君とわたしの恋電車

CAST平澤 遙平澤 遙

作者:リヴ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2019.06.22

平澤ハルカ。14歳。
人生最大のピンチです・・・





すぐ近くで聞こえる寝息。





心臓がばくばくして、
今体温はかったら
40度はあるんじゃないかと
思うくらい、顔も熱い。





私の片思いの相手・
丸田レオンくん。





野球部で、背か高くて、
容姿端麗で。





そんな見た目だから
もちろん人気がある。





でも、その見た目に
惹かれたんじゃなくて、
ちょっとドSだけど
ほんとは優しくて、
頼りになるレオンくんに
惚れたんだ。





そのレオンくんが・・・





私にもたれかかって
寝てる!!!





なぜこうなったのかというと、
偶然同じ帰りの電車になった
レオンくんが、
一緒に帰ろうと誘ってくれた。





うれしくて、隣に座る
恥ずかしさもふっとんだ。





いっぱいおしゃべりして、
すごく幸せな時間
だったんだけど・・・





しばらくして、
疲れてしまったのか、
急にレオンくんが
おとなしくなった。





そして、ふいに
肩にのしかかる重みに驚くと、
熟睡しているレオンくんの顔が
すぐそばに。





驚きのあまり
叫びそうだったけれど、
あんまりにも気持ちよさそうに眠る
レオンくんを起こしたくない一心で、
頑張って耐えた。





そして今に至る。





さいわいなことに
同じ車両に、乗客は
ほかに誰もいなくて・・・





って、そーゆー問題じゃない!





ハルカ「レオンくん、
もうすぐ着きますよー」





そっとささやいてみた。





レオンくんは
ぴくりともしない。





長いまつげ、すっと通った鼻、
改めてきれいな顔をしているなと
感心する。





女子からモテるのも納得だ。





ハルカ「あんまり
ドキドキさせないでよ」





好きだからこそ、
期待させないでほしい。





ドキドキさせられっぱなしで、
こっちは心臓が
爆発しそうなのに。





ハルカ「ずるいよ、
レオンくん・・・」





レオン「何が?」





えっ、とレオンくんを見ると、
レオンくんの透き通った瞳と
ばっちりつながった。





ちょっとSっぽい
笑顔を浮かべて、
レオンくんが
私を見つめている。





ちょちょちょちょ、
これは一体どういう
状況なんですかーーーーーー!!





ハルカ「ひゃあああああああああっ」





レオン「芸人顔負けの
いいリアクションだな」





くくく、と
レオンくんが笑う。





ちょっとなんでそんなに
落ち着いてるの!?





こっちは大パニックの洪水に
おぼれてるんですけどーっ。





ハルカ「いいいいいいつから
起きてたのーっ」





レオン「平澤が
『もうすぐ着きますよー』
って言っただろ。
あの声で起きた」





ハルカ「起きてたなら、
どうして言ってくれなかったのー!?
すごく恥ずかしいーっ」





レオン「起きてますよって言ったら、
平澤はすぐ俺から
離れちゃうんだろうなあって
思ったから。
もうちょっとだけ
この状態でいたかった」





だから、そんな
思わせぶりなこと
言わないでよ。





期待しちゃうじゃん。





君は私が好きなのかな?
なんて勝手に
思っちゃってもいいわけ?





ハルカ「もうっ。
こっちはすごくすごく
緊張したんだからねっ」





ふんっと顔をそむけると、
レオンくんが苦笑した。





レオン「怒んなよ」





ハルカ「怒るよ」





レオン「嫌だったの?」





ハルカ「なっ、何言って・・・」





レオン「俺は嫌じゃなかった」





さらっと言われたセリフに、
目を見開く。





唖然として見つめると、
レオンくんは
にやっと笑った。





レオン「俺は嫌じゃなかったって
言ってんの」





ハルカ「な、何言ってんのっ」





レオン「平澤はどーなの?
嫌だったの?」





ちょっぴり
さびしそうな声音。





そんな声、ずるいよ・・・





ほんとに、悔しいくらい、
ずるい人だ。





ハルカ「い、嫌ではなかったっ。
以上これでおしまい!」





レオン「照れてやんのー」





ハルカ「照れてない!」





レオン「ウソつき」





ハルカ「だいたい、
彼氏彼女みたいなことして、
誤解されたらどうするの!?」





すると、レオンくんは
急につまらなさそうな顔をした。





レオン「誤解されたら困るわけ?
好きなやつがいるとか?」





ハルカ「そーゆー問題じゃないでしょ!
レオンくんだって、
わたしみたいな地味な女子よりも、
華やかで可愛い女子のほうが
好みなんだろうし」





自分で言った言葉に、
胸がチクリと痛む。





レオンくんとわたしとじゃ、
月とすっぽんで、





隣にならぶことが
ありえない組み合わせ。





その現実から、ずっとずっと
目をそむけてきた。





ちゃんと見つめるには、
つらすぎる現実だったから。





レオン「誤解させとけばいーじゃん。
てか、俺ら以外誰もいないし」





ハルカ「・・・いいの?
わたしみたいな女子と誤解されたら、
迷惑じゃない?」





レオン「別に。好きな子との
関係を誤解されるって、
けっこう嬉しいけど」





ハルカ「ふーん・・・って、
え? ええ、え?」





レオン「聞こえなかった?
もう1回言おうか?」





ハルカ「ダメダメッ。
恥ずかしいーっ」





うそじゃないの?
本気なの?





現実を受け入れられなくて、
ただただレオンくんの
横顔を見つめる。





ほんのり頬が
赤くなっていたのは、
夕日のせいではない気がする。





ハルカ「・・・わたしでいいの?」





レオン「ハルカがいい」





ハルカ「わたし、けっこう
重い彼女になるよ?
レオンが他の女の子と
仲良くしてたらヤキモチ焼くし、
LINEだっていっぱいしたいし、
デートも行きたい。
登下校もできることなら
一緒にしたいし。
こんな彼女、嫌じゃない?」





レオン「あのさぁ、それ、
全然重くないだろ。
むしろフツー。
そう思ってくれたほうが
俺も安心できるし」





レオンくんがぐいっと
私の腕をひっぱる。





すっぽりと
彼の腕の中におさまる。





レオン「俺の彼女になる気、
ある?」





ぶっきらぼうな言い方。





でも、それは
照れかくしなんだろうな。





ハルカ「あります」





レオン「じゃ、
そういうことだから」





ハルカ「なんか、
あっさりしてたね」





クスリと笑うと、
レオンくんも笑った。





レオン「ハルカ」





ハルカ「何?」





レオン「大好き」





ハルカ「・・・わたしも」







*END*

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