守り、守られ

CAST紀田 直哉紀田 直哉

作者:A's

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2020.03.22






俺、紀田ナオヤ。
中学3年生。





父さんの仕事の都合で
今日から新しい中学に
転入する。





人見知りだし、
友達付き合いとか
苦手だから正直めんどい。





なんか、俺は
イケメン(?)らしーから
(自分では全くわかんねえけど)
女子が集まりすぎて、ムカつく。





あー、めんど。





父「ナオヤー、
学校の支度できたかー?
学校まで送ってってやろうか?」





ナオヤ「ん、大丈夫。
道わかるから」





父さんに口悪くいうと
グチグチ言われるから、
ま、とりあえず。





まあ、いろいろ
世話になってるし。





ナオヤ「行ってきます」













*。・ 教室 ・。*





先生「転入生を紹介します。
どうぞ」





そういわれて
俺は教室に入った。





ミナミ「え?
イケメンじゃない?」





女子が
口々に言い出す。





俺のどこがいいのか
全くわかんねえよ。





ナオヤ「紀田ナオヤです。
よろしくお願いします」





その時、1人の女子が
俺の目にとまった。





・・・あいつ、もしかして
安村か?





安村っていうのは
いつかの学校にいた
女子だったはず。





転校ばっかしてるけど
印象深すぎて
なんだか覚えてる。





先生「じゃあ、
安村さんの隣座って」





うわ、まじか。





なんで嫌なのかは
まじでうるさいから。
耳が壊れるくらいに。





俺が隣の席に座ったとき
いきなり安村が
メモを渡してきた。





ナオヤ「は?」





マナ「いいから」






小声で安村は言った。





〈新潮中学にいたよね?
覚えてる?
私、安村マナだよ〉





そう書いてあった。





あー、新潮中は
前通ってたな。





相変わらず
めんどくさいやつだ。





〈覚えてるよ〉





さらっと一言かいて
メモを返した。





だからなんなんだよって
話だけど。





〈LINEのID教えて!
私のIDは****〉





いきなりLINE
聞いてくるか!?
普通。





ほんとはクラスメイトに
LINEなんか
教えたくないんだけど。





〈ID****
LINE追加してもいいけど
学校では絶対
話しかけるよな〉





その条件をつけて
メモを返した。





俺は人と話すのが
キライ。





だからLINEだけで
話すようにした。





〈おけ!
ありがと〉





安村がとびきりの
笑顔で返してきた。





その笑顔・・・













*。・ 休み時間 ・。*





ミナミ「紀田くん!
何中から来たの?
私、田中ミナミ
よろしくね!」





クラスの田中っていうやつが
聞いてきた。
なんかうざったらしい笑顔だ。





ナオヤ「どこでもいいだろ」





ミナミ「え、ひどい・・・」





そう言って
田中ってやつが
走っていった。





大体女ってやつは
こんなもんだから。





顔で判断してる
やつだから。













*。・ 放課後 ・。*





「ピコンッ」





LINEが鳴った。
安村からだった。
追加するの早っ。





マナ《やっほー!
安村マナだよ☆
よろしく》





ナオヤ《よろしく》





俺はその1言だけ
打って返した。





俺、コミュ障なのか笑





マナ《なんか変わったよねー、
ナオヤ》





こいついきなり
呼び捨てかよ。





ナオヤ《別に変わってねーし》





マナ《嘘つけー。もっと
うるさかったじゃん笑》





マナ《まぁ、なんかあったら
聞いてあげるよ》





ズキッ。
ああ、まただ。
頭が痛む。





ナオヤ「うぐっ痛ぇ」





ナオヤ《なんもないし》





頭を押さえながら
LINEを返した。





なんで、なんでいつも
頭が痛くなるんだよ。





まだ頭がいてぇ。





今日は早めに寝るか。













*。・ 次の日 ・。*





ナオヤ「行ってきます」





そう言って今日も
家を出た。





ボーッと学校に向かって
歩いていると





「ナオヤー」





叫ぶ声が聞こえた。





振り向くと
笑顔で走ってくる
安村がいた。





マナ「おはよー!」





ナオヤ「おはよ」





マナ「今日も暗いね。
何かあったの?」





ナオヤ「別に」





ヴっ・・・
また頭がいてぇ。





俺は頭を押さえる。





マナ「大丈夫?」





安村が優しく聞いてくれたけど、
俺は「うん」と答えることしか
できなかった。





こんなに心配されたの
いつぶりだろ。





その後、安村と
特に話すこともなく、
学校についた。





そして、俺と安村は
別れる。





もともと学校では
話さない約束だったから。





ミナミ「紀田くん、おはよー!」





メアリ「おはよ」





ちっなんなんだよ。





昨日あんなに
悪い態度とったのに
まだ話しかけてくるのかよ。





ミナミ「紀田くんって
かっこいいよね」





メアリ「ね、スタイルもいいし」





なんでこんなに
褒めてくるんだろ?





あーあれか?
イケメン(?)と
仲良くしとけば
チヤホヤされるからとか?





なんか褒められた気が
しない。





ナオヤ「俺、全然
かっこよくないし。
それに何?
その笑顔嫌なんだけど?
やめてくれる?」





ミナミ「え、あー」





メアリ「全然、
普通の笑顔だよ?」





2人がうつむいたように
言った。





ちょっと
言い過ぎたかも・・・





でも、仕方ないんだ。
自分が傷付かないように
するには・・・













*。・ 放課後 ・。*





マナ「ナオヤー!
一緒にかーえろっ」





ナオヤ「まあ、いいけど」





なんでかわかんねえけど、
安村とは仲良くしても
いいかって思っている。
なんでだろう・・・





マナ「今日も疲れたねー。
にしても、ナオヤ
女子に冷たすぎるよ!
もっと優しくしても
いいんじゃない?
かわいそうだよ」





ナオヤ「女子と
仲良くしたくない」





マナ「・・・やっぱナオヤ
おかしいよ。
前はもっと元気だったし、
女子と仲良かったじゃん。
ねぇ教えて?
何かあったんでしょ」





ナオヤ「うっ」





安村がそういったとき、
頭に激痛が走り、
倒れ込んでしまった。













*。・ 病院 ・。*





ナオヤ「ここは・・・」





マナ「ナオヤ、よかったー。
心配したんだから!」





ナオヤ「俺、なんで・・・」





マナ「急に倒れ込んじゃうし、
意識もないみたいだったから
救急車呼んだんだよ!
もう、119番したのなんて
初めてで緊張したんだから」





ナオヤ「ごめん。
ありがとう」





そう言ったら
安村が顔を赤くした。
・・・のは気のせいか?





マナ「あ、お父さん
もうすぐ来るって。
・・・ねぇ、お母さん
いなくなったの?
きっと今のナオヤに
関係してるよね?
教えて?」





『安村なら教えても
いいかも』





一瞬思ってしまった俺は
誰にも言っていない秘密を
伝えようと決心した。





ナオヤ「新潮中から転校した時、
母さんは家を出ていった」





マナ「え・・・なんで?」





ナオヤ「俺が”できない子”だったから。
母さんの理想のように
勉強も運動もできない。
そして、母さんが唯一の取り柄だって
言っていた顔も全てキライだって
言ってしまった。
それから、人に心配されると
頭がいたくなるようになった」





マナ「そんなことないのに・・・
だから・・・」





ナオヤ「だから、女子とは
仲良くしたくない。
自分の中身を知られて
逃げていかれるのが
怖かったから。
って、何つまんねえこと
話してんだろ」





マナ「全然
つまんなくなんかないよ」





安村がそう言うと
俺を・・・抱き締めた・・・!?





マナ「ねぇ、私じゃだめ?
ナオヤを守ってあげる人。
お母さんまではなれないけど、
いつでもナオヤの味方でいるから」





え・・・安村の優しさを知り、
思わず泣いてしまった。





ナオヤ「安村がそんなやつだなんて
思ってなかった。
だって、いつもヘラヘラしてて、
正直苦手だった」





マナ「あっ」





安村は俺を抱き締めていた
腕をほどく。





その体を自分の胸に
引き寄せ、俺は・・・





ナオヤ「でも、今はちがう。
俺を守って。
俺はマナを守るから」





マナ「うん!」





2人は向かい合って
笑った。







*end*

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