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ひまわり ~夏に輝く太陽みたいな君~

CAST葉山 若奈葉山 若奈

作者:ルフィらぶっ♪

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.08.15

こんにちは、
ワカナだよぉ~。





ミーンミーンミーンミーン・・・





セミの鳴き声が心地よく、
たまに吹くそよ風が気持ちいい
夏のこと・・・





近所の道を
散歩していたとき・・・
ウチは一輪のひまわりを
見つけた。





ワカナ「わぁ・・・
キレイなひまわり・・・」





ウチは、見とれてしまっていた。





???「君も、ひまわり好きなの??」





えっ??





後ろを見ると、1人の男の子が
立っていた。





誰なんだろう・・・





とにかく・・・
返事しなきゃだよね??





ワカナ「うん・・・大好き」





これは、ウチの率直な気持ち。





???「まじ?? オレもオレも!!
・・・あっ・・・
オレは、リョウスケ」





ワカナ「ウチは、ワカナだよ。
リョウスケ君って、
どこに住んでるの??
この辺じゃ、見かけないけど・・・」





リョウスケ「あぁ!! そっか・・・!!
オレ、一昨日引っ越してきたんだ!!
ばぁちゃんの家に」





ワカナ「そぅなんだ!!
全然知らなかった」





リョウスケ「ばぁちゃんの家は、
神社なんだ」





えっ?? じゃあ・・・





ワカナ「家、めっちゃ近いよ!!」





そんな風にウチらは、
ドンドン仲良くなっていった。

















@ワカナの家





リョウスケが来て、
2週間がたった頃・・・





リョウスケ「ワカナー・・・」





ワカナ「何?? どーしたの??」





リョウスケ「オレさ・・・
これから真剣に話すから、
ちゃんと聞けよ??」





ワカナ「??
・・・わ・・・分かった」





リョウスケ「オレ・・・、
お前が好きだ」





ワカナ「えっ・・・」





リョウスケ「良かったら・・・」





ワカナ「ウチも、好きだよっ!!!」





リョウスケ「え??」





ワカナ「ウチも・・・
ひまわりみたいなリョウスケが、好き」





リョウスケ「まじで??? よっしゃ!!
ん?? ん??
何でオレが、ひまわり??」





ワカナ「だって・・・
ひまわりって、夏の間ずーっと、
太陽みたいに輝いているでしょ??
めげずに、太陽を見つめ続けて・・・
リョウスケの笑顔は、ひまわりみたい」





リョウスケ「じゃあワカナも、
ひまわりだな」





「「アハハハハハ・・・」」





リョウスケと、こーやって
笑い会える時間が
もっと続けば良いのに。





・・・そう思ってたら・・・

















@病院 リョウスケside





先生「目の病気ですね・・・
このままだと、失明します」





うそだろ・・・





リョウスケ「先生・・・
助かる方法は・・・」





先生「残念だが・・・
原因不明の病気でね・・・
どうしようもないんだ・・・
すまない」





リョウスケ「何でだよっ・・・
何でオレが・・・!!!
ワカナを守ってやれねぇじゃん!!!!!!!!」





実は・・・
オレは最近、頻繁にめまいが
起こったりしたものだから、
母さんだけに伝えて病院に来たんだ。





オレはワカナに、
メッセージを送った。





―――――――――――――――
To ワカナ
大事な話がある。
今からお前の部屋に行くから。
―――――――――――――――

















@ワカナの部屋 ワカナside





ガチャッ





ワカナ「リョウスケ??
大事な話って・・・ちょっと!!」





リョウスケは急に、
ウチに抱きついてきた。





リョウスケ「ゴメン・・・
このまま話してもいいか??」





ワカナ「?? うん・・・」





リョウスケは、ゆっくりと
話し始めた。





リョウスケ「オレ・・・病気なんだ。
目の病気」





ワカナ「え?? ウソ・・・」





リョウスケ「本当なんだ・・・
で・・・あと1ヶ月もすれば、
失明するんだって・・・」





ワカナ「え・・・」





リョウスケ「でも、オレ、独占欲強いから、
ワカナに別れてって、言えない」





ワカナ「当たり前じゃん。
別れてなんて、言わせないよ。
ウチは、リョウスケが好きなの!!
何も見えなくても、
声が聞こえるじゃん!!」





リョウスケ「ワカナ・・・
そーだよな・・・ありがとな」





リョウスケは、ウチの頭を
ぽんぽん叩いた。





ワカナ「泣いてるの??」





リョウスケ「うっせー・・・」





ウチは、いつもより声が
震えているリョウスケを
抱きしめた。





優しく・・・強く・・・

















☆....☆....☆....☆





1ヶ月後・・・





@リョウスケの部屋





リョウスケの視力は、
もう・・・少し。





予定では今日、失明する。





ウチは、リョウスケの手を握った。





ワカナ「大丈夫」





リョウスケ「ワカナ・・・
今までありがとう。
オレ、お前の声は、
絶対覚えとくからな!」





ワカナ「覚えてもらわないとねっ」





リョウスケは、笑った。





あのひまわりみたいな
輝く笑顔で。





ウチも最高の笑顔で、
リョウスケを見た。





その瞬間・・・
リョウスケはそっと、
目を閉じた。





ウチの最高の笑顔は、
彼にどう映ったかな??





ウチはこれからも
心にひまわりを咲かせ続けます。







End**

─ ニコ学名作リバイバル ─
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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