恋の小説はあなたがモデル

CAST安村 真奈安村 真奈

作者:rina

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2019.05.06

私、安村真奈です。
ニコラ学園に通う高校2年生!
吹奏楽部に入ってます!





趣味は小説を書くことで
ケータイ小説サイトでは
「ぴょん」として
小説を書いてます!





このことを知ってるのは
いつめんの
かなみと凛ちゃん、





同じ部活で仲がいい
莉那先輩と乃乃先輩、





空人先輩に
同じパートの大晴空、





そして・・・・・・・・・。





私がずっと
想いを寄せてるあの人





・・・・・・・・・・・・小原唯和先輩。











・・・・・・・・・・・・・・・・・・





今、私は唯和先輩に
自分の小説を
読んでもらっている。





私は入学して
間もない夏休み





部活の合宿中に
先輩に恋をした。





自分のことよりも
他人のことを考える先輩に。





先輩の綺麗な眼差し、
触りたくなるような
色白の肌、髪。





そのすべてに惚れた。





そんな先輩の姿に
つい私は見とれていて





「・・・な、真奈」





唐突に呼ばれ驚いた。





「な、なんですか?
先輩」





「読み終わった」





「あ、ありがとうございます・・・
どうでした?」





「すまない、
アドバイス出来ない」





「え・・・!?」





アドバイス出来ないほど
酷いってこと?





「あーごめんなー
唯和はそういうジャンル
苦手だからねー」





空人先輩が
輪に入ってくる。





今日は土曜日。





ここはニコラ学園吹奏楽部の
休日のたまり場である
ニコラハウス、





同じパートの莉那先輩と
乃乃先輩は
近くのニコニコ広場で
パート練習





女優もしている
凛ちゃんは
大晴空と台本読み、





そしてかなみは
空人先輩に勉強を
教えてもらっている。





「わーねぇ!
真奈の恋愛モノって
初めてじゃん・・・!」





かなみが珍しそうに
私の小説を覗き込んで見る。





「真奈、まだ
完結してないのか?」





唯和先輩が口を開く。





「え、っと、
ラストシーンが
浮かばなくて・・・」





「そっか。
俺は待ってるから
ゆっくり描けよ」





先輩が少し私に
微笑んだ気がして
その視線から
動けなくなってしまった。





(見つめられただけでも
こんなにドキドキ
するなんて・・・・・・)





「・・・真奈?」





先輩に言われて
私がやっとまた先輩に
見とれていたと気づく。





「じ、じゃあ向こうで
考えてきます・・・・っ」





私は慌てて
その場をあとにして
隣の部屋へと向かった。





(先輩を前にすると
ほんとに平常心
保てないよっ・・・・・!)













・・・・・・・・・・・・・・・・・・





私が今書いている
恋愛ストーリーは
書き進めれば書き進めるほど、
主人公の相手はどんどん
唯和先輩に類似してしまった。





ラストシーンは
告白のシーン、





つまり・・・・・・・・・・





・・・・・私が先輩に告白するようなもの。





(まぁ遠回しな
アピールでもあるけど・・・・・・)





でも先輩はあと半年で
高校を卒業して
大学へ行ってしまうし





まず私なんかが
釣り合うのか不安で





どうしてもラストシーンが
書けないのだ。





色々考えて
私が煮詰まっていると、





「まなーっ!」





「うわぁっ!
びっくりした。
かなみか!」





かなみが勢いよく
私に抱きついてきて、





横にいる凛ちゃんは
私の顔を覗かせる。





「ふ、ふたりともっ」





私は小説を握る。





「もー真奈ってば!
どうせ唯和先輩のこと考えて
ラストが浮かばないんでしょー??」





ニヤッニヤしながら
かなみが言う。





「ちょ、かなみっ////」





知られるのが恥ずかしくて
誰にも言ってない
はずなのに・・・・・・





「あー! 照れてるぅ!
あたしに隠したって
ムダだからね?
もう何年一緒にいると
思ってんのー?(笑)
真奈が先輩のこと好きだなんて
このかなみ様には
お見通しなんだから!」





「えーっ! やばーい!
真奈ちゃん可愛いすぎっ!」





・・・・・・・鈍感な凛ちゃんは
気づいてなかったぽいけど
動揺する私を見て
キャーキャー言ってる。





「な、な・・・なっ」





私は自分でも分かるぐらい
激しく動揺していた。





「告白しちゃえーっ!」





凛ちゃんが
目をキラッキラに
輝かせて言う。





「できないよ、
・・・そんなの」





「な、なんでー?」





「だ・・・・って先輩は
卒業したら大学行くんだよ?
受験だって大変だし
卒業したら離れちゃうし
私なんかが先輩の負担になる、
って思ったら言えないよ」





好きだからこそ
負担になりたくないの。





「えー!!
あたしは憧れるな・・・
ふふっ大学生になった
空人くんと大人デートっ!」





鼻の下を伸ばして
かなみが言う。





そうかなみは1年前から
空人先輩と付き合ってて
それはそれはラブラブなのだ。





「先輩が部活にいるうちに
伝えないと
絶対後悔するよ?」





いつもは
天然な凛ちゃんが
ビシリと指を立てる。





「例えば
“ずっと先輩が好きだったの”
・・・てねっ♪」





凛ちゃんはそう言って
私にウインクする。





(・・・・・・これは大晴空も
メロメロだろうな)





「アイツって
意外と鈍感だから
ストレートに言わないと
通じないよ、真奈ちゃん」





「たっ、空人先輩!」





「もー空人くんは
女子の会議に参加しないのっ!」





かなみが
空人先輩の背中を押す。





(・・・・・・とか言いつつ
デレデレしてるけど)





「なんだお前ら?」





「大晴空も!」





凛ちゃんが
ぷぅーっと怒る。





「ハイハイ、
頑張れ、真奈ちゃん」





空人先輩はヒラヒラと
手を振った。













・・・・・・・・・・・・・・・・・・





ぐううううう・・・





「相変わらず
かなみは正直だな」





お腹をすかせた
かなみを見て
空人先輩がくすくすと笑う。





「うーもう!
空人くんったら・・・
さ、今日はこれで終わりっ!
帰って夕飯たーべよっ!」





かなみが
パンと手を叩く。





「わたしも明日
オーディションあるし
帰りますねっ!」





凛ちゃんが
台本を閉じる。





「頑張れよ」





そう言って
愛おしそうに凛の頭を
ぐしゃっとする大晴空。





「ありがとう、大晴空!」





かなみと空人先輩、
凛ちゃんと大晴空が
互いに笑い合う。





(・・・・・・・・いいなぁ。
ラブラブじゃん)





なーんて
羨ましくなりながら
見てると





「真奈ふぁいてぃん!」





ニヤッニヤしながら
かなみがウィンクしてきた。













・・・・・・・・・・・・・・・・・・





かなみ達が帰ってから
数時間





私はまだ
悩みに悩んでいた。





「真奈まだいたの?
そろそろ暗くなるから
帰った方がいいよ」





練習から戻ってきた
莉那先輩に
話しかけられる。





「・・・・・・・・あっ先輩
もうこんな時間」





「大丈夫?
練習続きで疲れてない?
無理はし過ぎないで
ゆっくり休んでね!」





乃乃先輩が続けて
話しかけてきた。





「だ、大丈夫です!
先輩達こそお疲れ様です」





すると・・・・・・・





「恋の悩みなら
相談乗るから(コソッ)」





そう言って
ニヤッと笑った
莉那先輩。





・・・・・・・・先輩達にも
バレてるなんて。





「じゃーねっ!」





そう言って先輩達が
帰っていった。













・・・・・・・・・・・・・・・・・・





「はぁぁぁ・・・・・・
私も帰ろっかな・・・・」





溜め息ばかりが零れる中、
私はさっきまでいた部屋から出た。





「あ・・・・・っ
唯和先輩
まだいたんですね・・・・・」





「真奈こそ帰ったかと
思ってたわ」





思いがけない状況での
2人きりに緊張する。





「外暗いし家まで送る」





「えっっ!
そ・・・・んな
大丈夫ですよっ!
申し訳ないです!」





こんな状況で
一緒に帰るとなると
本当に心臓が持たない。





すると先輩は
私の手を引いて





「・・・・・いいから。
ほら行くぞ」





そう言って
一緒に外を出た。













・・・・・・・・・・・・・・・・・・





「先輩、受験勉強
順調ですか?」





「まあそれなりに」





「そっ・・・そうですよね!
さすが唯和先輩!」





「おう・・・」





私は話を
途絶えさせてはいけないと
必死に話を探すが、
見つからない。





こんな時、
無意識にかなみなら・・・と
悶々と考えてしまう。





そして終始無言のまま
自宅に到着した。





「家までわざわざ
ありがとうございます」





「おう!
じゃあまた学校でな」





「はい・・・」





このまま先輩に
何も言えないまま?





そんなのいや。





「待って・・・」





とっさに唯和先輩の
服の裾を掴む。





「どうした?」





私に優しく
微笑んでくれる、





思わず言葉を
飲み込みそうになって
しまうけど
急いで呼び戻す。





「真奈?」





「す、好きなんです・・・
唯和先輩が・・・っ」





唯和先輩が
目を見開いている。





そして口を開く。





「ごめん・・・」





私の身体が震えた。





「お前の書く小説が好きだ、
お前の演奏が好きだ・・・」





涙腺が徐々に
緩んでいくのがわかる。





もう聞きたくない。





泣いたら
先輩を苦しめる。





「私、もう帰りますね・・・」





家に足を運ぼうとして
唯和先輩に背を向けたその時、
急に腕を掴まれる。





「だから! ・・・っその
お前の全てに惹かれた、
真奈を好きになったんだ・・・!」





私は気づいたら
涙を流していた。





「何かいけないこと
言ったか?」





私の頬に先輩が
そっと手を添える。





トンッ





私は先輩を
軽く拳で突いた。





「何よ、振られるかと
思ったじゃん・・・・・・っ・・・!」





もう涙が止まらない。





頬にあった先輩の手が
私の頭に移動し、
抱き寄せた。





彼の腕に
ゆっくり手を回す。





腕を解いた後には
涙を優しく拭ってくれて。





「不器用なんですね、先輩」





私がくすりと笑うと
顔を赤くして





「う、うるさい」





と言った。













・・・・・・・・・・・・・・・・・・





「あ、おかえり」





「お、お姉ちゃん!?
帰ってきてたの?」





そこには
私のお姉ちゃん
美愛がいた。





さっきの見られてたな~、
恥ずかしい・・・





「わーっ!
わざわざ送ってくれてありがとねー、
そうだ! せっかくだし
私の作ったシュークリーム
食べていって。
真奈も手伝ったのよ」





私の頭を
わしゃわしゃと
撫でる。





「真奈が?」





「え、ええ・・・
食べていって」





2人はぎこちなく
家へ入っていく。





お姉ちゃんは
私にウインクし、





「青春だねえ・・・」





と小さく呟いた。







ベランダに並んで
シュークリームを食べる。





「星、綺麗ですね」





「おう・・・」





手を伸ばした先に
彼の指先が少し触れる。





唯和先輩は
私の手を
そっと握った。





私は彼の手を
優しく握り返す。





未来を
考えるんじゃなくて
今を考えよう。





自分の気持ちには
素直でいよう。





あなたとだったら
この先どこまでも
歩いていけると信じて。





私はシュークリームを
一口頬張り、
彼に向かって
優しく微笑む。





「・・・ぷっくりほっぺ」





彼はそう呟き、
微笑んだ。





私の小説のヒーローは





いつだってあなただけ。







・・・・・・・・・・・・・・・・・・

END

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