離れてからの恋。それもありでしょ?
作者:ドナルドダック
こんにちは!
相沢イブキです。
テルノスケ「いぶきー!
今日さー、母さんから、
遊園地のチケットもらったんだけど、
あさって空いてるー?」
イブキ「うん。空いてるー!
行こ行こー! 楽しみー」
テルノスケ「じゃあ、そゆことで!」
イブキ「うん! バイバイー!」
ミク「ホンット仲いいよねー?
つきあってんの?」
出ました!
いっつも聞かれます、この質問!
イブキ「ちがうー! ただの友達っ
・・・いや待って友達でもない」
ミク「え!?」
イブキ「・・・心友!」
ミク「あー! そうゆーことかー!
じゃあ私ねらっちゃおっかなー?」
イブキ「あーうん、それがいいよー!
テルノスケは彼女募集中だよー!」
・*。・ 家 ・。*・
イブキ「たっだいまー!」
ママ「おかえりー!」
イブキ「あのねッママー!
あさってテルノスケと
遊園地行ってくるねー!」
ママ「あっそーなの・・・」
イブキ「? ・・・うん」
ママどうしたのかな?
そ、それより一応、
い、一般的に言うと
デートっていうことでしょー!?
イブキ「気合い入れすぎてもダメだしー、
あっこんな感じでどーかな?
うん! これだ!
・・・そうだクッキー・・・
作ってこーかな」
ガチャ
パパ「ただいまー!」
イブキ「パパーおかえりー!
あのねー! あさってー・・・」
パパ「そうそう、あさって
引越しの準備だから
ちゃんと片付けとけよー」
イブキ「え? なにそれ?」
パパ「なんだママ、
言ってないのか?」
ママ「うん」
パパ「あさって引越しするんだよ」
イブキ「どこに!?」
パパ「んー? 上海」
イブキ「しゃ、上海!?
ママ知ってて聞いてたの?
ヒドイよっ!」
ダダダダダダダダ!
なにそれ?
聞いてない!
上海って、と、遠すぎ。
テルノスケともう会えない・・・
ってえ?
なんでテルノスケのこと・・・
*....*....*....*
ビューン!
そして来てしまった、
上海に・・・
だってテルノスケのLINE
知らないんだもん!
いま頃テルノスケは遊園地に。。。
・*。・ イブキ ・。*・
イブキ「はっ! 寝てしまった!
時差ぼけ? って、ココ時差どんぐらい?
あれ? わかんない」
プルルルル
イブキ「はい? もしもし?」
テルノスケ「・・・イブキ?」
イブキ「そうですけど、
どなた・・・テルノスケ!?」
テルノスケ「そうですけどー?
なにかー?」
お、怒ってる!
イブキ「い、いまどこー?」
テルノスケ「家!」
イブキ「家ですかー」
テルノスケ「なんでこなかったの」
イブキ「ひ、引越したの」
テルノスケ「どこに!?」
イブキ「しゃ、上海」
テルノスケ「上海・・・」
プツ
イブキ「え? ちょテルノスケー?
もしもーし」
切れた!
ってか、切った。
イブキ「いいし!
あんなヤツ! ・・・」
グサッ!
イブキ「痛・・・」
なにこれ?
なんで・・・
胸がチクチクする。
なんで・・・
テルノスケ。
イブキ「っうぇっ。テルノスケぃ」
涙があふれる。
いまならわかる。
私はテルノスケが、、、、好き。
・*。・ テルノスケ ・。*・
イブキ「家ですかー」
テルノスケ「なんでこなかったの」
イブキ「ひ、引越したの」
テルノスケ「どこに!?」
イブキ「しゃ、上海・・・」
テルノスケ「上海・・・」
ブチっ
イブキ?
なんで俺を置いて
上海に行くんだよ。
俺はイブキのことが
好きなのに。
この恋は叶わねーって
からかったのかよ。
くそッ!
・*。・ 1年後 春 ・。*・
テルノスケ「イブキ、
なにしてるかなー?」
ミク「テルノスケくん! おはよう!
イブキ上海から帰ってこないかねー。
クスッ」
テルノスケ「なに笑ってんの。
キモいよ」
プルルルル、プルルルル
テルノスケ「誰? この番号?
もしもしー? どなたですかー」
?「あっ、小澤さんですかー?」
テルノスケ「え・・・イブキ?」
イブキ「はいー。
そうですけどー」
テルノスケ「イブキー!
いまどこに?」
イブキ「えっあっ!
テルノスケ! 後ろ!」
テルノスケ「へっ!?
・・・い、ぶ、きー!」
イブキ「ニーハオ!」
テルノスケ「お前! いつ?」
イブキ「え? 昨日? かなー。
上海じゃ住みにくかったから
戻ってきたー!」
テルノスケ「・・・・・」
イブキ「テルノスケー! 今日さー、
母さんから遊園地のチケット
もらったんだけど、
あさって空いてるー?」
テルノスケ「それ俺の真似?」
イブキ「うんっ!」
テルノスケ「・・・似てねー!」
ワシャ(頭なでる)
イブキ「あさって絶対こいよ!」
・*。・ 翌々日 ・。*・
イブキ「次、何乗る?」
テルノスケ「観覧車!」
イブキ「・・・うん」
テルノスケ「・・・ねぇイブキ?
上海でボーイフレンドできたの?」
イブキ「ボーイフレンドはねー!
いるよー!!」
テルノスケ「そっか」
イブキ「・・・いま目の前に」
テルノスケ「え?」
イブキ「好きだよ!
上海でわかった。
テルノスケがいないと生きてけない!」
テルノスケ「ぶぁーか!//////」
イブキ「えへへ!」
テルノスケ「・・・俺も好きだよ?」
イブキ「うん!」
*END*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。