愛しい君へ

CAST小原 唯和小原 唯和

作者:rina

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2019.02.26

俺の名前は小原唯和。





家では騒がしい奴だが
学校では真面目な奴で通ってる。





このことを知ってるのは
幼なじみのアイツ・・・





「悠我!! おはよっ!!」





―――黒坂莉那だ。





隣にいるのは
莉那の親友の青井乃乃。





2人合わせて「ののりな」と
呼ばれているらしい。





ちなみに莉那は
俺の好きな人でもある。





莉那は正直可愛くて
明るくてなんでもできて
家でも学校でも人気者で
俺とは正反対の奴。





だからアイツを
好きな奴は沢山いる。





俺もその中の1人。





つまり俺の恋は
叶う訳がない。





なぜならアイツは・・・





莉那は・・・





俺の学校での唯一の親友
悠我と両想いだから。





あくまでもこれは噂だから
本当のことかは分からないけど
2人はすごく仲がいい。





ほらっ。





「悠我くん!!
昨日のテレビ見た??」





「見た見た!!
面白かったよねー!」





な?





端から見れば
あいつ等は両想いに見える。





しかも悠我は
莉那が好きだし。





俺の恋が叶う可能性は・・・





――――――ない・・・







そんなある日のことだった。





俺はいつも通り学校に
登校してきた。





ザワザワ。





ザワザワ。





何か教室中が
妙に騒がしい。





すると、クラスの連中の1人が。





「なぁなぁ!!
佳山が黒坂に告るって
本当か??」





「あぁ!!
間違いないって!!
さっき隣のクラスが
2人でいるとこ見たってさ!!」





「くっそー!!
佳山の奴抜け駆けしやがって!!
俺たちも黒坂が好きだったのに!!」





「でも莉那ちゃんと
佳山くんって
美男美女でお似合いよねー!」





「悔しいけど莉那には
敵わないもんねー!」





嘘だろ??





いや落ち着け俺。





いずれこうなることは
分かってたはずだ。





だから平気なはずなのに・・・





なのに・・・





何だろ・・・





この気持ちは・・・





「後悔したくない」





「今、伝えなきゃ」





そうだよ俺。





好きなら





アイツが好きなら





しっかり自分の気持ちを
伝えなきゃ!!!





俺は教室を飛び出した。





乃「莉那!!
良かったね(小声)」





俺の後ろ姿に向かって
青井がこう呟いていたのも
知らずに。





俺は走り出した。











*...・・・*...・・・





2人がどこにいるのかは
分からない。





けど、何となく
中庭のような気がして
俺は中庭に行った。





やっぱり・・・





2人の姿が見えた。





こうして見ると
改めて美男美女で
お似合いだなって思う。





でもここで逃げてちゃ
だめなんだ。





最後まで諦めたくない。





俺は意を決して
2人に近づいた。





その時。





「俺ずっと前から
莉那が好きだった」





くそっ





先越された・・・!!





早く俺も言わなきゃ。





「あの私も「俺も莉那が好きだ!!」





言った!!





言ったぞ、俺。





これで諦められる。





だからお前は
悠我と幸せになれよ。





「ごめんなさい!!!」





やっぱり振られ





「あの!!
悠我くんのことはすごく好き!
でもごめん。
やっぱり恋愛対象では
見れないかな・・・・
本当にごめんなさい」





え?





何言ってんだこいつは?





「やっぱりね・・・いいよ!
俺もそれ分かってて言ったし、
気持ち伝えれて良かった!
また友達としてよろしく!」





「うん・・・
本当にごめんね・・・・
あと、こんな私のこと
好きになってくれてありがとね!!」





「うん!!
それじゃ・・・」





そう言って
去ってく悠我。





シーン・・・





何か気まずい・・・





よしっ!!
返事聞いてみよ!!





「「あのっ!!」」





うっわ見事にハモった。





「あの!!
唯和から言って!」





「・・・んじゃ俺からで・・・
さっきの告白の返事
聞かせてほしいんだけど」





って、何考えてるんだ俺!!





いきなり聞くと
向こうも驚くだろ。





落ち着け俺!!!





「・・・・き・・・です」





「え?? 今何て言った?」





「だ・・・だから
私も唯和が・・・
――――――――好きです」





その瞬間、俺は莉那を
抱き締めた。





「唯和!? /////」





そして莉那に
キスを落とした。





「好きだよ、莉那」





「わ、私もだし。
バーカ/////」





恥ずかしがりながらも
俺に伝える可愛い莉那。





愛おしくて





愛おしくて・・・・





やっと手に入れた。





・・・諦めなくてよかった。





そして俺はまた
莉那にキスをした。





諦めずに当たって砕ければ
恋は叶う!!







*end*

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