クリスマスの彼氏

CAST河村果歩

作者：K☆M☆T

2020.11.17

カホです。

今日はちょうど
クリスマスの
１週間前です。

――隣のクラスのヨシト君、
カホのことが
好きなんだって―――

この言葉は、
親友のカノンから
聞いた。

正直、
めちゃくちゃ
嬉しい。

だって、
ヨシト君のことが
好きだから。

告白して
みようかなぁ。

ちょー軽い気持ちで
告白してみた。

カホ「ヨシト君、
ちょっと良い？」

ヨシト「うん」

ヨシト君を
校舎裏に呼んだ。

カホ「ヨシト君、
好きです」

ヨシト「・・・」

あれ？
どうしたんだろ。

もしかして、
恥ずかしいのかな。

ヨシト「ごめん」

カホ「え、どうして」

ヨシト「どうせ
噂を聞いたから、
告白したんでしょ」

ち、ちがうのに。

本当に、ヨシト君が
好きなのにー！

ヨシト君が
去っていくのに
止められない私。

ダサいな。

＊。・　次の日　・。＊

私は、ヨシト君に
会いたくなかった。

だから、
学校を休んだ。

でも不思議だなぁ。

ヨシト君のことしか
考えなかった。

ピロン

あっ、
カノンからだ。

カノン《今日、
休んでたけど大丈夫？》

カホ《うん》

カノン《明日は、
学校おいでねー》

カホ《うん、
おやすみ》

＊。・　次の日　・。＊

カノン「カホ、
告白したんだね。
ごめん。
ヨシト君がカホのこと
好きってなんか言って」

カホ「ううん、
大丈夫だよー」

カノン「ほんとに？
我慢しちゃダメだよ。
昨日休んだことに
関係してない？」

カホ「してる」

カノン「ごめん、
本当にごめん」

カホ「全然、
逆にありがとう。
昨日の間で、
本当にヨシト君のことが
好きって実感したの」

カノンに言ったら、
ホッとした。

もっと、
頑張らなくちゃ！

＊。・　クリスマスイブ　・。＊

あー、明日は
１番大好きな
クリスマスだ。

＊。・　クリスマス　・。＊

ヨシト「カホ、
ちょっと
来てくれる？」

昼休みヨシト君に
呼ばれた。

ヨシト「この間はごめん。
カホの好きなクリスマスに
告白したかったんだ。
俺から言います。
好きです。
付き合ってください」

カホ「よろしくお願いします」

私のサンタさんは
クリスマスの彼氏です!!

＊ｅｎｄ＊