恋する俺の3日間物語。

CAST古川 龍太郎古川 龍太郎

作者:まるみん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2018.12.09

俺は希望を失っていた。





同じクラスだった彼女。





相手は俺のこと
どう思っているのか知らないが、
とにかく俺は彼女のことが
好きだった。





隣の席だったからか、
とても仲が良く、
彼女は俺のことを
「偽兄」と呼んでいた。





そんな彼女は、先週、
通り魔で亡くなった。





俺は涙が止まらなかった。





なぜ彼女が??





そう思いながら、
1週間過ごしてきた。





ある日、こんな夢を見た。





神様のような人が
花畑の上に立ち、
こう告げたのだった。





「お前は死んだあの子のことが
好きなんだろう?
だったら、生き返してやろう。
ただし、3日間だけだ。
3日経ったら、
何をしてもあの子は死ぬ。
それまでに、あの子と
好きなことをすればいい」と。





俺は思った。





このことが、
もしほんとなら、、、













.*





次の日、教室に彼女は
ほんとにいた。





「あ! おはよう、
偽兄!」





「!!」





それから
楽しいことが続いた。





映画を見たり、
遊園地にいったり・・・





でも俺は、なにか彼女に
伝えたいことがあった。





ついに最後の
3日目になった。





彼女は死ぬことなんて
知らないで、
ヘラヘラしている。





「ねえ、偽兄。
今日はなにするの」





「今日は・・・」





思い出した。
彼女に言いたいこと。





「あのさ、最後に
言いたいんだけど」





「最後?」





しまった!





「違うよ。ごめん」





「だから、
今日は何すんの」





胸が高まる。





今日で一緒に居られるのも
最後なのに、こんなこと言って
いいのだろうか。





「もじもじしないでよ。早く」





「あのっ! 君のこと
す、す、す好きだよ」





俺はちゃんと
言えただろうか。





「ススキ?
好きなの?」





「え・・・」





俺はススキって
言ってしまったのか。。





「嘘だよ。
偽兄の気持ち、
受け取った」





「ってことは?」





「えっ?
付き合うんじゃ・・・」





「正解」





俺は知らないうちに
泣いていた。





「君はもうすぐ
死んでしまうのに」





いけない。
口が滑ってしまった。





「やっぱり?
私そんな気がしてたんだ」





「でもいいの。
やっぱり好きな人と
最後はいたいでしょ。
あ! こんな時間だから
もう行くね」





これが最後の会話だった。













*.





翌日、あの神様が
言ったように、
彼女はなくなっていた。





でももう悲しくない。





だって君といたあの3日間、
俺にとって、
最高の思い出だったから。





ありがとう。
偽妹。(笑)







*END*

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