恋の扉開けてみます！

CAST湊胡遥

作者：ひかりんご

2018.04.08

＊。・　夢のなか　・。＊

ピーポーピーポー。

コ「はやく、、、
助けて、、、」

・・・夢終了・・・

コ「あっまた
この夢みた、、、」

私、湊胡遥。
中学１年生。

さっきの夢は
１年前の出来事。

工事中のビルの上から、
レンガが落ちてきた。

その下にいた
私を守ろうとして
お母さんが
レンガに当たった。

周りにいた人が
すぐに救急車を
呼んでくれたんだけど
命は助からなかった。

もともと、お母さんは
シングルマザーだったから
今は１人暮らし。

お母さんに
保険があったから
お金は大丈夫だったはず
なんだけど、
もう足りなくなりました。

ピーンポーン！

コ「誰だろ？」

シ「こんにちは！
コハルちゃん」

コ「こんにちは！
カケルのお母さん」

このひとは
カケルのお母さんの
シオリさん。

カケルは
近所に住んでいて、
同い年で幼馴染の
私の好きな人。

コ「どうしましたか？」

シ「あのさ、、、
コハルちゃん
お金大丈夫？」

コ「あっ、、、
保険のお金は
無くなってしまいました」

シ「そうだよね、
大変だよね」

コ「はい、、、」

シ「だからさ、
私たちの家に
引っ越さない？」

コ「いいんですか？
カケルも大丈夫
なんですか？」

シ「あの子は大丈夫って
言ってるよ。
コハルちゃんが
元気になれるといいな！」

コ「ありがとうございます！」

そして引っ越しました。

コ「カケル！
今日からよろしくね！」

カ「おう！
よろしくな！」

私の部屋は
カケルの部屋の隣。

勉強もすぐに
教えてもらえる！

好きな人が隣なんて！

ノ「あっ！
コハルちゃん！
ようこそ！」

コ「あっ！　ノノさん！
これからよろしく
お願いします！」

ノ「よろしくねー」

この人はノノさん。
カケルのお姉さん。
中学３年生。

あー
私はこんな優しい
家族に恵まれて
幸せだなー。

＊。・　引っ越して１週間　・。＊

あー
ようやく慣れてきた。

いつも３人で学校に
通ってます！

・学校で・

先生「新しい連絡網
配ります」

手紙配り終わる。

生徒Ａ「ねえねえ！
コハルとカイト
同じ住所じゃない？」

生徒Ｂ「あっ！
ほんとだ！」

生徒Ｃ「ねえねえー
どうして？」

カ「あーそれは
コハルは
俺の家族だから！」

コ「訳あって
カケルの家に
住ませていただいてるの」

カ「だからよろしくな！」

コ「お願いします！」

生徒「オッケー！」

＊。・　学校終わりの帰り道　・。＊

カ「なあ、
コハルー」

コ「なにー？」

カ「コハルの部屋の
クローゼットの隣の
小さい棚を
午後７時になったら
左にどかしてみて！」

コ「なになにー？
わかった！
楽しみー」

カ「おう！」

＊。・　午後７時　・。＊

コ「よいしょっと
?!?!
なにこれ？」

そこには私と
カケルの部屋を繋ぐ
扉があった。

コ「えっ！　すごい！」

扉が開く。

カ「びっくりした？」

コ「うんうん！」

カ「これからは俺に
用がある時は
ここを使って！」

コ「うん！
わかった！」

カ「あと、、、
俺と付き合って！」

コ「!!!
嘘?!
ほんと?!」

カ「ほんとだよー！」

コ「いいよ！
よろしくねー」

カ「おう！
じゃあコハルの
部屋の扉は
いらないな!?」

コ「そだね！
毎日この扉通って
カケルの部屋通って
学校いく！」

カ「絶対だぞー！」

コ「あと、、、
夜怖くなったら
一緒に寝る！」

カ「いいよ！」

コ「ありがとう！」

シ・ノ「お幸せに！」

＊。・　手紙　・。＊

―・―・―・―・―・―・―・―・―
お母さん、お元気ですか？
私はカケルの家族が優しくて
毎日楽しいです！
これからも天国から見守っていてね。
―・―・―・―・―・―・―・―・―

＊お母さん＊　・。＊　・。＊
当たり前だよ。
頑張るんだよ。応援してるよ。
＊。・　・。＊　・。＊・。＊

私は今日も元気に
扉を開けた。

コ「カケルー！
おはよー！」

カ「コハルー！
おはよー！」

終わり！