忘れない出来事
作者:マンナン
もし、亡くなった人に
1人だけ会えるとしたら、
あなたは誰を選びますか?
Hello!
私、ほのか。中2。
もうすぐ、
ハロウィン!
いっぱいイタズラして、
いっぱいお菓子もーらお。
そんなことを考えながら
歩いてたら、
掲示板にポスターが
貼ってあった。
『一度だけ亡くなった人に逢えます。
あなたは誰を選びますか?
10月31日、ニコラ公園で待っています』
亡くなった人に逢えるか・・・
ダイジ・・・
ダイジは、私の恋人。
でも、この世にはいない。
それは、私とダイジが
デートしていたとき。
刃物を持った男が
私を襲おうとした。
ダイジは
私を助けてくれた。
その代わり、ダイジは
還らぬ人となった。
ダイジに謝りたい。
ダイジに逢いたい・・・
―― 10月31日 ――
私はダイジに逢いたくて
ニコラ公園に来た。
でも、誰もいない。
やっぱ、うそだったんだ。
そう思って
帰ろうとしたとき。
?「あなた、あのポスター見て
ここに来たの?」
そこには、変な格好をした
女の子が立っていた。
ほのか「そうですけど・・・
あなたは?」
?「私は、イチカ。魔女よ」
ほのか「魔女・・・?」
イチカ「そうよ、魔女。
そんなこと、どーでもいーから
本題に入ろー!
えーと、あなたの逢いたい人の名前を
目を閉じて心の中で叫んで」
私は、目を閉じた。
ダイジーー!!!
目を開けると、そこには・・・
ほのか「ダイジ・・・?」
ダイジ「ほのか・・・?」
ほのか「ダイジ?
ダイジなのね!」
ダイジ「なんで俺、ここに?」
イチカ「私が呼んだの」
ダイジ「あなたは?」
イチカ「魔女よ。
この子が逢いたいって言うから呼んだの。
今から条件を言うから、よく聞いて」
イチカ「あなたがここにいられる時間は
10分しかない。
それと、この場所から移動は出来ない。
あと、あなたたちは決して
触れ合ってはいけない。
もし触れたら、ダイジ君、
あなたの存在はなくなるわ。
10分後にまた来るから」
そう言うと、
イチカは去っていった。
ダイジ「なんで俺を呼んだんだ?」
ほのか「逢いたかったの。
それと・・・謝りたいの」
ダイジ「謝るって、何を?」
ほのか「あのデートのこと」
ダイジ「あぁ」
ほのか「私がもっと
周りを見てれば
こんなことならなかった。
ホントにごめん(涙)」
私は大粒の涙を流した。
ダイジ「ほのか・・・泣くな。
俺、全然ほのかを助けたこと
後悔してないんだ。
ほのかが助かったから。
俺はそれでよかった」
ほのか「ダイジ・・・」
ダイジ「だから、謝るな。
で、泣くな」
ほのか「ダイジ、ありがとう」
ダイジ「おう!」
あと、残りの時間は
くだらない話をして過ごした。
イチカ「10分経ちました。
最後に言いたいことは、ない?」
ほのか「ダイジ・・・大好き!!」
ダイジ「俺も」
ダイジの姿がどんどん
見えなくなっていく。
ほのか「ありがとう」
ダイジの姿は、消えていた。
ほのか「ねぇイチカ。
あれ? イチカは?」
イチカの姿も消えていた。
ほのか「2人とも、ありがとね」
*・*・・・*・・・*・*
私は今、20歳になった。
あの出来事、ダイジのこと、
いまもずっと頭の中に・・・
end*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。































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