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ホワイトクリスマスの魔法

CAST白尾 留菜白尾 留菜

作者:Trumpet Love

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.12.15

――雪の降るクリスマスの日、
屋上で好きな人に告白すれば
恋が叶う――





これが、ホワイトクリスマスの
魔法。





あ!
タイヨウ先輩見っけ!





こんにちは!
私は、ルナ!





ニコラ学園に通う
ごくフツーの中2です!





私は今、片思い中なの!





相手は学校一のイケメン、
犬飼タイヨウ先輩!





数日前・・・
購買にて





(ドンッ!)





ルナ「いたっ!」





タイヨウ「ごめん! 大丈夫?」





ルナ「あ、はい・・・」





タイヨウ「そう?
ならよかった(ニコッ)
気をつけなよ?」





ルナ「はい・・・」





タイヨウ「君、2年だよね?
名前なんていうの?」





ルナ「はい!
し、白尾ルナです!」





タイヨウ「ルナちゃんかー、
よろしく!」





どきっ





どうしよう!
タイヨウ先輩に
名前きかれちゃった!





あの日から私の目には
タイヨウ先輩しか入ってこない。





それからは、
校内でたまたま会うと、
手を振ってくれたり
笑ってくれたりする。





だから今日も、





ルナ「タイヨウ先輩!」





大好きな先輩の
背中に向かってそうさけぶ。





すると、タイヨウ先輩も
振りかえって、





タイヨウ「おはよ!」





と返してくれる。





私はそれがすごくうれしくて、
最近ずっとハッピーだった。





リリカ「ルナ最近
すごいテンション高いけど、
なんかあった?」





ヒナノ「あ!
タイヨウ先輩でしょ?」





ルナ「えっ! ヒナノ、
なんで知ってるの!?」





リリカ「なになに、
付き合ってるとか!?」





ルナ「ないない!
私、あんなカッコいい先輩とは
釣り合わないよ!」





ヒナノ「この前、
購買でしゃべってたの
聞いたんだよねー!」





ルナ「そうだったの!?」





ヒナノ「うん!
名前まで聞かれてたもんね!
先輩、ルナのこと
好きなんじゃない?」





リリカ「きゃー!
ルナ、すごいじゃん!」





ヒナノ「ルナもタイヨウ先輩のこと、
好きなんでしょ?
もう告っちゃいなよー!」





ルナ「えー! 無理だよー!」





こうやって話していると、
もしかしてタイヨウ先輩も
私のこと・・・





とか、考えてしまう。





もうすぐ、クリスマス。





勇気を出して、
告白、してみようかな。





そうやって
浮かれていたのも
つかの間。





ショックな光景を
目にしてしまった私。





帰り道、タイヨウ先輩が
門の前にいるのが見えた。





誰か待ってるのかな。





リリカ「ルナー、何見てるの?」





ヒナノ「タイヨウ先輩じゃない?笑」





しばらく歩いていると、
仲よさそうな美男美女のカップルが
通りすぎて行った。





・・・ん?





よく見ると
タイヨウ先輩だった。





相手は・・・
かわいくて、成績もよくて、
完璧と言われている
星乃アンナ先輩だった。





付き合っ・・・て・・・
たん・・・だ・・・





タイヨウ「それで、アンナが
先生に雑用たのまれたのかー」





アンナ「ごめんね、
遅くなって!」





タイヨウ「だいじょうぶ。
気にしないで」





うわー





どこからどう見ても
お似合いのカップルだなぁー。





打ちとけた会話。
おたがいを気づかう優しさ。





あんなにカッコいい
タイヨウ先輩のことだもん。





彼女がいたって
おかしくないよね。





急に涙があふれてきた。





リリカ「ルナ!? どうしたの?」





ルナ「ごめんっ、
先に帰ってて!」





私は走りだした。





リリカ&ヒナノ「あ・・・
タイヨウ先輩・・・」





走って、走って、
どこにいるかわからなくなるまで
走りつづけた。





涙をカーディガンのそでで
ぬぐってもぬぐっても
すぐに視界がにじむ。





私、失恋したんだ・・・





ちょっとタイヨウ先輩と
話せたからって、
他の女の子よりも
意識してくれてるって
勘ちがいしてた。





ちょっとでも
両思いかもって思った自分が
バカみたい。





ルナ「うわぁぁぁぁぁぁぁん!」





歩道橋にもたれて
泣きさけんだ。















*・*・・・*・・・*・*





次の日。





朝、タイヨウ先輩見つけたけど、
声をかけなかった。





昼休み、移動中に
タイヨウ先輩が声をかけてきた。





タイヨウ「あ、ルナちゃーん?
・・・あれ・・・」





私は無視して
通りすぎた。





もう先輩と話せない。
顔も見れない。





そんな日が何日か続いて、
今日、先輩に屋上へ
呼び出されてしまった。





そういえば、今日は
クリスマスだった。





屋上といえば・・・





『雪の降るクリスマスの日、
屋上で好きな人に告白すれば
恋が叶う』





そんな伝説のおまじないが
あったっけ。





私にはもう縁がない
おまじないだね。





きっと、もう
今まで通りにできないって
はっきり言われるんだろうな・・・





(ガチャ・・・)





タイヨウ「ごめん、急に呼びだして」





ルナ「別に、だいじょうぶですけど」





タイヨウ「俺、最近ずっとルナちゃんに
さけられてる気がするんだけど。
俺なんか悪いことしちゃった?」





(ドンッ)





もうがまんの限界だった。





ルナ「・・・っ!
もうやめてください!」





タイヨウ「えっ・・・」





ルナ「私、ずっと勘ちがいしてました。
先輩が私に話しかけてくれるのは
特別あつかいされてるからだって。
でも、見ちゃったんです。
アンナ先輩と帰ってるところ。
その時やっと気づきました。
・・・先輩にはアンナ先輩がいるんだから、
私なんてどうでもいいじゃないですか!」





タイヨウ「・・・ふっ・・・
勘ちがいしてるのは
ルナちゃんの方だよ」





ルナ「ど、どーいうことですか?」





タイヨウ「アンナは、ただの幼なじみ。
よく家に寄ってるだけ。
俺が最初から好きなのは、
ルナちゃんだけだよ?」





ルナ「ウソ・・・」





タイヨウ「で、返事は?」





ルナ「はいっ・・・///
私もタイヨウ先輩のこと、
大好きです!」





タイヨウ「俺も」





ルナ「もしかして、屋上って・・・
ねらいました?」





タイヨウ「あたりまえだろ笑」





いつのまにか、
雪がちらついている。





こうして私たちは晴れて
ホワイトクリスマスの魔法で
結ばれました!







*Happy end*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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