恋と友情の狭間で

CAST梨里花

作者：くりくり

2024.08.27

私には、好きな人が
２人いる。

中学校入学当初から
片思いになっている太陽くん。

もう１人は、太陽くんに
片思い中のときに告白されて
好きになった遼介くん。

私は遼介くんの気持ちに押され、
付き合うことになった。

でも、やっぱり好き。
太陽くんのこと。

自分の気持ちに嘘はつけない。

でも、遼介くんのことも好き。

そんな中、
修学旅行がおとずれた。

縁結び神社の階段を
上っている時、
２人になるチャンスが来た。

「太陽くんって、、、
好きな人、、、いるの？」

「うん、、
今、隣にいる人」

太陽くんと遼介くんは
元々友達で、

太陽くんは
遼介くんに気づかって
私が好きだったことを
言わなかっただけだった。

私が今まで
片思いだと思ってただけで
本当は両思いだった。

遼介くんを選んだのは自分。

だけど、わがままだから
両方と付き合いたいって
思っちゃう。

でも、親友のそのまに
言われた。

「フルならしっかり
フッたほうがいい。
自分のこと１番じゃないのに
付き合うってお互い辛いよ。
それに今わかってくれなくても
いつかわかってくれる日が来るよ」

修学旅行の最終日、
太陽くんと、遼介くんに
自分の気持ちを話した。

２人は、驚きつつも
わかってくれた。

遼介くんは「俺達との友情は
何の関係もなくならないからね」

と笑顔で話し、
太陽くんも

「そっか、でも俺らの関係は
これからも変わらないよ」

と、言ってくれた。

「私はどっちか選ぶと思ってた。
でも、、、
梨里花らしい答えだね」

そう言われて少し
自分の決断が
間違っていなかったと感じた。

＊ｅｎｄ＊