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失恋のそばにいた存在

CAST星乃あんな星乃あんな

作者:恋イチゴ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.02.06

私、中学3年のアンナ。





3年間片思いしてた
となりのクラスのクラス1のイケメン
イルマは、





ずっと片思いしてたユアに告白して
つきあうことになっちゃった。





だから、すごい
落ちこんでたんだけど、
落ちこんでるヒマなんてない。





残りの中学校生活
存分にまんきつしてやる。





「アンナ。次、移動だよ。
早くいこ」





この子は、親友のシャノン。





やさしくて頭よくて
そのうえ彼氏もいる、





いま超リア充
まんきつしてるやつ。











*。・放課後 下駄箱にて・。*





「シャノンー、一緒に帰ろー」





「ごめーん。今日彼氏と
帰ることになってるの」





「そっか了解。バイバイ」





はー・・・シャノン・・・
うらやましいな・・・





しょうがない。
ひとりで帰るか。





と、帰ろうとしたとき。





ぽた・・・ぽたぽた





えーうそ
こんな時に雨?





どうしよう。
傘もってないよ。





でも、こんなとこで止まってても
意味がない。





ぬれて帰るか。





と、走ろうとしたとたん
誰かに引きとめられた。





「傘ないの?」





この人は同じクラスの
輝之介。





「うん。忘れちゃった」





「じゃあ一緒に帰りますか、
俺のとなりどうぞ」





「え、いいの?」





「だってこんな雨に
傘なしで帰ったら、
風邪ひくよ」





「そっか。ありがとう」





まったくやさしいなー、
輝之介は。





こいつは、ほんと
やさしいやつで
そのうえイケメンで、
クラスでも結構モテてるやつ。





でも告白されても
『俺、好きなヤツいるからごめん』
と、ことわってるらしい。





輝之介の好きな人って
だれなんだろー・・・





「2人で帰るなんて
初めてだよな」





「うん。そうだね」





てか、私いま輝之介と
相合傘してる?





やばい何だろう。
このドキドキは・・・





「俺、ずっと片思いしてる
やつがいてさ。
でも、そいつは俺のこと
好きじゃないんだよね」





「そうなんだー。
その人バカだね」





「なんで?」





「だってこんなやさしくて
イケメンな輝之介を
好きにならないなんて
もったいないよ」





「ははっ、確かにな。
こんなイケメンな俺を
選ばないなんて」





「うん、ほんとバカ」





「そいつはね。
3年間イルマのことが好きで、
最近イルマに彼女ができて
超落ちこんでるやつ」





え、それって、私?





「そいつは、イルマしか見てなくて
俺の気もちになんか気づいてなくて、
あきらめようと思ってた」





え、輝之介。
私のことが好きだったんだ。





バカなのは、私だったんだ。





「だけど俺、
そいつに告白する。
今しかチャンスないし」





ドクンドクン・・・





私も気づいた。





イルマのことで
すごい落ちこんでたけど





いまやっと、輝之介の存在が
大きかったことに気づいた。





落ちこんでる私に
「だいじょうぶか?」と
話しかけてきてくれたり、





教科書わすれた私に
自分の教科書かして先生に
「すいませーん。忘れました」
と言ってくれたり、





私の恋愛相談も
ちゃんと聞いて、
考えてくれて。





輝之介が私に
すごくやさしい理由が
分かった。





私も輝之介が好き。





「俺、アンナのこと
ずっと好きだった。
俺の彼女になって」





「こんなバカな私で
よかったら」





こうして私たちは
つきあいました。





「シャノンー、
一緒に帰ろ4人で」





「うん、帰ろー」







*END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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