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先輩からのごほうび

CAST白水ひより白水ひより

作者:まいまい

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.02.02

来週は、中学生最後の
全国大会の日。





今のみんなと一緒に
弓を引けるのも
来週が最後。





ハルハ「来週で最後だね、うちら。
まだ実感ないよね・・・
去年の先輩みたいに
全国大会優勝で引退できるように
がんばろう!!」





ひより「うん!
去年も全国大会で
犬飼先輩、上妻先輩、
林先輩が優勝して
引退されてるもんね!!
うちらはそれを受けつがなくちゃ!!」





アンナ「それにしても去年、
ひよりは犬飼先輩に
デレデレだったよねぇ?!w
今は???ww」





ひより「今??・・・///」





ハルハ「あー! 今もなんだ!
まぁかっこよくて、
成績、運動神経抜群!
おまけに弓道も毎回大会で
的に当ててるもんね!
正しく神といえる!!」





ひより「うん・・・さびしいなー。
もう一度会えたらな」





私は一昨年、
弓道部に入部した。





きっかけは
同じクラスで仲よかったハルハたちが
入部するっていうのを聞いて。
私も流れにのって入った。





先輩がたの袴(はかま)姿を見て、
あこがれて
どんどん弓道の世界に
吸いこまれて入った。





それからやっと
弓を引ける日が来たとき、





ていねいにやさしく弓道のことを
教えてくれた犬飼先輩は、
なかでも一番あこがれていた。





犬飼先輩が
指導してくださっていたときは、
熱心にやすまず練習を続けていた。





気づくと、犬飼先輩には
あこがれというより、
恋を抱いていくようになったのだ。





それから私は毎日、
犬飼先輩のことを思うばかり。





おかげで練習も
上手くいかない。





アンナ、ハルハ「どした? ひより。
最近調子悪いね。
もうすぐ大会だけどだいじょうぶ??」





ひより「私、どうしたらいいの?
犬飼先輩のことが
頭から離れないの!」





アンナ、ハルハ「だいじょうぶ、ひより。
それは、犬飼先輩がひよりのことを
応援してくれてる証拠だよ!
もっとがんばんなきゃ!!」





ひより「そうだね、そうだよね。
がんばる!!」





それからも毎日やすまず
練習はつづけた。











*・*・・・*・・・*・*





そして当日。





ひより「うわーー!!
人がいっぱい!」





後輩「先輩がんばってください!
応援してます!」





ひより「ありがとっ!
ハルハ! アンナ! 行くよ!」





ハルハ「うん! よっしゃーーー!
優勝するぞー!!」





オーーーーーーーッ!!!!!











・*。・ 自分の番 ・。*・





何か、だれかの視線を感じる。





でも、引くところだから
気は散らさない!





あれ?
なんかいつもより
引きやすい!





伸びれてる!
ねらいもよし!





シュパッ! トンッ!!





シュパッ! トンッ!!





シュパッ! トンッ!!





シュパッ! トンッ!!





やったー! 皆中
(4本全て的に当たること)!!





アンナ「やったじゃん! 皆中!
うちは、3中
(3本的に当たること)!!」





ハルハ「うちは羽分けだったよー!
(2本的に当たること)
優勝できるかな?」





ひより「いけちゃったりして!!」











・*。・ 閉会式 ・。*・





司会「それでは結果発表です!
第3位、ニコ学園Dチームの
5中(12本中5本)です!

第2位、ニコラ中学校Bチームの
8中(12本中8本)です!

そして第1位。
ニコラ学園Aチームの
9中(12本中9本)です!
おめでとう!」





ひより「うそ!? やったー!!泣
これで悔いなく引退できる!
ハルハ、アンナ、
今まで一緒に引いてきてくれて
ありがとう! 大好き!」











・*。・ 帰り ・。*・





ひよりアンナハルハ
「あー! やりきったね!
サイコーーーー!」





?「白水ーーーーーー!」





ひより「犬飼先輩! 上妻先輩!
林先輩も!」





タイヨウ「よくがんばったな!
皆中おめでとう!
この日をオレ、
ずっと待ってたんだ。
じゃあ、ごほうびを・・・」





ひより「どういう意味ですか?
それより、私、今までずっと・・・」





タイヨウ「待て!
オレから言わせてくれ!
じゃねーと皆中したごほうびを
あげらんねーだろ!?」





タイヨウ「オレ、白水が入部してきてから、
やる気のあるいい子だって
ずっと好きだったんだ!
引退を機につきあってくれ!
これからも一緒に弓を引いていこーぜ!
これが、キミへのごほうびだ!」





ひより「はい! よろこんで!!」





みんな「ヒューーーーッ!
カップル成立!」





こうして、私の恋物語は
幕をとじたのでした。







*END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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