伝えられない自分の気持ち

CAST町田恵里那

作者：ゆいの

2018.10.13

私はえりな。
ソフトテニス部で
活動している
中学２年生。

そして、今日は
仲良しのあんな先輩と
遊ぶ日。

あんな「今日どこいく??」

えりな「あんな先輩が
行きたいとこに
行きましょ?!」

えりな「あっ、のの先輩！」

あんな「えっ!?　どこ？」

えりな「あそこです！
彼氏っぽい人と
歩いてます」

あんな「本当だ！
ののって
彼氏いたっけ??」

えりな「のの先輩、
告白してます!!!」

あんな「どれどれ?!?」

のの「じゅんや、好きです！
付き合ってください！」

じゅんや「ごめん・・・
俺、帰るわ・・・」

のの「・・・」

＊。・　次の日学校の部活　・。＊

えりな「のの先輩、
元気ないですね」

あんな「そうだね。
いつもなら・・・」

えりな「元気で明るくて・・・
部活の元気がないですね・・・」

あんな「ちょっと?!
聞こえちゃうよ!?」

えりな「すみません」

あんな「ん？
えりなも元気ないじゃん！」

えりな「別に何もないですよ？」

あんな「何～、その言い方！
もしかしてじゅんやのこと
すきになっちゃった？」

えりな「はい」

あんな「告白しちゃいなよ？」

えりな「そんなの無理ですよ」

あんな「じゃあ、
私が手伝ってあげるよ」

えりな「はい！」

＊。・　次の日教室　・。＊

あんな「じゅんや！」

じゅんや「ん？」

あんな「えりなが
言いたいことあるって！
テニスコートで待ってるって！」

じゅんや「わかった」

＊。・　放課後　・。＊

じゅんや「お待たせ、
言いたいことって何？」

えりな「好きです。
付き合ってください」

じゅんや「ごめん・・・」

じゅんや「俺には他に
好きな人がいるんだ」

えりな「のの先輩ですか？」

じゅんや「なんで
知ってるんだよ！」

えりな「えっ！
じゃあなんで昨日
断ったんですか？」

じゅんや「昨日、見てたのかよ」

えりな「すみません」

えりな「でもなんで？」

じゅんや「のののこと
俺の他に好きな人がいて
断った」

えりな「そうだったんですね・・・」

＊。・　次の日部活　・。＊

えりな「あんな先輩！
ビッグニュースです！」

あんな「もしかして
成功したの？」

えりな「違いますよぉ」

えりな「のの先輩と
じゅんや先輩は、
両思いだったんです！」

あんな「えっ！
どうゆうこと？
それにえりなは？」

えりな「私はふられました・・・
じゅんや先輩の他に
のの先輩のことが
好きな人がいて、
言えなかったそうです」

あんな「そうだったんだ」

＊。・　次の日学校の廊下　・。＊

あんな「じゅんや！
のののこと
好きなんでしょ？」

じゅんや「なんでお前も
知ってるんだよ」

あんな「全部、
えりなから聞いたの」

あんな「好きなら、好きって
ちゃんと伝えなきゃ！
のの最近、元気ないんだよ!?」

じゅんや「ありがと・・・
俺、伝えてくる！」

あんな「うん!!」

＊。・　放課後　・。＊

じゅんや「のの！」

のの「!!!」

じゅんや「俺はののが好きです！
付き合ってください」

のの「でも、私
ふられたんだよ？」

（じゅんやが
後ろからハグする）

じゅんや「ごめん。
俺の他にのののことが
好きな人がいて、
そのこと考えたら
自分の気持ち、いえなくて」

のの「そうだったんだ・・・」

じゅんや「本当ごめんな」

のの「わかったから
それ以上言わないで！
泣いちゃう」

じゅんや「もう泣いてるじゃん、
はい！　ハンカチ！」

じゅんや「もう泣くな」

のの「うん！　ありがとう！
大好き!!!」

＊おわり＊