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屋上の奇跡

CAST伊藤 沙音伊藤 沙音

作者:あま

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.06.22

母「シャノン!
学校遅れるわよ!」





シャノン「はーい!
いってきまーす!」





こんにちは!
私、伊藤シャノンです!





彼氏は・・・





いないです・・・





でも、
好きな人はいます。





それは・・・





?「おはよ! シャノン」





この人。





安藤イルマです。





シャノン「おはよー、イルマ。
ミユウも」





ミユウ「おはよ!」





この子は、親友の
松田ミユウ。





イルマの・・・彼女。





親友の彼氏を好きだなんて、
どうかしてるよね。





?「おっ、シャノン!
おはよ!」





シャノン「おはよ、輝之介」





この人は、幼なじみの
小澤輝之介。





ミユウ「あ! そうだ!
夏休みさ、この4人で
花火大会行こーよ!」





イルマ「いいね! 行こーぜ」





え・・・





それは、
切ないってゆーか。





イルマとミユウが
楽しそうにしてるの見るのは、
やっぱり辛いよ・・・





輝之介「いや―・・・
俺は、シャノンと行くから
パス!」





シャノン「・・・えっ!?」





え?





約束してないよ?





初耳だよ?





輝之介「な、シャノン!」





シャノン「え?
・・・あぁ・・・まぁ・・・」





ミユウ「えっ! 何だー、
そーゆー関係なら早く言ってよ!」





イルマ「そーだよー、
隠し事なしだぞっ」





輝之介「分かったよ。
実は・・・
俺とシャノンは・・・」





え。





ちょ・・・
待ってって!





輝之介「つきあってます!!」





うそでしょ・・・





なんで・・・















*・*・・・*・・・*・*





放課後―・・・





シャノン「ちょっと!
なんであんなうそつくの!?」





輝之介「別にいいじゃん」





シャノン「何それ・・・
よくない!
輝之介がそんな人だとは
思わなかった!
誤解されたじゃん!」





輝之介「・・・だって・・・さ」





シャノン「だって何よ」





輝之介「お前、
イルマのこと好きじゃん。
だから・・・なんか、
かわいそうだなって
思ったってゆーか・・・」





・・・輝之介。





そんなこと
気づいてたんだ?





シャノン「・・・ごめん。
ひどいこと言って」





輝之介「いや・・・別に?」





シャノン「ありがと。助かった」





輝之介「おう!」





輝之介がそんなことまで
考えてくれてたなんて。





輝之介「そういえば、
花火どこで見る?」





シャノン「学校の屋上・・・とか?
ミユウ達は、花火大会行くし」





輝之介「シャノン、
ナイスアイデア!」





シャノン「はは! 大げさ!」





輝之介「あっ、笑った!」





シャノン「・・・え?」





輝之介「その笑顔だよ。
シャノン、ずっと笑ってなかったから。
その笑顔が1番!」





シャノン「・・・輝之介」





・・・ドキドキしてる。





なんで輝之介なんかに。





一生することないと
思ってたのに。





輝之介のこと好きとか?





・・・いや、ないない!





輝之介なんか
好きにならない―・・・















*・*・・・*・・・*・*





花火大会当日―・・・





シャノン「輝之介!!」





輝之介「お、シャノンー・・・」





輝之介「・・・・・・」





え、何この沈黙。





何かしゃべってよ。





シャノン「・・・何?」





輝之介「いや・・・、
浴衣、似合ってたから・・・」





シャノン「・・・え」





輝之介、顔赤い。





いや、でも私の方が
たぶん顔赤いよね。





だって、
輝之介かっこいいし。





だって、
輝之介のこと好きだし。





・・・ん?





輝之介が・・・好き?





あ、そっか・・・





私、輝之介が好きなんだ。





輝之介「シャノン、ちょっと待ってて」





シャノン「うん」





・・・何だろ。





輝之介「お待たせ! はい」





渡されたのは、缶ジュースだった。





シャノン「・・・なんで?」





輝之介「だってシャノン、
顔赤かったから」





シャノン「・・・ありがと。
・・・でも!
輝之介の方が顔真っ赤だよ!」





輝之介「え、マジかー・・・」





好きってだけで、
いつもの当たり前のことが
幸せに思える。





不思議・・・





輝之介「あ!
花火始まっちゃうよ!!」





シャノン「あ、待って!」





輝之介が私の手をとって
走り出した。





いつもは、こんなことで
ドキドキしないのに。





心臓が鳴り止まない。





私、気づくの
遅かったんだなー・・・





ヒューーー・・・





ドーーーン!





シャノン「キレイ・・・」





輝之介「だね」





シャノン、輝之介「あのさ・・・」





輝之介「待って!
俺から言わせて」





シャノン「あ・・・うん」





告白しようと
思ったんだけど。





タイミング
間違えたかな。





輝之介「俺さ・・・」





シャノン「うん」





輝之介「シャノンが好き」





シャノン「え?」





え・・・
そんな・・・





輝之介「ずっと前から・・・
好きだった」





シャノン「私も・・・
イルマが好きだと思ってたけど・・・
輝之介のこと、好きになっちゃった」





輝之介「・・・ありがと」





手を繋ぐ。





なんか、
ゆめみたい・・・





?「おめでと!!」





シャノン「ミユウ! イルマ!」





ミユウ「やっぱり!
結ばれると思ってたよ」





イルマ「シャノン、輝之介、おめでと!」





シャノン「2人共・・・ありがとう」





うれしい。





こんなにうれしいの、
人生で初めて。





人生で1番最高の
夏休みになりました!







*END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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