恋したリケ女

CAST町田恵里那

作者：はるっぴ

2019.02.21

エリナです。
私は、科学部の
中学２年生。

学校一の美少女と
うわさされています。

そんな私が
科学部に入った理由は、

真面目でクールな
となりのクラスの
レオンくんがいるから。

「レオンくん」

「なんだ、エリナか」

だけど、私の好きな人には、
好きな人がいる

「ね～、マノカちゃん」

マノカちゃんと
レオンくんが
仲良く話してる・・・

レオンくんが好きなのは、
私の大好きな後輩、
マノカちゃん。

「それで、エリナ
どうしたの？」

「なんでもないよっ」

「今日の部活の実験って
何やるか
エリナって分かる？」

「鉄と硫黄が化合するか
調べる実験だったかな？」

ニヤニヤしながら、

「だったかなって、
覚えてないのかよ！」

「だって・・・！」

「楽しみだなっ!!」

レオンくんが好きなのは、
私じゃないのに

かっこいいこと
言わないでよっ・・・

．．．．．．．．*．

そして、部活のとき・・・

レオンくんと
同級生のオオゾラ、
マノカちゃんは、
私と同じ実験班。

「レオンくん、試験管
混ぜてもらってもいい？」

「いいよ！」

「ありがとう」

「すごい！
こんなに変化するんですねっ!!」

今日も、私はレオンくんに
告白できずに
部活が終わって・・・

マノカちゃんとの帰り道、

「エリナ先輩って、
好きな人っているんですかっ!!」

突然聞かれ、
答え方に戸惑った。

「実は・・・
レオンくんが好きで・・・・・・」

「あのレオン先輩ですか？」

「うん・・・
マノカちゃんは？」

「私、実は・・・
オオゾラくんが好きです！」

「そうなんだ・・・」

「お互い彼から
告ってもらえるように
頑張ろうねっ」

「はいっ!!」

＊・＊・・・＊・・・＊・＊

次の部活で・・・

マノカちゃんが
手助けしてくれた。

４人で
実験をしていたとき・・・

「レオン先輩・・・
私、科学部に入ってから、
ずっとやりたいことがあったんです！」

私は、２人を見ていた。

「マノカ・・・どうしたの？」

「私、ずっと魚類について
調べてみたくて・・・
水族館に行きたいんです!!」

「いいよ！　先生に頼んで、
今週の日曜日、
いつもの４人班で観察しよっ!!」

「はいっ、
ありがとうございますっ!!」

そして、部活が終わった。

今日もマノカちゃんと帰った。

「マノカちゃん、
水族館に行きたかったら、
私に話してくれたら
良かったのに・・・」

「私、水族館で
エリナ先輩とレオン先輩が
結ばれてほしくて
ウソついたんです！」

「えっ？」

「私、手伝うので、
レオン先輩に告白してください！」

「こうなったら、
マノカちゃんのためにも
水族館で私から
告白しなくっちゃ!!」

「がんばってくださいっ」

＊・＊・・・＊・・・＊・＊

そして、待ちに待った
日曜日!!

私は、水族館前に
集合時刻１時間前についた。

どうしよう・・・
こんなに早く着いちゃった。

ずっとそわそわして
待っていた。

集合時刻１０分前から
順々に集まった。

中に入り、
魚類を観察した。

マノカちゃんと
オオゾラくんが話している。

マノカちゃんがLINEで、

《先輩、今が告白するチャンスです！
がんばってくださいっ》

と送ってきた。

私は、頑張れと
自分に言い聞かせ、

心臓がドキドキしながら、

「レオンくん、
私、実は・・・」

「レオンくんのことが
好きです!!!」

「付き合ってください!!!」

やっと、言えた・・・

「エリナ・・・」

「実は、俺、マノカが
好きだと思われていたみたいだけど、」

「１番好きなのは、
いつも話しかけてくれた・・・
エリナだよ!!!」

「もちろん、付き合うよ！」

私は、とても笑顔になった。

「・・・・・・・・・俺、
エリナに告白する勇気が
なかったんだ！」

「レオンくん大好きだよっ」

「俺も、エリナのことが
大好きだよ」

「先輩、
おめでとうございますっ!!!」

＊終わり＊