遠距離。七夕。
作者:のはるん
景色がどんどん変わってくな・・・
もうビルばっかだ・・・
ってことはもうすぐ・・・
*・.*・.*・.*・.*・.*
おす! 俺は西ユアン!
中3です!
学校でのいつメンは
ナツとヒナノとそのま!
こいつらと話す時間ってのは
最高なんだよな!
ちなみに・・・
俺はヒナノのことが好きだ!
ヒナノがどう思ってるかはわかんないけど、
いつかはつきあったりしてーな笑
・*。・ ある日 ・。*・
ナツ「昨日のあの番組は
面白かったよな!」
え。昨日・・・
あ! 水曜じゃん!
そのま「うん! 笑いすぎた!」
見たすぎる。
でも・・・
ヒナノ「ね!
うちは録画バッチリ」
ユアン「やべぇ、
見るのも撮るのも忘れた・・・」
最悪だ。
毎週見てたのに・・・
ヒナノ「あはは! さすがユアン!
あれを見逃すとはねぇ笑
じゃあ今度うちに見にきなよー!」
ドキッ!
まじ! いいのかよ!
しかもその笑顔。
顔がにやける。
ユアン「おっ! いくいく!
さ・・・さんきゅーな!」
幸せすぎる・・・
ヒナノ「はーい!笑」
・*。・ 休み時間 ・。*・
そのま「うちらちょっと
手、洗ってくるね!
さっきの授業で汚れた!」
ユアン「OK!!」
俺がそう言ったあと、
ナツが寄ってきた。
ナツ「ユアン良かったジャーン!」
ナツがにやけてる!!
何を言い出すんだ??
ユアン「なんのことだよ?」
ナツ「ヒナノのことだよ!
ヒナノの家にいけるとか、
幸せで舞いあがってんじゃねーの?」
うぉ!
こいつ気づいてる・・・!
すげぇ!
ユアン「な・・・
なんでわかった!?」
ナツ「俺がユアンと何年
いつメンやってると思ってんの?
顔みりゃわかる。
お前ヒナノ好きだろ?笑」
なんか感動するなぁ・・・
ユアン「お・・・すげぇ!
全部当たってるわ!」
ナツ「だろ?
俺が手伝ってやるよ!
その代わり・・・
俺が好きなのは、そのまだ!
そっち手伝えよ?」
え!
俺、全然気づかなかった・・・
まぁいっか!
ユアン「おやすい御用!!」
*・.*・.*・.*・.*・.*
(ヒナノ&そのま)
そのま「ヒナノ?! やるじゃん!」
ヒナノ「え!? きゅうになにー?」
そのま「ユアンのこと誘ったことだよ!!
ヒナノはユアンが好きなんでしょ?
わかってるから。笑」
ドキッ!
な・・・なんなのー?
気づくとか・・・
ヒナノ「すごい・・・
なんでわかるの??」
そのま「何年ヒナノと
親友やってると思ってんの?
顔見たらわかるって!」
やばい・・・その言葉感動!!
ヒナノ「すごい! ありがとう!!」
そのま「うんうん笑
私でよければ手伝うよ!!」
ヒナノ「ほ・・・ほんとに??
お願いします!!」
そのま「その代わり・・・
私はナツが好きなの!
手伝ってくれる?」
ヒナノ「おやすい御用!」
*・.*・.*・.*・.*・.*
俺はヒナノと
さらに距離を縮めようとした。
昼食べるとき、いつもは
俺とナツがとなり、その正面に
ヒナノとそのまって感じだったのが、
今日は俺がヒナノのとなり、
その正面にナツとそのまになっている。
これはナツにも好都合だ・・・!
女子2人も、
なんにも言って来ないしな!
そのま「あ! ナツのそのおかず
美味しそう。
いっただき!」
うぉ!
そのまがそんなことを!
ナツ「やったなぁ・・・
じゃあおれは
これもらっちゃおーっと」
そのま「あー!
私が1番好きなやつー!」
仲良くしすぎだろ。
うらやましすぎる・・・笑
そしたら俺は・・・
ユアン「あー! のど乾いた。
ヒナノのミルクティーもーらいっ!」
へへ。どうだ?
いー感じだろ?
ヒナノ、こんなことで
顔赤くしてんじゃねーよ!笑
ヒナノ「こ・・・ユアン、
自分のあるじゃない!
じゃあ私もユアンのコーラ
もらっちゃうもんねっ!」
おー!
ヒナノもきてくれたし、
最高最高!
そのま「ちょっ・・・」
なんだそのま?
うらやましいか??笑
ナツ「2人・・・間接キス・・・」
そーだよ! いーだろ! って・・・
あ! ほんとだ! やべぇ!
だからヒナノ顔赤かったのか!
ユアン「っ・・・やば」
ヒナノ「え・・・?」
うぉーー! うれしいような!
てか、うれしい!
けど、いいのかいいのか?
ヒナノの反応も
あんまり良くないし・・・
いや!
ヒナノも驚いてるだけだ!!
うん!
*・.*・.*・.*・.*・.*
そのま「ひーなの!」
ヒナノ「そのま!」
そのま「さっきのやばかったね笑
ユアンきっと何も考えないで
あんなことしてたよ」
ヒナノ「そうだよね。
私が好きとかじゃないよね」
そのま「そーじゃないよ!
きっとユアンもヒナノが・・・!」
ヒナノ「あのね! 私、転校するの!
明日でこの学校に通えるのも、
最後なんだ」
そのま「・・・え?」
ヒナノ「ずっと言えてなくてごめん。
そのまにいったら泣くから、
言えなかった」
そのま「ヒナノ・・・」
ヒナノ「ごめん・・・」
そのま「謝らないで!
だったら残りの時間、
大事にしよう!」
ヒナノ「・・・そのま!!」
*・.*・.*・.*・.*・.*
あー。
ヒナノを俺のものにしたい。
今日のこともあったし・・・
告っちゃうか??
ユアン「なぁ! 俺、
ヒナノに告ろうとおもう!」
ナツ「まじかよ! がんばれ!」
ユアン「おぅー!」
よし、んじゃ明日だな。
明日! あー。緊張するぜ笑
*・.*・.*・.*・.*・.*
ヒナノ「そのま!!
私、明日ユアンにいうよ!
明日で会えるのも最後だもん。
好きだっていうよ!」
そのま「わかった! 頑張ってね!」
ヒナノ「うん!」
・*。・ 次の日 ・。*・
ユアン「なぁヒナノ!
放課後さぁ。屋上きてよ」
ヒナノ「え・・・? わかった!」
やっべぇ緊張。
言えるか! 俺、言えるか!
違う! いうんだ!
・*。・ 放課後 ・。*・
ヒナノ「ユアン! どうしたの?」
ユアン「俺、実はさ・・・
ヒナノがずっと好きだった!」
ユアン(俺、言ったぞ!! すげーぞ!)
ヒナノ(嘘・・・! そんな・・・)
ユアン「へ・・・返事は
いつでもいいからさ」
ヒナノ「・・・・・」
ユアン(だ・・・黙っちゃった・・・)
ヒナノ(なんていえばいいのかな・・・?)
ユアン「嫌なら嫌でいいし!」
ヒナノ「そ! そんなことないよ!
私もユアン大好きだよ!」
ユアン(だ・・・大好きって・・・)
ヒナノ(や・・・なにいってんだろ。
でもここまできたら、いうしかないな)
ユアン「じゃ・・・じゃあさ・・・」
ヒナノ「ごめんね。でも付き合えない」
ユアン(え・・・えーーー!
なんでだ?
どーゆーことだ?
あれ? いま大好きって・・・
そ・・・空耳か??)
ヒナノ「私、転校するの。
だからこの学校にくるのも
今日で終わりなんだ。
東京にいくの」
ユアン「は・・・?」
ユアン(て・・・転校!?
まじかよ・・・嘘だといえよ!)
ヒナノ「だから、付き合っても遠距離。
ユアンに迷惑かけたくない!」
ユアン「なにいってんだよ!!」
ユアン(口が先に動いた!)
ヒナノ(ユアン・・・)
ユアン「いや、どんなに離れてても
俺はヒナノが好きだ!
遠距離でもずっと好きだ」
ヒナノ(なによそれ・・・
涙止まらないじゃない!)
ヒナノ「で・・・でも!」
ユアン「確かに、急すぎる。
でも、俺のヒナノに対する気持ちは
転校なんかで変わる、
薄っぺらいもんじゃねぇから」
ヒナノ(ユアン・・・!!)
ユアン「そういや、
今日は7月7日だな・・・
空では、織姫と彦星が
会ってる頃だろうよ!
ヒナノが織姫で、俺が彦星だとしよう。
1年に1度、7月7日だけは会える」
ヒナノ「ど・・・どういうこと?」
ユアン「だから・・・
転校しても、年に1回。
7月7日に俺はお前に会いにいく」
ヒナノ「え・・・ほんと!!」
ユアン「当たり前だ!
だから、付き合おう」
ヒナノ「・・・はい!!」
*・.*・.*・.*・.*・.*
景色がどんどん変わってくな・・・
もうビルばっかだ・・・
ってことはもうすぐ・・・
東京だ。
1年ぶりに
ヒナノに会える日がきた。
この1年で、ヒナノは
どう変わっただろうか。
いや、変わってないかもしれねぇ。
でも、どんな姿でもいい。会いたい。
7月7日。
俺らが1年に1度だけ会える
大切な日。
俺らの大事な記念日だな・・・
☆end☆
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。