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好きって言いなよ

CAST小松崎 ふたば小松崎 ふたば

作者:Feel your breeze

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.04.19

私の名前は、小松崎ふたば。
ニコラ学園に通ってるよ!





「ふたば! おはよう!」





いま声をかけてきたのは、
クラスメイトで親友の
工藤唯愛!





「おはよう! ユア!」





「ねぇ~ふたば聞いてー!
昨日ミサキ君に
告白されたんだ!」





「へぇーそうなんだー
って、えー!?」





「反応遅っ(笑)」





「いやだって、ミサキ君
めちゃくちゃイケメンじゃん!
校内でも1、2を争うほどの
モテっぷりだし、
ユアすごすぎるじゃん・・・」





「そういうふたばこそ、
リョウ君とは最近どうなの?」





リョウ君とは、
私の幼なじみの黒澤諒。





リョウとの関係は、
幼なじみ以上恋人未満って
とこかなぁ。





「別に・・・
何も進展はないけど」





「えー、もったいないなぁ・・・
2人こそ、お似合いだと
思うのにー」





ユアの前では
そう言ってたけど、





本音を言えば
リョウのことが好きなんだよね。

















~リョウSide~





俺の名前は、黒澤諒。





ニコラ学園に通う、
ごくごく普通の男子。





「おーい! リョウー!」





後ろから声がしたと思ったら、
親友のミサキが
笑顔で走ってきた。





「相変わらずだなぁ(笑)
ミサキ、なんかいいことでも
あったのか?」





「実は俺、ユアちゃんと
つきあうことになりました!」





「マジで!?」





まさか・・・ミサキに
彼女ができたとは・・・





「リョウも早く、
ふたばちゃんに告れって」





俺とふたばの関係は、
幼なじみ以上恋人未満
・・・っていうのは建前で、





俺はずっとふたばのことが
好きだった。





でも告白してフラれたら、
いまの関係は
一気に終わってしまう・・・





「お前も意気地なしだなぁ・・・
男なら、バシッと告白ぐらいしろよ」





「ったく、分かってるよ!
そんなことぐらい」





ミサキの前では強がってるけど、
俺はめちゃくちゃハートが
弱いんだよね。













・*。・ ふたばSide ・。*・





放課後、今日は
部活がなかったので、
教室に残って
ユアを待つことに。





「あーあ。
早くこないかなぁ」





とそのとき。





(ガラガラ)





教室のドアが開いた。





「えっ・・・?」





なんと、入ってきたのは、
リョウだった。





「ふたば・・・?」





「あれ? リョウは
部活じゃなかったの?」





「いま終わったとこ。
まったく・・・ミサキのやつ
教室に宿題のノート忘れてきて、
空いてるなら
取りに行けって・・・」





「やさしいとこあるんじゃん、
リョウは」





「あっ・・・ありがとう・・・」













・*。・ リョウSide ・。*・





ミサキが忘れ物したって話は、
まったくのウソ。





本当は、ミサキの部活が
終わるまで、
教室で待ってようと
思ってたら・・・





まさか・・・
ふたばがいたとは・・・





(いや、これは
チャンスかもしれない)





いまなら、ふたばに
気もちが伝えられる。





その思いが、弱気な自分を
ふるい立たせた。





「ふたば!」





「何?」





「あのさ・・・」





ダメだ、ここでは
言い出せない・・・





どうしようか・・・





「ちょっと、
屋上に行かない?」





「どうしたの? 急に(笑)」





「いや・・・その・・・」





「まぁいいよ。
屋上行くから」





「ありがとう」





よし!
その間に気もちを
落ち着かせられる。





だいじょうぶだ!





俺はやれる!













・*。・ ふたばSide ・。*・





リョウに
言われるがままに、
学校の屋上に来た。





「それで、話って?」





「俺、ふたばのことが好きだ!」





「えっ・・・?」





「俺、いままでずっと、
ふたばのことが好きだった。
でも、告ってフラれたら、
幼なじみでもいられなくなってしまうって・・・
だからいまの関係のままで
いいと思ってたけど・・・、
なんか・・・、もう自分に
うそをつきたくないって思って」





「リョウ・・・」





「ふたば・・・
俺じゃダメか・・・?」





「私も、リョウが好き!」





「ホントに・・・!?」





「もちろん!」





やっと言えた、
この気もち。





好きって気もちは、
勇気1つで
伝えられるんだね!







~終わり~

※掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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