イケメンズ

CAST工藤唯愛

作者：あみりん

2025.04.15

私が通う、新潮中学校。

３年３組には、
「イケメンズ」という名の、
３人組が存在する。

イケメンズという名を聞くと、
イケメンな３人組を
想像するかもしれない。

だが、この３人組は違う。

「イケてないメンズ」ってこと。

＊・．＊・．＊・．＊・．＊・．＊

やっほ～。

みなさんこんにちは。
３年３組のユアだよー。

実は私、
恋してないんです///

恋してる女子が
うらやましい。

私にも好きな人
できないかなぁ。

＊・．＊・．＊・．＊・．＊・．＊

ガラガラガラ。
（教室のドアの音）

「おはよー」

？「おはよ！」

この子は、ひめの。
ひめのは私の親友だよ。

「あっれー、珍しいじゃん。
イルマ。
朝はやーいｗｗ」

「なんだよ、ユア。
朝練さぼったの」

「なにそれーｗｗｗ」

こいつはイルマ。

ちなみに幼なじみ。
塾も一緒だよ。

イケメンズって
いわれてるよ。

ちなみに
ルックスだけはいい。

頭は馬鹿だけどねぇ。

実はちょっと
意識しちゃってたりする///

「ねぇーユアー！
聞いてる!?
さっきから上の空だよ??」

「え？　あ!!　ごめん。
ひめの・・・」

「だいじょうぶだよ。
もしや、好きな人できたか～??」

「そんなわけないじゃん！
イルマは違うもん！
幼なじみだもん！」

「え??　ウチ、イルマなんて
一言も言ってないけど？」

「あ・・・」

「あ！　イルマ君のこと
好きなんだね？
わっかりやすｗｗ
いいよ、応援するね」

「え、あのー」

「任せとけって！」

＊・．＊・．＊・．＊・．＊・．＊

「おい、工藤～」

「んん??　あ～ダイジか。
で、何？」

「これ見てよ～。
俺が書いたの」

こいつもイケメンズと
呼ばれている。

ちなみにこいつは
席はスペシャル席。

そう、教卓の隣さ。

男女ともに仲がいいのさ。

誰にでもこのテンション。

＊・．＊・．＊・．＊・．＊・．＊

「おい、輝之介ー」

「ナニ？」

「サイクル変えといて」

「・・・・・」

こいつも実は
イケメンズ。

提出物は出さない、
漢字テストは５０点以下。

まぁ、そんなかんじ。

なぜか係が一緒。

話すと面白いんだけどね～。

＊・．＊・．＊・．＊・．＊・．＊

「おいユア。
消しゴム貸して」

「あ、うん」

「さんきゅ」

なんだこの気もち。

やっぱイルマのこと
好きなのかなー。

＊・．＊・．＊・．＊・．＊・．＊

「はぁ～」

「どうした。ユア」

「ひめのん～。
イルマのこと好きみたいだぁ」

「なんだその呼び方ｗ
まぁいいけど。
んで、イルマが好きと・・・
うん、だいじょうぶ。告白してみ??」

「えー!!」

「いいからいいから」

「うん、わかったよ」

「あ！　じゃあついでに
ウチの悩みも
聞いてもらおうかな～」

「え！
ひめのんにも悩みが？」

「当たり前じゃんｗｗ
実はウチ、結構前から
ダイジのこと好きなんだよね～」

「え！　あの？
イケメンズの？」

「そうだよ！
イルマもイケメンズじゃんｗ」

「たしかに・・・
私ら変わってるのかな??」

「そうかもねｗｗ
どうしてイルマのこと
好きだと思ったの？」

「えっとー。なんとなく。
ひめのんにも言われて、
意識し始めちゃって、気づいた」

「なんとなくね～。
幼なじみよくあるあるだなｗ」

「そうなんだ！」

＊・．＊・．＊・．＊・．＊・．＊

「イルマ！　好きです！
つきあってください！」

「え??　まじで??　俺!?」

「だめかなぁ・・・？」

「いや・・・うれしくて。
イケメンズの俺でいいの？」

「イケメンズなんかじゃない!!
私には最高の人だもん!!」

「ありがと」

こうして私たちは
つきあうことになったよ。

ちなみに、ひめのんも
ダイジとつきあうことに
なったみたい。

今度の週末は
ｗデート予定///

あ、イケメンズの
輝之介??

輝之介なら、他校に
彼女がいたみたい笑

イケメンズなのに、
やるじゃないか。

＊ＥＮＤ＊