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雨色

CAST稲垣 来泉稲垣 来泉

作者:ひよこ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.06.21

また、水たまり。





軽くとびこえて
校庭をかけて行く。





靴をそろえながら
君の顔を思い出す。





今日こそ
声をかけるぞ!





そう、断言して
教室に向かった。





稲垣くるみ。





中学3年生。





クラスでは
目立たないキャラ。





「くるみ、おはよう」





「あ、ゆの」





彼女は、ゆの。





私の大親友。





しっかり者で
学級委員。





「くるみ、今日こそ
はるとに声かけたの?」





「あ・・・かけてない」





「ずっとこのままじゃ
なにも変わらないよ」





きびしい言葉が私の心に響く。





でも、ゆのが言ってることは
本当のこと。





私って雨色・・・

















*・*・・・*・・・*・*





「おい、はると」





「なんだよ」





「いつもの場所、行くぞ」





「おう」





好きな人はそういわれて
階段をかけ上がって
光の中に消えていった。





どこにいくんだろう。





本当は、この想い
伝えたい。





でも、伝えられない。





まだしゃべったこともない。





声もかけられないのに
想いを伝えるなんて・・・





「ゆのさーん」





「先生に呼ばれたから
ちょっと行ってくるね」





「いってらっしゃい」

















*。・ 数分後 ・。*





「くるみ、今日、席がえだって」





「本当?
ちょっとうれしいかも」





「え? なんで?」





「ううん、なんでもない」





だって・・・





運が良かったら
隣なるかも・・・





「えー、席がえをしたいと
思います」





くじ引きか・・・





17番・・・って。





「隣、稲垣さん?」





は、はるとくん・・・





「わ、わたし17番です」





「俺、25番。よろしくな」





「よろしくね」





うそ・・・





信じられない。





「くるみ、オメデト」





ゆのがめずらしく
くちパクで話してきた。





「アリガト」

















*・*・・・*・・・*・*





「稲垣、教科書
みせてくれない?」





「あ、うん」





う・・・わ・・・





距離が近くて
死にそう//////





席がちかくなって
話す機会がふえた。





それがうれしくて
うれしくて・・・

















*・*・・・*・・・*・*





そんなある日。





ザーザー





雨か・・・





ヤだな・・・





気分下がるし・・・





「はるとくん、
もう梅雨だね」





「そうだね・・・
あ! 俺、かさ忘れた」





これって・・・





もしかしてチャンス?





「今日、かさ持ってるから
いっしょに・・・
帰らない・・・?」





「お、おう」

















*。・ 帰り道 ・。*





これが・・・相合い傘。





「くるみ」





「な、なに?」





う。





絶対に顔赤い。





「梅雨の季節、好き?」





「嫌いだったけど
いま好きになった」





「え・・・?」





はっ・・・





まずいこと
言っちゃった。





絶対引いたよ。





もう、おしまいだよ・・・





「いま、言ったこと本当?」





「え・・・?」





「本当なら言うよ」





ドキ・・・





「くるみのことが好きです」





?!





「私も・・・」





私、雨色から
恋色に変わったよね。







*FiN*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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