病は気から

CAST湊 胡遥湊 胡遥

作者:さや

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2018.05.19

「病は気から」





私が大嫌いな言葉。







*...・・・*...・・・*





こんにちは。
私、湊コハル。
中1。





と、言っても
4月から
田舎の病院に入院するし、
学校にもいけない。





私ね、「癌」
なんだ。





しかも、
余命1年。





今日は引っ越しの日。
トラックに荷物を積む。





お見送り?
されるわけないじゃん。





1年生~6年生まで、
片手で数えられるくらいしか
いってないもん。











*...・・・*...・・・*





パパ「コハル
ついたぞ」





パパが
車を運転しながら、
話しかけてくる。





ママ「景色がきれい」





景色か・・・
どうでもいいや。
どーせ、死ぬし。





病院につくと、
小さい子どもがたくさんいた。





知らない人ばかりで、
緊張する。





?「湊さん?」





声をかけられた。





振り返ると、
前の学校にいた
ショウくんこと、
岡田ショウタロウがいた。





チャラくて
女子に人気で、
私が嫌いな類。





シ「久しぶり。
元気だった?」





コ「うん」





私はショウタロウくんに
軽く返して、
部屋にむかった。





と、言うか
なんでショウタロウくんが
ここにいるの?





部屋は個室の割に広い。
私はベッドに倒れこみ、
天井を見た。





コ「なんで、
私なんだろう?」





ふと、
そう思った。





病気なんて、
私じゃなくていいのに。





無性に悔しくなった。





ベッドに潜りこみ、
枕に頭を擦りつけて
泣いた。







コ「なんで私なの?
嫌だよ。
死にたくないよ。
生きたいよ。
私だけはいやだよ。
うわーん」





気がついたらもう、
日がくれていた。





鏡を見ると、
目が腫れて
なんとも無残な顔に。





コンコンッ。





ドアが、
ノックされる。





看「コハルちゃん。
入るよ」





看護婦さんは、
私の顔を見ると
こう言った。





看「泣いてたの?
病は気からって言うでしょ。
気持ちが大事よ」





私はぐっと涙をこらえ、
「はい」
とだけ答えた。





看護婦さんが帰って、
静かになった部屋を出て
屋上に向かう。





ドアを開けると、
ショウタロウくんがいた。





シ「湊さん」





コ「はい」





シ「なんで
俺がいるかって?」





ショウタロウくんは、
1人で話を続ける。





シ「俺ね、
この病院の跡取りなの。
次期院長ってやつ」





ハハッと笑う
ショウタロウくんに、





コ「いいね、気軽で。
私はね、癌。
余命1年」





えっ?
という顔をして
ショウタロウくんが
私に近付いてくる。





シ「じゃあさ、
俺と付き合ってよ。
どうせ死ぬんでしょ」





グサッとその言葉が、
刺さる。





パンッ。





私はショウタロウくんの
ほっぺたを叩いた。





コ「私だって好きで
病気じゃないんだよ。
サイテー」





本気で悲しかった。





私は鍵をかけて
窓を開けた。





サッと入ってきた風に、





コ「私の病気も、
一緒に飛んで行け」





そう言った。





コンコンッと
ドアがノックされる。





シ「湊さん」





ちくっと胸が痛んだ。





ガチャっと鍵が開く。





あっそっか、
次期院長は
鍵を開けれるんだ。





コ「何?」





シ「さっきはごめん」





いきなり謝罪かよ。





コ「無理」





シ「ふーん。
じゃあさ、」





ぐいっと
腕を引かれる。





ドキドキした。





シ「こんなことされても
いいんだ」





そう言って、
ショウタロウくんは、
キスをしようとしてきた。





ショウタロウくんを
力いっぱい押し、





コ「大嫌い」





そう叫んだ。





でも、
なぜだろう、
心がいたい。





シ「あっそっ」





ショウタロウくんは
出ていった。





コ「うぅぅ」













*...・・・*...・・・*





それから、
ショウタロウくんは、
私の前に現れなかった。





そして気づいた。





私、ショウタロウくんが
好きなんだ。





屋上に行こう。
と、思った。







屋上に着くと、
誰もいなかった。





コ「ショウタロウくん
どこにいるの?
ショウタロウくんが
いないと寂しいよ。
キスも、
嫌じゃなかったよ。??」





ギュッと、
抱きしめられた。





シ「バカコハル
俺はここだよ」





コ「なんで?」





シ「お前、
俺が遊びだと思った?
前の学校の時から
好きだったよ」





ショウタロウくんの
心臓が速い。





コ「私、勘違いしてた!」





ショウタロウくんが
私の前に立つ。





チュッ///





私はショウタロウくんの
ほっぺたにキスをした。





シ「?」





コ「好きです」





シ「知ってる」













*。・ 6年後 ・。*





シ「コハル
結婚しよう」





コ「はい」





あれから、私は、
ショウタロウの応援もあり、
癌が治りました。





本当に、
病は気からだったよ。







*END*

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