私の

CAST平澤遙

作者：さくらんぼ

2019.07.19

私、平澤はるか。
ニコラ学園に通う１年生！

平凡に暮らすことが
私の目標なの！

それなのに、学校一イケメンの
雨宮翔くんのとなりになって、
毎日にらまれてるの！

****

「はぁー」

学校が憂鬱で、
ため息ばっかり・・・

昨日は３年生から
にらまれて、もう～！

だけど今日、
翔くんの笑顔を
初めて見たの！

「翔くんも笑うんだね！」

「そりゃもちろん。
人間ですから」

「あはははははは！
翔くんって
おもしろいね！」

「・・・る」

「えっ？」

「翔くんじゃながいだろ。
翔でいい」

「分かった。
私のことも
はるかでいいよ！」

初めて翔くん・・・
じゃなかった翔と
しゃべれた!!

それを同じクラスの子に
見られてて・・・

＊。・　それから数日後の放課後体育館裏　・。＊

「ちょっとあんた、
翔くんの隣だからって
調子にのるんじゃねぇよ！」

「「「そうよ！　そうよ！」」」

「そんなこと言われても・・・」

「じゃ、体で
わからせなきゃなかな？」

腕を振り上げたと
思ったら・・・

****

「俺の大事な彼女に
なにしてんの？」

上から声がした。

「「「「翔くん!?
彼女!?
やっ、違っ！」」」」

「俺の大事なものに
手出したら
ただじゃおかないけど？」

「っ！
おぼえてなさい!?」

翔は私の前に来て、

「大丈夫だったか？
暴力受けてないか？」

優しく頭をなでながら、
そう言ってくれた。

私は、

「ふぇっっっ・・・」

たまらず泣いてしまった。

翔は私を優しく抱いて

「好きだ。
俺の彼女になれ」

涙をぬぐい、
翔の顔を見て、

私の返事は
もちろん・・・

「はい！」

＊ＥＮＤ＊