恋する消しゴム

CAST宮本 和奏宮本 和奏

作者:かの

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2020.04.14






わたしは宮本和奏!!





今日は席替え
だったんだけど・・・





「ええ~!!
また、おおぞらが
後ろなの??」





思わず、大きい声
出しちゃった。





「やった~。
またしっぽちゃんの
髪の毛ひっぱれるぜ~!!」





鼻歌を歌いながら、
席につくおおぞら。





わたしは、わざと
おおげさに「あ~あ」って、
ため息をついて見せた。





「まぁ、仲良くやろうぜ!!」





何言ってんのよ!!





「冗談言わないでよ!!」





バシッとおおぞらの
机を叩いた。





「うお~、
こえ~なぁ!!」





・・・・おおぞらとわたし、
どういうわけか
何度席替えしても、
いつもおおぞらが後ろで、
わたしが前。





まるで運命の神様が
仕組んでるみたいに、
おんなじ。





なかなか、
はなれられないんだ。





おおぞらは何かと言うと、
わたしの髪をひっぱって





「消しゴム貸して~!!」とか
「宿題見せて~!!」って
言ってくる。





強く引っ張らないでよ~。





髪の毛くずれるってば~。





何度言っても
やめないんだから。





あ~ムカつく。





わたしってば、
カワイソ。





これでも
「ナチュラルゆる結び」の
でき具合には
気をつかってて、
毎朝時間かけてるのにさ。





しかも、わたしの
ヘアスタイルが
しっぽみたいだからって
「しっぽちゃん」って
呼ぶんだよ。





用がなくても、
「しっぽちゃん、元気~??」
とか言っては、
引っ張ってくるんだもん。





いちいち、
なれなれしいんだよね。





4時間目は、
国語の時間。





ただいま、
漢字のテスト中。





いつもみたいに、おおぞらが
しっぽをひっぱって
合図する。





はいはい。
消しゴム、ね。





しょうがないなぁ。





国語の先生は
怖いのに。





おおぞらにかまってると、
私まで注意されちゃうから、
後ろを見ないで、
消しゴムを
わたしたんだけど。





あれ?? 消しゴム・・・
なかなか返ってこないなぁ。





って気になりだしたところ、
おおぞらが後ろから
手を伸ばしてポン、と
わたしのつくえの隅に
消しゴムを置いた。





あっ、また、
消しゴムの新しい角
使って~。





やったな~。





絶対わざとだ。





後で文句
言ってやんなきゃ。





消しゴムを使おうと、
ケースをはずしてみると。





ん??





青いペンで
「いつもサンキュ」の文字。





今日にかぎって
どうしたの??





ちょっと心が
ザワザワしちゃう。





なにげなく
裏返してみたら。





ちょ・・・・・・・・、
何これ!





そこには





「しっぽちゃんのこと
好きだから」





って書いてあったんだ!!





もしかして告白?





ガッシャーン。





ヤバっ、ふでばこ、
落としちゃった!!





やだ、みんなに
顔赤いの
バレてないかな??





おおぞら、まさか、
からかってるのかな??





本当に告白?













*・。+ *・。+ *・。+ *・。+ *・。+ *・。+ *・。*





昼休みは
となりのクラスと
ドッジボールの試合。





自慢じゃないけど
私、ドッジボールだけは
苦手だから、
いつも逃げる専門。





おおぞらがサッと
そばにかけよってきて、
余裕のⅤサイン。





「大丈夫。俺に任せろ。
俺がしっぽちゃんのこと
守るから!」





だって。





今のみんなに
聞こえてるよね??





「しっぽちゃん、
俺のそば離れるなよ??」





恥ずかしいってば!!





でも、おおぞら、
私目がけて
飛んできたボールを
次々にキャッチして、
すばやくボールを
相手に投げつける。





また相手に当てた!!





どこから飛んできても、
おおぞらは私の前に
スっと回り込むんだ。





その時、また私を狙って、
顔の近くに
ボールが飛んできた。





・・・・・怖い!!





おおぞらが、ヨコから
ジャンプしてくる。





「わかな!!」





気がついたらわたしは、
わたしをかばおうとした
おおぞらと、2人で
倒れ込んでいた。





「大丈夫か??」





「わたしは大丈夫だよ」





って言うと、おおぞらは
安心したみたいに、
息をはいた。





実は大丈夫じゃないのは、
おおぞらの方だったんだ。





1人で立ち上がることも
出来なくて。





友達の肩を借りて、
ゆっくり保健室へ
歩いていった。













*。・ 次の日。 ・。*





先生の話で、
おおぞらの怪我は
ひどかったことが分かった。





足の骨にヒビが入って、
何日か休むんだって。





次の日もその次の日も、
おおぞらは学校に来ない。





おおぞらのいない1日は
とっても静かだ。





家に帰っても
おおぞらのことばっかり
考えちゃう。





もしかしてわたし。





おおぞらのこと
好きなの??





よし!!
決めた!!





わたしは、お財布を持って
家を飛び出し、
締まり掛けの文具屋さんに
滑り込んだ。





買ったのは
おおぞらに似合いそうな
消しゴムひとっつ。





部屋に戻って、
机に向かう。





ブルーの消しゴムを
ケースから出して、
ペンを握った。





書くことは
もう決まっている。





消しゴムの片面には





「わたしこそサンキュ」





おおぞらの
メッセージへの返事。





それから、裏返して、





「おおぞらのこと好きだから」。





これでOKっと。





ていねいに、
ケースにもどした。





なんだか
ワクワクしてきた。





おおぞら、はやく
学校来ないかな。





登校してきたら、
朝1番で渡すんだ!!





おおぞら、
どんな顔するかな?





世界一ムカついて





世界一大嫌いだけど





おおぞらのいない教室は
世界一つまらないね!!







*end*

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