最高の贈り物

CAST広瀬 まのか広瀬 まのか

作者:ユモfl&picc

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2019.07.30

ユウガ「じゃあ、元気で」





マノカ「うん」





☆☆☆





私は、広瀬マノカ。
中学3年生。





中学でも、
普通の生活を送る、
ただの女の子。





でも、誰よりも
幸せだと思えることが、
ひとつあるの。





それは・・・・・・、
ユウ兄のこと。





ユウ兄こと、
佳山ユウガ君は
お隣に住む高校2年生。





小さい頃から
お互いよく知っている。





ユウ兄はとても優しくて、
頼れるお兄さん。





私を本当の妹のように
可愛がってくれた。





小学校、中学校と一緒で、
中学校では吹奏楽部で
パーカッションパートだったんだ。





今は私が
パートリーダーです。





でね・・・・・・、





ユウ兄は、
私の彼なの。





中学1年の時に、
私が告白しました。





恥ずかしがり屋で、
告白なんて
死ぬほど勇気が
必要だったけど、





そのくらいユウ兄が
大好きだった。





ユウ兄は、
中学校を卒業して
打楽器を学ぶために
音楽学校に進んだあとも、
ときどき中学校に来て、
私たちの様子を
見に来てくれた。





予定が合えば
デートもしたし、





誕生日には
プレゼントを送りあった。





ユウ兄といられれば、
幸せだった。





だけど・・・・・・





ユウ兄は音楽を
もっと学ぶために、
留学することになった。





もう、すぐには会えない。





今まで隣にいたユウ兄が、
遠くに行ってしまう。





とてつもなく不安だった。





距離的にだけじゃなくて、
気持ち的にも
ユウ兄が離れていって
しまうような気がして。













+.. +.. +.. +.. +





ユウ兄が
日本を離れる日。





マノカ「忘れ物ない?
ユウ兄」





ユウガ「ああ、平気だよ。
ま、ここ空港だし、
今更気づいても
とりに帰れないけどねw」





マノカ「確かにw」





笑い合いながらも、
なんとなく
暗い空気が流れていた。





留学が決まったあとも、
特にお互いそのことには
触れずに生活してきた。





私のわがままで、
ユウ兄の未来を
奪ってはいけない。





マノカ「・・・・・・そろそろ時間じゃない?」





ユウガ「・・・・・・
ああ、そうだね」





ユウ兄が、
荷物を持つ。





マノカ「・・・頑張ってね」





ユウガ「うん」





ユウガ「じゃあ、
元気でね」





マノカ「うん」





一生懸命笑って、
ユウ兄を見送った。













+.. +.. +.. +.. +





マノカの家―――――





はあ・・・





行っちゃったな、
ユウ兄。





複雑な気持ちで、
部屋に戻る。





(もう、中学校に来て、
教えてくれることも
ないだろうな)





なんともさみしい
気分になった。





当分忙しいだろうし、
あまり頻繁に
連絡しないほうがいいかも。





マノカの母「マノカー、
ポストにあんたあての荷物、
入ってたわよー」





マノカ「え?
はーい・・・」





私は部屋に戻る。





机の上には、
ひとつの袋。





(なんか、
頼んだかな?)





私は袋を開けた。





すると中から、
小さな箱のようなものが
出てきた。





(なに、これ?)





とっても可愛らしい箱。





横には、ねじまきが
ついている。





袋の中を見てみたけれど、
ほかには何も入っていない。





(もしかして・・・)





私はねじまきを回して、
箱の蓋を開けた。





♪~~♪~~~・*:・・・~~~
*°¨°°・:・・・~


優しいメロディーを 奏で始めた箱、


―――――オルゴール。


知らないけれど、 懐かしいような旋律・・・


オルゴールの中は 一部空洞になっていて、 そこには1枚の紙が 入っていた。


私は、その紙を ひらいた。


/////////////////////////////////////////////////////// マノカへ
君がこの手紙を読んでるってことは、 今頃僕は、飛行機の中かな? それもそのはず、これはマノカと僕が、 今日空港に向かう前に、こっそりマノカの家の ポストに入れたものだからねw
まずはじめに、本当にごめん。 留学が決まったのは突然で、マノカにも、 詳しいこと言わずに日本を離れることになってしまって。 本当に、不安な思いをさせたと思う。
僕も正直、マノカがいない中で、 元気にやっていけるかわからない。 今、ものすごく心細い。
留学するって言ってからも、 笑顔で頑張ってっていってくれて、 本当に嬉しかった。
けど、すごく無理させたんじゃないかな。 本当に申し訳なかったです。 そして、直接言えなかったことを今ここで書きます。
マノカ、離れていても、 僕はマノカのことをずっと思ってる。 告白してくれた2年前、いくら、ユウガって 呼んで欲しいといっても、ユウ兄がいいって、 譲らなかったマノカ。 部活で一生懸命自主練しているマノカ。 僕のそばでいつも笑ってくれるマノカ。
小さかった時から、今この時まで。 ずっと大好きだから。
話したいことがあったら、遠慮なんてしないで、 電話してよ。手紙もときどき送るよ。
長くなってごめんね。 最後に・・・、少し早いんだけど、 ハッピーバースデー、マノカ。
このオルゴールは、誕生日プレゼントです。 僕が、高校で知った、お気に入りの曲なんだ。 いつか、こっちの生活が落ち着いたら、必ずマノカを こっちに招待する。 そのときは、ヴィブラフォンとグロッケンで、 この曲を演奏しよう。 楽譜も同封しておきます。楽しみにしてるよ。
それでは、体に気をつけて、お元気で。 いつまでも、大好きです。                   ユウガより ///////////////////////////////////////////////////////


長い長い手紙と一緒に、 1枚の楽譜が入っていた。


オルゴールの曲と、 照らし合わせる。


~~~・:・・・
~~~°¨°°・:・・・~





ああ、なんて素敵な
曲なんだろう・・・





知らぬうちに、
涙が溢れだした。





(ユウ兄・・・、
私も大好きだよ。
はなれていても、
心は繋がってる)





寂しくないと言ったら
うそだけど、大丈夫。





これからも
頑張っていける。





私は楽譜を、
スクールバッグにしまった。





明日は、月曜日。





早く、部活の時間に
ならないかな。







*end*

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