私の初めてを奪った貴方
作者:まるぱん
私、ハルハ!
春にニコラ学園に転校してきた
中学3年生!
私は、人見知りだから、
せっかくいろんな人が
話しかけてくれたのに
まともに話ができなくて、
現在、冬になり、
もう1年が経とうとしているのに
ぼっち・・・
あ。
昨日で消しゴム
使い切っちゃったのに、
新しいの入れるの忘れてた!
どうしよう!
アンナ「ハルハちゃん、
・・・だよね?
消しゴム忘れたの?
私の、貸してあげようか?」
たしか、あの子は
アンナちゃん。
ハルハ「アンナちゃんが
消しゴム使えなく
なっちゃうんじゃ・・・」
アンナ「だいじょうぶ!
私、いっぱい持ってるし!
ほら!」
本当にいっぱいある・・・
ハルハ「ありがとう・・・!」
そういえば、アンナちゃんと
話したのは
今日が初めてだったな・・・
ヒメノ「なんかアンナってさー、
空気読めない感じだよねー」
ヒヨリ「あたしら
しゃべってるときに
急に入ってくるしさー」
ヒメノ「たいして
仲よくもないのに何様?
だよねー」
アンナちゃん、
クラスの中心の子たちと
話してたけど、
そんなひどいこと
言われてたなんて・・・
ハルハ「アンナちゃん、
本当に消しゴムありがとう!
お礼にキャンディーどうぞ!
たまたま持ってたもので
ごめんだけど・・・」
アンナ「え!? ありがとう!
私、キャンディー
めっちゃ好きなんだ!」
よろこんでくれて
よかった・・・!
アンナちゃん、
こんなに明るくて
ほがらかな子なのに、
どうしてきらわれて
しまうんだろう・・・?
アンナ「ハルハちゃん?
どうかした?
なんだか暗い顔してるよ?」
あ、感情が顔に出てたのか・・・
ハルハ「あの・・・
アンナちゃんの
悪口いわれてるの、
聞いちゃって・・・」
アンナ「あーヒメノとヒヨリか。
あの子たちのことは
気にしなくていいよ。
べつに仲よくなんてないから」
あんまりショックに
なってないみたいで
よかった・・・!
でも、日常茶飯事ってこと・・・?
それはそれで
なんだかモヤモヤするよ・・・
アンナ「ねえ、私たち、
友達になれると思わない!?」
友達・・・!
ハルハ「なれると思う・・・!
と、いうか、なりたい!」
アンナ「やったー!」
私にも、初めての友達が
できました!
アンナ「ハルハちゃん、
おっはよー!
これ、昨日のお礼の
キャンディー!」
ハルハ「おはよう・・・!
あと、ありがとう・・・!
レモン味、私、大好きなんだ・・・!」
アンナ「私の好きなフレーバー
入れたんだけど、
好みが一緒でうれしい!
私はメロン味とか
めずらしい味が
苦手なんだけど・・・」
ハルハ「・・・同じ・・・!
私は、紅茶も好き・・・!」
アンナ「え!? 私も!」
アンナちゃんといると、
会話もはずむし、
一緒にいて楽しい・・・!
ハルハ「ごめん、
今日はキャンディーがなくて、
グミだけど、いる・・・?」
アンナ「いる!
グミも大好き!」
ハルハ「よかった・・・!
アンナちゃんと私のイラスト
描いたのもどうぞ」
アンナ「わあ、ハルハちゃん、
絵、上手だね!
私も描いてみる!」
アンナちゃんは、
どんな絵を描くんだろう?
アンナ「できたー!」
ハルハ「アンナちゃんも
上手じゃん!」
アンナ「いやいや、
ハルハちゃんには
およばないよー!」
ヒヨリ「ハルハ、
アンナなんかと
一緒にいないほうがいいわよ」
ヒメノ「アンナといて
楽しくないでしょう?」
ハルハ「私はアンナちゃんのことが
大好きだから一緒にいるの!
あなたたち、
アンナちゃんのことを
侮辱(ぶじょく)しないで!」
ヒメノ「あんた、陰キャのくせに
でしゃばるなよ!」
ヒヨリ「陰キャは
陰で生きろよ!」
アンナ「知らないの?
ハルハちゃんは、あの有名な
人気モデルのハルハなんだよ!?」
ヒヨリ「あたしたちの推しじゃん・・・」
ヒメノ「なめた口きいて
すみませんっしたー!」
ハルハ「どうして私のこと、
人気モデルのハルハだって
分かったの?」
アンナ「だって、
私もニコラのモデルだから!
ハルハちゃんと同じ事務所に
所属してるから!」
そういえば、アンナっていう
モデルいたかも。
あれ、アンナちゃんだったんだ・・・!
ハルハ「アンナちゃん、
いつも助けてもらって
ばっかりでごめんね・・・」
アンナ「そんなことないよ!
私のほうだってハルハちゃんに
助けてもらってばっかだし!
きらわれ者の私なんかと
仲よくしてくれてるから、
私は感謝すべきだし!」
ハルハ「友人関係に
感謝なんていらないと思うよ!」
アンナ「私にもやさしくしてくれる人なんて、
ハルハちゃんしかいないよー。
ハルハちゃんっ大好き!」
ハルハ「え・・・それって、
友達って意味で?」
アンナ「恋愛って意味で!」
ハルハ「愛してるよ、って感じの?」
アンナ「そう!
あ、ハルハちゃんが
いやだったら
別にいいんだけどね!」
ハルハ「私も・・・好き、
アンナちゃんのこと」
アンナ「やったー!
カップル成立ー!」
ハルハ「あれ、両方女子だけど、
どうなるのかな・・・?」
アンナ「カノカノ?」
ハルハ、アンナ「まあいっか!」
初めて彼女ができました!
*end*
※掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
星名ハルハ

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