・。・:





メアリ「もしもし、
アムちゃん?
あのね、さっきコウショウくんと
マカロン食べに行ってたんだけどね・・・
私、この前アムちゃんに
嘘ついたの~」













。・・・:・’(翌日)’・:・。・・。・:





今日は
バレンタインデーだ。





昨日は落ち込んだけど、
今日からメアリちゃんを
どう振り向かせるか
考えるんだ!





メアリちゃんと
1番仲の良いアムちゃんに
相談しようとしたら、
逆にアムちゃんから





「このあと話があるから
駅前にいて」





と誘われた。





アム「昨日のこと、
メアリちゃんから
相談受けたよ」





コウショウ「そうなんだ・・・」





アム「まぁそんな心配しなくても
ヘーキヘーキ!
あと、メアリちゃんを
振り向かせる努力なんて
する必要ないよー!」





コウショウ「え、なんで?
どういうこと?」





アム「・・・さあ(笑)
あっ、話それだけだから。
じゃあ私帰るね!」





え、もう!?
そんだけ!?





アムちゃんが帰ったのと
同時に、今度は
メアリちゃんが来たから
驚いた。





メアリ「え!?
コウショウくん!?」





コウショウ「メアリちゃん!」





メアリ「今コウショウくんの
おうちにバレンタインチョコ
届けようとしてたんだ。
チョコマカロン作ったんだよ~!」





メアリちゃんは笑顔で
僕にチョコをくれた。





コウショウ「ありがとう、
すごい嬉しい」





メアリ「あの・・・
昨日のこと、笑って
流しちゃってごめんね」





「僕こそごめん、
気にしないで」





って言って
済ませようとしたけれど、
ここを逃しては
いけないと思った。





コウショウ「メアリちゃん、
僕はメアリちゃんのことが
好きだよ。
メアリちゃんは僕に
興味はないのかも
しれないけど・・・」





メアリ「そんなことないよ!
コウショウくんと
一緒にいるから
マカロンが美味しいんだよ。
私もコウショウくんが
大好きだよ」





コウショウ「メアリちゃん、
僕と付き合って下さい。
一生大切にします」





メアリ「うふふ、喜んで。
私もマカロンより
コウショウくんが大切だよ」





気づいたら駅前は
綺麗な夜景に
包まれていた。





メアリ「夜景、綺麗だね」





コウショウ「そう言ってる
メアリちゃんのほうが
綺麗だよ」













。・・・:・’(翌日)’・:・。・・。・:





コウショウ「いやー、
ほんと、アムちゃんに
感謝だよ」





メアリ「アムちゃん
ありがとう~」





アム「え?
私なにした?」













。・・・:・’(END)’・:・。・・。・:

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