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運命の彼

CAST相沢 伊吹相沢 伊吹

作者:あやの

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.01.11

恋をかなえる魔女だけど
恋してもいいですか?







・・・・**・・・・**・・・・*





私、イブキ。
みんなの恋をかなえる魔女。





自分の恋愛経験はゼロ。





というか、
今まで出会った人間には
私の姿が見えたことがない。





でも、聞いたことが
あるんだ。





人間でも、
運命の相手には
魔女、つまり私の姿が
みえるんだって。





そんな人、
現れるのかな・・・





というか、そもそも
運命っていう
意味がわからない。













・・・・**・・・・**・・・・*





イブキ「あー、今日も学校行くかー。
って言っても、
だれも、私の姿なんて
みえないけどね」





みんなが登校中の廊下を
1人歩きながら
教室に向かう。





イブキ「あー、ヒマ」





キーンコーンカーンコーン





気づいたら、チャイムが
なっていた。





私は、1番後ろの
あいている2席の窓側に座る。





先生「みんな席につけー!
今日は転校生がいる。
中に入れ!」





?「こんにちは。
小澤テルノスケです。
よろしくおねがいします」





先生「席は、1番後ろの
あいている2席の右側だ。
みんな、仲良くしてやってくれ」





みんな「はーい」





イブキ「はー、転校生か」





テルノスケ「あの、となりに座る
テルノスケです。
よろしく。名前は?」





クラス「え? は?
なにこいつ。きみわる」





先生「名前は? って、
隣はだれもいないぞ??」





テルノスケ「え?
いますよ。女の子が」





イブキ「うそでしょ・・・」





クラス「なに? 霊感??
近づかないようにしよー」





先生「・・・まあ、とにかく、
授業を始める」





なんで?
テルノスケには
私が見えるの?





イブキ「ねえ・・・
私のこと見えるの・・・?
って、なんか、
いい方が幽霊っぽいかw」





テルノスケ「見えるよ。
ただ、服装がね、
みんなと違うよね」





それはそのはず。
私は魔女だから、
当然、服装も魔女。





イブキ「あのね、私、
普通の人間には見えないんだよ。
私ね、恋をかなえる魔女なんだ」





テルノスケ「・・・え?
魔女・・・?」





イブキ「まあ、とりあえず
授業うけたほうがいいよ。
あとで図書室きて。
くわしく説明するから」





テルノスケ「あ、うん」





とりあえず
このクラスから離れよう。
その一心で自分の家、
図書室に戻った。













*・・・*・・・*・・・*





それから8時間。





放課後に
テルノスケくんは
図書室にやってきた。





テルノスケ「あのー・・・」





イブキ「あ、テルノスケくん、
こっち」





テルノスケ「あ、うん」





イブキ「ごめんね?
私の名前は、イブキ。
さっき言ったみたいに
私は人間じゃなくて、魔女」





テルノスケ「だから、みんな俺のこと
キモがったんだ・・・」





イブキ「ごっ、ごめんね??
今まで私のこと見えた人間
いなかったから、
今日も大丈夫だと思ってたの・・・」





テルノスケ「ううん。大丈夫。
でも、その代わりに学校中
俺と一緒に行動してよ。
学校行ってないのは
わかってるけどさ」





イブキ「うっ、うん。いいよ」





テルノスケ「よっしゃ!」





笑顔でガッツポーズした
キミを見たら、
ドキッ。





胸がしめつけられるような
気持ちになった。





テルノスケくんを待ってた
8時間の間、
いろいろ考えた。





で、たどり着いた結論が・・・





イブキ「運命の相手・・・」





テルノスケ「・・・え?」





イブキ「いや、ごめん。
でも聞いたことあるんだ・・・
魔女の姿は、運命の相手のみに
見えるって」





テルノスケ「そっ、そーなんだ・・・」





・・・





微妙な空気感が
図書館全体を包みこむ。





イブキ「あの、ごめんね!?
わすれていいからさ、
また・・・明日ね?
ちゃんと約束はまもるから」





テルノスケ「あ、うん。
また明日」





どうしたらいいのか
わからない・・・





明日からどうしよう・・・





結局その日は、
夜中まで眠れなかった。













・・・・**・・・・**・・・・*





目が覚めたら、
目の前に・・・
テルノスケくん!?





テルノスケ「イブキおそい。
もう、昼やすみだけど」





イブキ「へ!? ごめん!
夜中まで眠れんかったから
寝坊した」





テルノスケ「まあ、
今からでもいーや。
行くよ!」





そう言って、
手首を引っぱられて
教室まで2人で走った。





今まで男子とこんな
近づいたことないし・・・





ドキドキ





なんだろう、これ。
心臓がうるさい。





ドキドキドキドキ





そういえば、
前に恋をかなえてあげた子が
友達に言ってた。





「好きな人といるとね、
ドキドキするんだ」





だから、そうなんだ。





私、テルノスケが
好きなんだ。





ねえ神様。





恋をかなえる魔女だけど、
恋してもいいですか?





テルノスケ「はぁはぁ。大丈夫?」





イブキ「うん」





本当はウソ。
心臓が痛い。





教室の中は2人きり。





みんな廊下で
お話ししてる。





テルノスケ「イブキ、昨日、
運命の相手にだけ
自分の姿がみえるって
言ってただろ?」





イブキ「うん」





テルノスケ「別に、いやじゃない・・・
と思ったから////」





いいながら、
顔をかくした。





イブキ「えっ?」





状況がうまくつかめない。





テルノスケ「あのさ、
出会って1日くらいしか
経ってないけど、
俺、イブキが好き」





ドキドキドキドキ





イブキ「本当に?」





テルノスケ「うん」





イブキ「ありがとう!
私もテルノスケくんが好き!」





テルノスケ「つきあってください!」





イブキ「はい!」





やっと分かった。
これが運命なんだ。





イブキ「でも私、魔女だよ?
私でいいの?」





テルノスケ「関係ないよ。
俺は、イブキが好きだから」







*終わり*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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