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私の恋とyuno phone

CAST泉 有乃泉 有乃

作者:ゆな

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.06.29

もしもーし
泉ユノ、中3!!





この電話は、
「yuno phone」っていって、
人の気もちを聞くことが
できるんだ





発明家のパパに
作ってもらいました!!





近くにいる人が、
悲しい気もちだと
青になって、





うれしい気もちだと
赤になるんだ!





こっそり色んな人に
近づけると・・・





ほらほら聞こえるよ!















。・ 学校 ・。





ユノ「あ リョウスケ君だぁ」





オーラが格段に違う
あの男子は、
八神リョウスケ君。





ニコ学のアイドルです





輝之介「ユノのイケメン好きは、
本当病気モンだろ(笑)」





幼なじみの輝之介が、
後ろから私のほっぺをつつく。





ユノ「も~、うるさい!
あ、そうだ輝之介。
これ、リョウスケ君につくったんだけど、
受けとってもらえるかな?」





私は、夜遅くまでがんばって作った
クッキーを輝之介に見せた。





本当はこういうときに
yuno phoneを使うんだけどね?





輝之介「なんだ、
ぶきっちょユノさんにしては
がんばったんじゃない?」





ユノ「えへへ。がんばったもん。
今度、輝之介にも作ってあげよう!
義理でよければね」





輝之介「俺は、お前の義理クッキーなんて
いらねーよ」





ユノ「素直じゃないんだから~、」





ユノ「それでね、今度の日曜日に
わたしたいんだけど、
お洋服選びとか手伝って欲しいんだ。
今日の放課後、一緒に原宿いかない?」





輝之介「仕方ないな~。ついてってやるよ」





ユノ「うふふ。ありがとう!」





・・・あれ?





yuno phoneが青くなってる。





故障しちゃったのかな?















。・ 放課後 ・。





ユノ「白とピンクなら、
どっちがいいかな?」





輝之介「ユノには
ピンクが似合うけど、
白も清楚かな。白にしたら?」





ユノ「うん。そうする!
とりあえず試着してみるね!」





私は輝之介の選んでくれた服を
着て見せた。





輝之介「・・・いいんじゃない?」





ユノ「よかった。
これで告白成功する!
うーん・・・
今日のyuno phone変だな・・・
今度はピンク?
輝之介に近づけてみようかな?
・・・ダメダメ!
これは大事なときしか使わないから!」















。・ 日曜日 ・。





私は直前まで
輝之介と電話をしていた。





ユノ「やっぱり恥ずかしいから、
ついてきて?」





輝之介「ダメダメ。
それじゃ意味ないでしょ」





ユノ「輝之介の意地悪」





ユノ「それじゃ、行ってくるね!」





輝之介「おう、がんばれよ」















。・ 公園 ・。





ユノ「あ、リョウスケ君!」





私は手を振った。





リョウスケ「泉さん。どうしたの?」





ユノ「リョウスケ君と話したいな?
と思って」





リョウスケ「そうなんだ。
普段泉さんとあまりしゃべらないもんね・・・
そうだ、泉さんにお願いがあるんだけど」





ユノ「なになに?」





リョウスケ「今度、彼女の誕生日なんだけど、
プレゼント、何選んでいいか分かんなくて・・・」





ユノ「え・・・?」





リョウスケ「泉さん、いつ空いてる?」





ユノ「うん。家帰って確認してみるね。
それから連絡する。
ごめん。急用思い出しちゃった。
後で連絡するね」





私はカバンの奥に
クッキーをしまって、走った。















*・*・・・*・・・*・*





別に意識したわけじゃないけど、
輝之介の家に来てしまった。





チャイムを押そうとすると、
輝之介が家から出てきた。





ユノ「輝之介!」





私は思わず輝之介の胸に
飛びこんだ。





輝之介「どうした? 告白は?」





ユノ「・・・出来なかった。
リョウスケ君、彼女いるんだって。
たくさん手伝ってくれたのにごめんね」





輝之介「ううん。俺はいいけど、
だいじょうぶなの? ユノ」





ユノ「ん?」





輝之介「クッキー、
一生懸命焼いたんでしょ?」





ユノ「・・・うん。
がんばって焼いたんだけど・・・
食べる相手がいないもん」





そう言って私は
クッキーを割ろうとした。





輝之介「待って!
割るんだったら俺が食べよう。
ユノの好きな人じゃなくて、
ユノのことが好きな人だけど(笑)」





ユノ「え?」





輝之介「ずーっと、ユノのこと
好きだったよ。
これからは、幼なじみとしてじゃなく、
彼氏としてみてほしい」





ユノ「やだ」





輝之介「え? それ
OKのパターンでしょ?」





ユノ「え、どーしよっかなぁ。
輝之介がもうちょい私に
やさしくなってくれるんだったらいいよ」





輝之介「なんだそれ」





ユノ「やっぱりクッキーあげるの
やーめた」





輝之介「え?」





ユノ「今度は輝之介の好みに合う
クッキーを、焼くよ? 本命で」





輝之介「楽しみにしてるよ」





偶然か、その日、
yuno phoneは壊れました。





でも、もう修理はいいや。





私はいま、恋に一直線だから。





がちゃっ。







END

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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