だいすきな人

CAST星乃あんな

作者：ひよこ

2025.10.28

「ねぇ、寒いね・・・」

「うん・・・」

一年前のことを
なぜか思い出した。

だいすきだった。
ずっと隣にいてほしかった。

でも・・・

ダイジ「ごめん。
俺さ、シャノンのこと
好きになっちゃった。
もうつき合えない」

え・・・？
どうして・・・

ダイジの隣に
シャノンがいた。

アンナ「そ・・・そっか。
それなら仕方ないよ。
お幸せに・・・」

最高の笑顔をみせた。

みせたつもり・・・

シャノン「ア・・・アンナっ」

私は振り向けなかった。

こらえてた涙を
流しながら走った。

バンっ

アンナ「いった・・・」

足には、少し血がでていた。

「ねぇ、みてあの子
かわいそう。」

「恥ずかし、
みんなの前でこけて
俺だったら耐えられないわー」

うっ・・・

周りから白い目を
向けられた・・・

ほんとに恥ずかしい。

？「恥ずかしい・・・？
あなたのほうがよっぽど
恥ずかしいと思うけど」

「は？」

？「だから、あなたのほうが
恥ずかしいと思いますよ」

「意味わからないし」

男の人は、どこかに走って
いってしまった。

アンナ「あのっ・・・
ありがとうござ・・・えっ？！」

？「ア、アンナさん」

アンナ「ハルトくん！」

うっ・・・

ダイジ・・・
今、シャノンと
何してるの・・・

涙が落ちた。

ハルト「泣いてる・・・!?」

アンナ「うっ・・・」

ハルト「僕でよければ
話、聞こうか？」

アンナ「ありがと。
実はさっきね・・・」

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ハルト「なるほど
彼氏と別れちゃったのか」

アンナ「うん・・・」

ハルト「元気出して
次の恋に行こうっ」

そうだよ・・・
また大好きな人を
見つければいいよね。

アンナ「次の恋、がんばるねっ」

ニコっ

ハルト「やっと笑ったな。
アンナさん、笑ったほうが
かわいいよ」

アンナ「え？　あ・・・
そ、そうかな！
あっ、アンナって
呼んでいいよ」

ハルト「じゃあ
アンナって呼ぶね」

アンナ「うん！
ちなみにハルトくん
すきな人いないの？」

ハルト「うーん。
今、できたよ。すきな人」

えっ・・・それって・・・

ハルト「俺、そろそろ帰る。
電車来るからね」

アンナ「あ・・・うん」

なんでだろう・・・
ドキドキする。

ダイジのときと同じ気持ち。

ドキドキが止まらない・・・

どうしよう。

ハルトくんのこと
だいすきなのかな・・・

ねぇ、神様。

この気持ちって
だいすきって証拠だよね。

～Ｅｎｄ～