キラキラしてる理由
作者:うあ
「ねえ、ゆなん!
今度ライブやることに
なったから、来て!」
人気アイドルグループ
「ニコラーズ」の最年少、
癒しキャラ担当リリカは
私、河村ゆなんの大親友。
自慢の大親友なんだ!
私はニコラーズの
大・大・大ファン。
仲よくなったリリカから
一度ライブチケットを
もらってから、ドハマり。
もちろんライブのときに
着る服は、オレンジ色。
リリカのメンカラだよ。
「絶対行く!
ステージの上のリリカって
キラキラしてて
ほんと大好き」
「もう、照れちゃうじゃんっ」
リリカはやさしいし、
学校・・・・いや、世界一
かわいい。
リリカの横にいる私は、
さぞかし目立たないのだろう。
「ところで、最近
久野くんとはどうなの?」
「ひゃっ!?」
変な声が出た。
「どうって・・・・」
顔を赤くする私に、
リリカは追い打ちをかける。
「進展はある?」
「ないよ!」
私はクラスメイトの
久野くんのことが・・・・
好きだ。
人気者で面白い
久野くんと私は
世界が違う。
でも、彼はやさしいから、
こんな私のことも
気にかけてくれる。
「さっきから
騒がしいじゃないか。
何の話だ?」
うわさをすれば!
リリカは、にやにやしながら
自分の席に戻っていった。
「え、えっとっ、
リリカが所属してる
アイドルグループの話。
ラ、ライブチケットもらったの・・・・」
緊張して、声が上ずった。
「え、いいなー。
ライブとか憧れじゃん。
歌って踊るリリカとか、
めっちゃ興味ある~」
面白そうに笑う、久野くん。
え、それって
アイドルのリリカのこと
見てみたいってことだよね。
すごく、もやもやした。
* ‐‐‐ * ‐‐‐ *
待ちに待ったライブは
大成功。
リリカは、素晴らしい
パフォーマンスを披露した。
「やっぱ、キラキラしてるな。
かわいいな・・・・」
誇らしいような、
悔しいような
気もちになった。
「ねえ、リリカ。
どうやったら、
リリカみたいに
キラキラできるのかな」
私は次の日の学校で、
思わず聞いてしまった。
「キラキラ?
私って、キラキラしてるのかな~」
いたずらっぽく笑いながら
リリカは答える。
「それはわからないけど、
ゆなんには、私にない
キラキラがあるよね」
「え?」
私は、目を見開いた。
「恋すると、女の子って
かわいくなるんだって」
私は、思わず
ため息をついた。
「またふざけて・・・・」
「ふざけてないよ、本当だよ。
ねえ、ゆなんはなんで
恋するとかわいくなるのか
知ってる?」
リリカがいつもよりも
大人びて見える。
「なんで?」
「恋すると、みんな
好きになってもらいたいから、
努力するでしょ。
私を見てって、思うでしょ。
だからキラキラする」
なるほど、と私は納得した。
「リリカ。私って
久野くんからも、
キラキラして
見えてるのかな」
リリカは肩をすくめると、
どこかに行ってしまった。
「リリカは、努力して
あのキラキラを
つかんだんだよね。
私も努力しよう」
リリカの横に立っても、
久野くんの横に立っても
恥ずかしくないように。
*end*
※掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。




























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