頑張ってください。

CAST小原 唯和小原 唯和

作者:防弾ちむちむLOVE

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2018.12.29

「先輩、頑張ってください」





誰?





「私、応援してます」





誰?





「ねぇ、君、」





「最初、びっくりしましたよ。
先輩馬鹿なのに、
あんな難関校受けるなんてw」





「ねぇ」





「今までありがとうございました。
高校でも、頑張ってください!」





「君は」





「あ、まだ受かってないかw」





「それでは、先輩、
さようなら」





「あー無理!
先輩呼びユイトには
合わないや!」





「待って!」





「君は」





「―――――君は誰ですか?」





「私は」





ピピピピピピピピピピピピ





どがっ





「いでーっ!」





「いーとこだったのにーっ」





午前6時。





俺、小原ユイト(受験生)は
今日も規則正しい朝を迎える。





顔を洗い
30分間の朝の勉強time。





ご飯を食べ
参考書を読みながらの
お花摘みtime。





そしてleave home。





静かに単語カードを
読みながら
朝の通学路を歩く、、、。





のが俺、と言いたいところだが
午前7時。





いつもはleave home
しているはずの時間帯。





俺、小原ユイト(受験生)は
慌ただしい朝を迎える。





「はぁー、やっぱ、
理想は上手く行かぬ、、、」





「うげっ今日小テストの日だ!
いそがねーと
泉っちに怒られる~!」





俺は、足が、速い。
キッラーン。





「おぉーすユイト、
またギリギリかよ?
いっそ遅刻した方が
清々しくねー?w」





「俺はお前をぶん殴りたい
気持ちでいっぱいだ」





「ww
もう少しはよ起きれって」





「今日さ~、
後輩の美少女見た~
、、、夢で」





「へーよかったねー。
で、誰?」





「、、、わかんない」





「んだよーつまんねーっ。
あっサラからラインだ~!」





「見せろリア充」





《ジュンヤ~!》





《何~?》





《なんでもないよ!//////》





《何だよ、言えよw》





《いや~、ジュンヤ
どーしてるかなぁーって》





《今、サラのこと考えてたよ。
キッラーン》





《wwホント?
私もだよ。キッラーン》





、、、見るんじゃなかった。





「こいつら
バカップルなの
忘れてた~」





「悪かったな」





「泉っち来る前に
勉強しとこ~」





「残念ね、小原くん。
もう居るわ!
そして、先生に向かって
なんてあだ名を」





「先生、テスト、
しないんですか?」





「あ、スミマセン、青井さん。
じゃあ、始めましょうか」





「あ、り、が、と、う、
あ、お、い(口パク)」





「い、い、よ」





「小原くん?」





「なぁ↑にもないっ↑スよぉ~↑」





「wwwww」





「せーしゅくにーっ!
はい、始め!」





、、、





わかんねー。





「はい、終わり!」





うん、わかんねー。
オワター。





「ユイト、
カナダの首都は?」





「オワタ!」





「引っ掛かった~!
カナダの首都は
オタワですぅー」





「うっわぁしょーもなーw」





「酷っ!w」





こんな馬鹿みたいな日常も、
あともう少しで終わるのか。





と、小説の主人公や
漫画の主人公は
思うのである。





窓の外見ながら、
はぁ俺って格好いい
はぁ私って可愛いわ
なんて思いながら。





俺の場合は
あー、とうとう
彼女出来なかったー、だ。





窓の外見ながら
リア充を恨めしそうに
見つめる。





誰だよ、人生に2回は
付き合えるとか言った奴。





「ねぇ小原!」





「何だよ、青井?」





「ねぇー、2学期の
放送委員会の2年、
誰なの~?」





「いきなりだな、オイ」





「いいじゃん」





ったく。
女子はいつもこれで逃げる。
ずるいよな、女って。





まぁ、俺は?
優しいから(青井可愛いし)
答えてあげないこともない。





「えーとなー。
オオゾラ、ユウガ、リリ、、」





「もう1人、
女の子居ないの?
リリちゃんだけ?」





「いや、
居るはずなんだけど」





「―――――思い出せないんだよね」





誰だ?







*...・・・*.





『あ、り、が、と、う、
あ、お、い』





『い、い、よ』





小原の役に立てた!
嬉しい!





じゃない!





私、いい加減諦めろ!
小原に確認しないと!





『――――――思い出せないんだよね』





、、、やっぱり、
リナちゃんのこと
覚えてないんだ、、







*...・・・*.





うーん、
誰だったっけぇなぁ?





オオゾラ、ユウガ、リリ、、、
もう1人! 誰!





てか、ここ1年くらいの
勉強以外の記憶ない気がする。





なーんて、気のせいか。





「なぁジュンヤ~。
俺さ~
彼女いつ出来んのかな~」





「何だよw」





「だってさ~
お前が彼女居るのに
なんで俺は
出来ねーんだろーなーと思って」





「俺は顔、性格、勉強、運動、
全て完璧だからキッラーン」





「そかー」





「止めろよ、
自分で恥ずかしい」







*...・・・*.





やっぱり、覚えてないか。
黒坂リナ。





ユイト、
小原、





お前には
君には





大切な
彼女が居るよ――――――――。











*。・ おととしの8月 ・。*





「ユイト、
今日はありがとう!
楽しかった!」





「俺も!
また遊ぼうな!」





「リナ」





小原ユイト、
中学1年。





付き合って2年の
彼女が居る。





黒坂リナ。





成績も優秀。
運動神経も抜群。
すごく可愛い。
1つ下の学年。





この時の2人は、
ジュンヤとサラ以上に
ラブラブww





そんな2人に
悲劇があった。













*。・ おととしの12月 ・。*





「じゃあね、ユイト、
送ってくれてありがと」





「いいよ、リナ。
じゃあね」





キキーーッ





「オワァッ!!!」





「え、ユイト
どうしたの?」





「えっ!
ユイト!
ユイトーっ!」





ピーポーピーポーピーポー





12月24日
真っ白な夜に
救急車のサイレンが響いた。













*。・ 病院 ・。*





「ユイト、大丈夫?」





「ちょっと肋が響く」





ユイトは
車に跳ねられた。





車のタイヤは、
夏用だった。





そして滑って、
ユイトに突撃。





ユイト、、





ユイトが無事なら、
私はどうなっても良い、、、





「本当に良いの?」





「え、誰?」





「したっぱ見習い天使の
響でーす」





「したっぱてんし?」





「したっぱしたっぱ言わないで、
地味に傷つくんだよ、天使でも」





「ごめんね」





「おー、素直でよろし」





「でね、ユイト君、肋危ないし、
医者が分かってないところが
あとで判明して」





「判明して?」





「ユイト君、
死んじゃうのね」





「え?」





「だから、ユイト君
助けるってなったら
君の存在が相手にとって、
なくなるの」





「どういう意味?」





「君がそこにいても、
ユイト君は分からないし、
君の存在自体を忘れることになるの。
でも、それはユイト君だけで、
他の子は見えるの」





「、、、」





「どう? 助ける?」





ユイトが生きてるなら
私が、ユイトの存在を
感じられるなら。





「はい、もちろん」













*。・ 現在 ・。*





「えーとなー。
オオゾラ、ユウガ、リリ、、」





「――――――思い出せないんだよね」





やっぱりか、、、





ユイト、私はユイトのこと
ずっと想ってるよ。





ユイトの夢の中の女の子は
私だよ――――――――――













*。・ 受験日 ・。*





受かれ
受かれ
受かれ
俺!





「ユイト、頑張って」





青井でもない
ジュンヤでも、南でもない
オオゾラでも、ユウガでも、
リリでもない






誰だろう、、、





思い出せ
思い出せ





俺。







*...・・・*.





、、来てしまった
学校を休んで。





ユイト以外には見えるから、
校門の前までしか
行けないけど。





「ユイト、頑張って」





、、聞こえてないよね。
声も無理だって
響に言われたし。





「あれぇ、
なんで聞こえてんのぉ?
もしかして、、、」













*。・ 結果 ・。*





1295番、、、





あったああああああああああ!





「おめでとう、ユイト」





え? 誰?
あ、あれ?





「り、リナ?」





「なんで、、、
ユイト見えてるの、、」





「なんでリナがここに、、、」





「おめでとう、ユイト」





クルッ。





え、なんで?
聞こえてるの?





「り、リナ?」





「なんで、、、
ユイト見えてるの、、」





「なんでリナがここに、、、」





なんで聞こえてるの?
なんで見えてるの?





「ユイト、、
ずっと、寂しかった。
そこにユイトが居るのに、
さわれなくて、、、」





「リナ、どうしたんだよ?」





「うぅん、なんでもないの。
でも、でも、、、」





「ユイトが大好きだよ、、、!」





「合格おめでとう」





「お願いだから、
別れないで」





「何言ってんの?w」





「リナは」





「俺の最初で最後の彼女」





「、、にするつもり。
リナがよければ」





「っ当たり前じゃん」





「神様、響降格?
天使なれますか?」





「何か分からないけど、
良いよ」





「やったーっ」





「お前、俺の夢の中に
出てきただろw」





「えーっそうなのーっ?
ユイト寝てるときも
リナのこと
考えてくれてたんだーっ?」





「ち、ちげーよっ」







ユイト
リナ







大好きだよ。
大好きだ。







*。・happy end・。*

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