運命の１枚

CAST北川花音

作者：ゆっかーラブ

2020.07.19

私は北川カノン。
中学３年生！

ニコラ学園吹奏楽部で
部長＆フルートの
パートリーダーを
やっています！

私たちの学校は
努力の結果、
全国大会に出場することが
決まった。

全国大会・・・
ラストコンクールが
１週間前に迫ったある日。

後輩が
話しかけてきた。

セナ「先輩～！
知ってますか？」

カノン「なになに？」

この子は
中２の組橋セナ。
同じフルートパート。

ミナミ「コンクールで
演奏し終わった後、
好きな人とお互いに
楽譜を交換すると
結ばれるってことです！」

カノン「え？
なにそれ？」

この子はセナちゃんと
同じ中２の田中ミナミ。
フルートパート。

セナ「コウショウ先輩と
やらないのですか？」

カノン「な、何！
そんなの信じるわけ・・・」

そう、私は同学年の
トランペットパートの
戸部コウショウに片想い中！

ミナミ「ホントですよ！
ОＧのカナミ先輩や
マナ先輩も
成功してるんですよ！」

カノン「あ～聞いたことあるかも」

ガラッ（扉が開く）

コウショウ「なになに？
恋バナ？
てか、楽しそうなところ
邪魔して悪いね、
北川、ちょっといい？」

カノン「いいよ！
なに？」

コウショウ「先生が
全国の時の日程
説明したいって」

カノン「わかった。
行こう」

あ、言い忘れてた。
コウショウは副部長だから
関わることが多いの！

カノン「セナちゃんと
ミナミちゃんは
ちゃんと練習してね！」

２人「はい！」

―――――　１５分後　―――――

コウショウ「うわ、
集合時間早いな～」

カノン「しょうがないでしょ。
会場遠いんだし」

コウショウ「だな。
じゃあ、
練習戻ろうぜ」

カノン「うん、バイバイ」

こんな出来事があってから
全国大会が明日になった時。

アム「ねえねえ、カノン
ちょっといい？」

カノン「なに？」

この子は中３の
深尾アム。

部活でも
目立つ存在。

サックスパート。

アム「この前、
盗み聞きしたんだけど
コウショウと
楽譜交換するのは
私だからね」

カノン「べ、別に
交換したいとは
思ってないよ」

アム「ふぅ～ん。
じゃあ私と
交換しちゃうね！」

カノン「あ・・・うん、
頑張って」

どうしよう・・・
アムちゃん怖くて
逆らえないよ・・・

帰りに私は、イツメンの
ナナとメアリに相談した。

ナナ「わ～。アムひどいね。
絶対カノンの気持ち
知ってるでしょ」

メアリ「カノン、
思い切って
交換していいんだよ！」

カノン「ナナ、メアリ・・・」

よし、あむちゃん怖いけど
思い切りやってみよう！

―――――　全国大会当日　―――――

カノン「よし、今から
舞台裏に移動します。
準備はいい？」

みんな「はい！」

コウショウ「やばい・・・
緊張するな・・・」

カノン「大丈夫だよ！
あんな練習したし」

コウショウ「だな！」

*．*．*．*．*．*．*．*．*

アナウンス「次はニコラ学園の
みなさんです」

よし・・・
金賞とるぞ！

アナウンス「ただいまの演奏は
ニコラ学園のみなさんでした」

あっというまだったな・・・

そして結果は
無事金賞だった。

カノン「はーい！
今から１時間
自由時間です！
演奏聞きに行ったりなど
オススメです！」

アム「コウショウくん、
ちょっといい？」

コウショウ「おう」

ナナ「カノンいいの？」

メアリ「早くしないと」

どうしよう、
勇気がでない・・・

セナ「先輩！
しなくていいんですか？」

ミナミ「後悔して
しまいますよ！」

アム「私と楽譜交換
してください！」

しまった・・・
先越された・・・

コウショウ「ありがとう、
深尾の気持ちは
ありがたく受け取る。
でも・・・」

コウショウ「北川・・・カ、カノン！
オレと交換してくれませんか？」

え・・・嘘・・

ナナ「カノン～！」

メアリ「やったじゃん！」

セナ「おめでとうございます！
カノン先輩！」

ミナミ「カノン先輩～！」

コウショウ「あ、びっくり
させちゃったかな？」

カノン「大丈夫！
これからよろしく
お願いします！
コウショウ！」

コウショウ「おう！
よろしく！」

＊ｅｎｄ＊