思い出の１枚

CAST町田恵里那

作者：あかね

2019.06.23

カシャッ。

エリナ「今日も
いい写真撮れたな」

カシャッ。

エリナ「？　誰・・・？」

カケル「君も毎日ここで
写真撮ってるの？」

エリナ「はい・・・
えっと・・・
誰ですか・・・？」

カケル「俺は、
２年Ａ組の雨宮翔！
あなたは？」

エリナ「１年Ｃ組・・・
町田恵里那です・・・」

カケル「エリナちゃんは
毎日ここで写真を
撮ってるんだ！
どうして？」

エリナ「私・・・
友達がいなくて・・・」

カケル「ふーん。
俺もここで毎日
写真撮ってるから、
毎日会えるといいね！」

エリナ「あ、はい。・・・
じゃ・・・さよなら・・・」

カケル「えっ、エリナちゃん??」

＊。・　翌日　・。＊

ドンッ

エリナ「痛っ・・・あっ」

カケル「エリナちゃん！」

エリナ「カケルくん・・・」

リリ「カケル先輩、
この問題わかんないから
教えてくれない??」

カケル「あ・・・
うん、いいけど・・・」

（エリナ逃げる、
カケルはエリナを見つめる）

マナ「やった！」

＊。・　放課後　・。＊

バンッ!!!

エリナ「・・・！
リリさん・・・！
マナさん・・・！」

リリ「あんたさー。
カケル先輩に近づくとか
どういうことよ！」

マナ「あんたなんか
友達いないくせにねーｗ」

（リリがエリナのカメラを奪う）

エリナ「やめて!!
返してよ!!!」

マナ「返すもんかよ！」

リリ「ＪＫにもなって
放課後毎日写真を撮るとか
バカじゃないの？
フツーだったら、
カラオケ行ったり
原宿行ったりするのにさー！ｗ」

マナ「しかもこれ、だっさ!!
使い捨てカメラだよ！」

リリ「こんなの
投げつけてしまえば
いいのよ！」

エリナ「お願い！
それだけはやめて!!」

バンッ!!!

エリナ「あ・・・」

リリ＆マナ「あーーっははは!!」

カシャッ

リリ「か、カケル先輩!!」

エリナ「カケル先輩・・・」

カケル「残念だけど、
君達がエリナちゃんを
いじめようとした写真、
撮っておいたから」

マナ「そのカメラ・・・
投げつけたのに
壊れてないの？　・・・」

カケル「だってこのカメラ・・・
いいカメラだもんね？
エリナちゃん？」

エリナ「・・・えっ・・・と・・・」

カケル「それに、女子高校生は
毎日カラオケ毎日原宿が普通なの？
それが趣味なの？
エリナちゃんは毎日放課後、
趣味で写真を撮ってるよね。
それが悪いの？
毎日カラオケ、原宿の君達と
同じなんじゃない？」

リリ「・・・マナ・・・
行くわよ・・・」

マナ「うん・・・」

リリ、マナ、逃げる。

エリナ「あのっ・・・
助けてくれてありがとう・・・」

カケル「気にしないで！
あ、エリナちゃんに
紹介したいところが
あるんだけど・・・いい？」

エリナ「うん・・・」

．．．．．．．．*

エリナ「浜辺！
きれい・・・！」

カケル「ここは良い
写真スポットなんだよ」

エリナ「へー！」

カケル「エリナちゃん・・・
もう１つ伝えたいことが
あるんだ!!」

エリナ「な・・・に？」

カケル「俺・・・
エリナちゃんのことが
好きです！」

エリナ「カケル先輩！」

カケル「俺と・・・
付き合ってください！」

エリナ「私も・・・
カケル先輩が・・・
好き・・・です・・・」

カケル「エリナちゃん！」

エリナ「・・・??」

カケル「でもしばらく
夏休みで会えなくなるね。
そうだ！
毎日ここで写真撮らない？」

エリナ「いいよ・・・！」

カケル「一応記念に１枚！
写真とろ！
エリナちゃん笑って！」

エリナ「うんっ！」

カケル「はい、ちーず！」

カシャッ

＊ｅｎｄ＊