～恋の季節～

CAST宮本和奏

作者：笑心

2019.05.22

＊。・　春希望の春　・。＊

ヤッホー！
私ワカナ
小６だよ～！

今日は、
卒業式なんだ～

泣いちゃうよ～涙

「おはよー！」

いつも通りに
教室に入った。

みんなからも
挨拶が返ってきた。

いつも通りっぽいけど、
教室の空気がいつもと
少し違う気がする。

まだ教室集合まで
時間があったので、
仲良しのメンバーで
校舎を見て回った！

この校舎ともお別れか～
寂しいな～

私達は教室に戻った。

「おーい。
お前泣くなよー」

こいつは
幼馴染みのユイト。
もーすっごくウザいの！

「なんでよー！」

「お前の泣き顔
すっげーブスだから～」

「ヒドイ！」

本当に最低な奴だけど、
たまに優しくなるの、

「本当のこと言ってんのに
なんで怒るんだよー」

ちなみに、
私の好きな人です。

「怒らせるようなことを
言うからでしょー」

「本当、最低！
こんなに可愛い子に
そんなこと言わないの！」

この子は、私の親友のナナ。
めっちゃ可愛いの！

ちなみに彼氏もち。
学校で美男美女カップル
って噂されてるの～。

「あっ！　先生来たよ！」

みんながいっせいに
自分の席に戻った。

あ～あ

ユイトと一緒にいるの
今日が最後なのに
最後の日までこれか～。

ユイトは、
昔からバスケが好きで、
バスケの強豪校を受験した。

みごと合格！

私も応援してたから
すっごい嬉しかった。

でも、卒業が近づくにつれて、
悲しくなった。

告白するなら今日しかない
とは思うけど、まだ迷い中～。

先生の話が終わり、
いよいよ入場の時間になった。

やっぱり泣いちゃった・・・

みんなで外に出た。

女子はみんな泣いてる。

「ワカナ
一緒に写真撮ろ～！」

誘われて、たくさん
写真を撮った～。

小学校最後の記念の
写真の数々！

思い起こしてみたら
沢山の思い出が
よみがえってきた。

また、涙がこぼれた。

「おい！
ちょっとこい！」

「えっ!?　なんで？」

私は、ユイトの背中を
小走りで追った。

ユイトは、急に止まって
私の方を向いた。

「えっと
どうしたの？」

なに？

いつも以上に
真面目な顔をした彼が、
私のことを見ていた。

「今日さ、お前と一緒に
いられるの最後じゃん」

えっ？

「うん」

「だから、その
離ればなれになる前に
伝えたいことがあって」

なに？

「・・・？」

私は首をかしげた。

「俺、ずっとお前のことが
好きだった」

えっ・・・

今、好きって・・・

「だから、お前に少しでも
近づこうと、
ちょっかいだしてた。
ゴメン！」

「ううん！
ユイトに邪魔されるときって
だいたい落ち込んでたときだったよね、
私の気持ちをまぎらわそうと
してくれてたんだよね！」

「えっ！
気づいて・・・たの？」

ｗｗ

「もちろん！
ありがとう！」

あっ！　ユイトが
やっと笑った！

「私もユイトのこと、
ずっと前から好きだった！」

言えた！

「えっ！　マジっ!?」

ｗｗ

「うん！　マジ！」

「よっしやー
嬉しい！」

「これからも
よろしくな！」

「うん！　もちろん！」

私達は、みんなのところに
戻った。

私達以外にも
付き合い始めた子も
多かった！

あ～この学校とも、
お別れなんだ～。

「６年間、本当に！
ありがとー！」

そう、私は叫んだ。

みんなも、
感謝の気持ちを
叫んでいた！

「さようなら～」

～春、希望の春
　輝く未来へ
　一歩踏み出す季節～

そして、春は
恋の季節でもある！（///ω///）♪

＊ｅｎｄ＊