幽霊屋敷のお嬢様

CAST小原 唯和小原 唯和

作者:nono

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2017.12.16

“ニコラ町4丁目2-22”





ここには”幽霊屋敷”と
呼ばれる屋敷がある。





誰も住んでいないのに
“ガリガリ”という音が
聞こえたり、
女の人のキレイな歌声が
聞こえたりするという噂がある。





おれは特に
気になる訳でもなかったけど、
今、その屋敷に来ていた。





来ていた。と言っても
まだ入ってはいないけどw





おれがどうしようか
悩んでいると・・・







「この屋敷が
どうかしましたか?」





え?





ふりかえってみると、
そこにはとてつもない
美少女が立っていた。





「・・・・・」





「あの・・・?」





「あ、すみません・・・
ただ、どうしようかと
迷ってて・・・」





「良かったら
屋敷に入りますか?」





「え!?
この屋敷に
住んでいるんですか?」





「・・・私の亡くなった
お爺様が住んでいました」





「そうなんですか・・・」





「ところであなたは
何故ここへ?」





「特に意味はないんです。
フラフラ歩いていたら、
たまたまここに来ていました」





「ここに来る人の大半は
肝試しのような感じでくるので・・・
あなたもそうなのかと思いました・・・
すみません・・・」





「そんな・・・
大丈夫ですよ!
そう言えば
自己紹介してませんでしたね」





「おれは、小原唯和です」





「私は・・・
秋田汐梨です」













°・:・。・*・:・°・:・°*


おれは何度も ここへ通った。


汐梨に会うためにねw


最初は人見知りの性格が出て あまり喋ってくれなかったけど、 何度か会ううちに、 会話の回数も増えていった。


分かったことは、


この屋敷は元々 汐梨のおじいちゃん(お爺様)が 住んでいたけど、 おじいちゃんが事故で 3年前に亡くなってから、 空き家になったらしい。


それから、汐梨は おれと同じ高校1年生で、 隣町の新潮高校に 通っているんだって。


好きなものは猫で、 苦手なものは人と接すること。


得意なことは 猫と話すこと。


友達と一緒に 遊んだりとかしたいけど、 人と喋るのが苦手だから 友達もいないんだって。


ちなみに、 好きな人&彼氏ナシらしい。


汐梨と話しているうちに、 おれは汐梨のことを 好きになっていった。


(というか 初めて会った時から 一目惚れw)






°・:・。・*・:・°・:・°*





汐梨「ユイト。
今度私の高校で
文化祭があるのですが、
良かったら
一緒にまわりませんか?」





唯和「いいの? 行きたい!」





汐梨「良かった・・・」







唯和「・・・あのさ、
おれの友達も誘って
みんなで行く?
あ、もちろん女子もいるよ」





汐梨「え・・・?」





唯和「おれの友達
いいヤツだからさ、
喋る練習にもなるかもよ?
《ニコッ》」





汐梨「嬉しいです・・・」





良かった・・・
汐梨が喜んでくれて・・・







汐梨「1つだけ
お願いがあるのですが・・・」





唯和「どうしたの?」





汐梨「・・・後夜祭は
2人で行きませんか?」





唯和「おれも
後夜祭行けるの?」





汐梨「はい。
私の学校は他校でも
大丈夫なんです」





唯和「いいよ!」





汐梨「ありがとうございます《ニコッ》」





ドキッ///





やっぱり汐梨は
笑った方が可愛い・・・







唯和「そう言えば
聞きたかったことが
あるんだけどさ・・・
汐梨、人見知りなのに
なんでおれとはじめて会ったとき
話しかけてくれたの?」





汐梨「ユイトは・・・
私のなかで何か特別なんです。
だからはじめて会ったときも
話しかけることができたのです」





唯和「そっか。
何か嬉しいw」





汐梨「///」





“特別”か・・・
超嬉しい・・・w











°・:・。・*・:・°・:・°* 当日


汐梨「ユイト! こっちです!」


唯和「ごめん! 遅くなった・・・」


汐梨「大丈夫ですよ」


唯和「あ、そ~だ紹介するね。 左から、渡江純也、山中夕葵、 泉口美愛、川床明日香」


純也「ワタジュンって呼んで!」


夕葵「どうも!」


美愛「よろしくねっ!」


明日香「はじめまして~!」


《コソッ》 ↑おれに隠れて 汐梨「は、はじめまして・・・ 秋田し、汐梨です・・・」


今日も可愛い///


美愛「めっちゃ可愛い」


明日香「それな。 こんな可愛い子だと 思わなかった」


美愛「唯和! どこでこんな可愛い子と 知り合ったん!?」


美愛は大阪出身だから 関西弁なんだよなw


明日香は イマドキしっかり者女子。


そしてワタジュンは わんこ系であり やんちゃでもある リーダーって感じ。


夕葵は紳士的で優しい 超王子様系男子。


みんなそれぞれ タイプは違うけど、 友達想いで、 困ってる人がいるとほっとけない。


そんな心優しいってところが 一緒なんだ。


夕葵「汐梨ちゃんだよね? ごめんね、急に。 喋られるようになるまで 待つから、ゆっくりでいいよ」


純也「そうそう! しおりんは可愛いし、 一緒にいれるだけでも 嬉しいから!」


明日香「しおりんって何?」


美愛「それ、可愛いやん!」


唯和「汐梨ごめんね? みんな元気良くって・・・w でもいいヤツだよ?」


汐梨「《クスクス》 面白いですね。 ユイトのお友達は・・・」


唯和「・・・やっぱり汐梨は 笑った方が可愛いよ///」


汐梨「/// そうですか? では、なるべく 笑えるように努力します」


ヤベ・・・ マジで可愛い・・・



純也「なーなー! おれ、はやく行きたい!!」


唯和「あ、そうだな。 じゃあ汐梨、案内できる?」


汐梨「わ、私ですか?」


唯和「できる?」


汐梨「私が言ったことを ユイトが伝えてくれるなら・・・」


唯和「OK! じゃあそうしよっか」






°・:・。・*・:・°・:・°*





汐梨「ここが、
私のクラスのお店です」





唯和「ここが
汐梨のクラスのお店だって」





明日香「へ?!
メイド・執事喫茶か?」





美愛「しおりんも
メイドの格好して
お店やるん!?(興味津々)」





汐梨「は、はい・・・
くじ引きで
当たってしまったので・・・」





唯和「くじ引きで
メイド役に
当たったんだって」





汐梨のメイド姿
見てみたいな・・・





って、俺
変態みたいじゃん!?







美愛「へ?!
しおりん
いつメイドするん?」





汐梨「今日の
午後1時からです」





唯和「今日の
午後1時からだってさ」





純也「へ~!
行ってみよ~ぜ!」





夕葵「おれも見てみたいな。
汐梨ちゃんのメイド服姿」





唯和「いい?」





汐梨「・・・はい。
ユイトの友達なので・・・」





唯和「いいってよ」





よっしゃ~!





美愛「やった~。楽しみ~」





明日香「それな」













°・:・。・*・:・°・:・°* 1時


美愛「わ~、めっちゃ楽しみやわ~!」


《ガラガラ》


女子「お帰りなさいませ、 ご主人様」


純也「わ~スゴッ!」


美愛「しおりん、どこだろ??」


あいみ「(小声)ねーねー あの人達 かっこよくない!?」


かや「(小声)それな! 彼女とかいるのかな?」


あいみ「(小声)接客行こーよ!」


かや「(小声)いいねっ!」



゜:。 ゜・





かや「こちらにどうぞ~」





唯和「えっと~
秋田汐梨っている?」





あいみ「え? 秋田さん・・・?」





汐梨「すみません。
遅くなりました」





《ドキッ》





美愛「わ~!
しおりん
めっちゃ可愛い~!」





明日香「ホント。
すっごく可愛い!」





汐梨「あ、ありがとうございます///」





夕葵「案内してもらえるかな?」





純也「?
唯和どうかした?」





唯和「あ、ああ。
大丈夫だよ」





汐梨「こ、こちらにどうぞ」





唯和「(小声)あのさ、
後で話があるんだけどいい?」





汐梨「はい。
いいですよ?」











゜:。* ゜・





あいみ「(小声)
なんなの、秋田さん!?」





かや「(小声)
それな~ウザイ」





あいみ「(小声)
あんな地味・・・っていうか
大人しいやつと
仲良しだなんて
あの人達かわいそ~」





かや「(小声)絶対
優しいから
我慢してるよね」





夕葵「あの・・・
トイレってどこですか?」





あいみ「あ、えっとぉ~
トイレは~
ここを出てあそこをまがると
ありますよぉ~
(ヤバッ今の聞かれてたかな?)」





かや「あ、なんなら
案内しましょうか?」





夕葵「ううん。大丈夫」





夕葵「それと、
しおりんのこと
悪く言うのやめてくれない?
我慢とかしてないから」





あいみ「あ、いや、それは・・・」





かや「だって・・・
あんなヤツの
どこがいいんですか?
喋ることとかないし・・・」





唯和「汐梨はさ、
君たちみたいに
悪口言ったりしないし、
喋ることないとかは
汐梨と喋ってから言えよ!
おれは君たちといるより
汐梨といた方が楽しいと思う」





かや「・・・何で!!」





あいみ「かや、やめなって」





かや「あいみ・・・」





《ダッ》







汐梨「どうかしましたか?」





夕葵「ううん。
何でもないよ」





唯和「そうだ。
ちょっと今抜けれる?」





汐梨「はい」





唯和「来て!」





《ダッ》







汐梨「えっと・・・
ユイト?」





唯和「《ハアハアハア》
ごめん急に」





汐梨「いえ・・・」





唯和「あのさ、
あの日からおれは
汐梨に一目惚れしました。
付き合ってほしいです」





汐梨「・・・・・・」





唯和「え?
やっぱりダメ?」





汐梨「いいえ、違います。
ちょっと頭が混乱して・・・」





唯和「返事は?」





汐梨「はい。
よろしくお願いします///」







(美愛)
2人ともおめでとう!
これからもお幸せにね!
じゃあね(○・ω・)ノ







—-end—–

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