海、奇跡。

CAST稲垣来泉

作者：だっふぃー＊

2024.08.12

夏は、海に限る！

なぜかって？
暑いから！

クルミ「やっふー！
海ついたー！」

今日は初めて、
「１人海」！

１人だから、
人を気にせず
泳げルゥー。

クルミ「今日は、サーフィンに
やってきました！
はやく、海ー！」

バッシャーン。

クルミ「はぁー、落ち着くぅー。
海はやっぱ、きもツィー！」

めっちゃ
泳いでやる!!

バシャバシャ！

クルミ「ふぅー！　泳いだ・・・
い、行きすぎちゃった」

足が・・・
つかない!!

どうしよう！

クルミ「助けて！
誰か！　助けて！」

私は、記憶を失くした。

＊・・・＊・・・＊・・・＊

クルミ「うーん？」

ここ、どこ？
あ、浜辺か！

私、どうしてここで
寝てるの？

？「あ、起きた！」

クルミ「え？
アナタは、誰？」

？「俺？　イルマ！」

クルミ「イルマ・・・？
あ、アナタが助けてくれたの！
ありがとうございます！」

イルマ「大丈夫だった？
もうすぐで、溺れそうだったよ」

クルミ「そうなの！
全然覚えてなくて」

イルマ「思い出さない方が
いいかもね、１人？」

クルミ「うん！　今日は、
１人で海にきたの！」

イルマ「俺も！
夏は、海だよな！」

クルミ「だよね！
夏は、海に限る！」

イルマ「気があうね！
これからヒマだったら、
ちょっと出かけない？」

クルミ「うん！」

イルマ「あ、名前、聞いてない」

クルミ「私は、稲垣クルミ！
よろしくね！（ニコっ）」

イルマ「////」

クルミ「どうしたの？」

イルマ「なんでもない！
着替えてきて！
俺も、着替えるから」

クルミ「わかった！」

イルマ「/////」

＊・・・＊・・・＊・・・＊

クルミ「着替えてきたよー！」

イルマ「私服、いけてんじゃん！」

クルミ「そう？　イルマくんも
かっこいいよ！」

イルマ「イルマでいいよ」

クルミ「私も、クルミでいいよ！」

イルマ「そこだよ！」

クルミ「あ！　よみうりランド！
行きたかったんだ！」

イルマ「俺もだよ！」

クルミ「はやくいこう！」

イルマ「まず、何乗る？」

クルミ「ジェットコースター!!」

係員「次のかた、どうぞー」

クルミ「イルマ、早く!!」

イルマ「好きなの？」

クルミ「うん!!」

係員「では、
いってらっしゃい！」

クルミ「キャハハハハハハ！」

イルマ「うわーーーーー!!!!!」

――　ジェットコースター終了　――

クルミ「はー！
楽しかった！」

イルマ「次、あれ乗ろう」

クルミ「あれ!?
あの、しょぼいヤツ？」

イルマ「そう」

クルミ「えー！　あれ!?
まぁ、いいよ」

・・・・・・・・・・・・

イルマ「楽しかったー！」

クルミ「どこが!!
かなりしょぼかったよ！
もう、夕方だね」

イルマ「もうすぐ帰ろっか」

クルミ「じゃあ、
観覧車乗って、帰ろ」

イルマ「うん」

・・・・・・・・・・・・

クルミ「今日は、楽しかったね」

イルマ「クルミとは、昔から
友達みたいだった」

クルミ「ホントだね、
スゴイ前から親友だったみたいに
気が合って、話も面白いし、
一緒にいてスゴイ楽しい」

あれ？　私、
イルマに恋してない？

クルミ「ドキっ、ドキッ////」

イルマ「ふぅ」

イルマの横顔が、かっこいいって
思ってる。

『出会ってすぐ付き合う』
っていうのは、ダメなのかな。

クルミ「・・・イルマ。
私、出会ったばっかなのに、
イルマのこと好き・・・みたい」

イルマ「え？」

クルミ「つ、付き合ってくれませんか」

イルマ「・・・うん。いいよ！
俺も、一目惚れした。
記憶失ってたクルミの顔が可愛くて、
思わずドキドキした////」

クルミ「イルマ///
あ、花火！　綺麗」

イルマ「クルミの方が、綺麗だけどね」

クルミ「もぉ、
・・・大好き///」

――　１０年後　――

クルミ「イルマー！
海が歩いた！」

イルマ「え！　スゴイぞ！　海！」

１０年後、
私たちは結婚して、
子供にも恵まれました！

男の子です！

子供の名前は、『海』。

私たちの
出会いの場だったし、
海が好きだから。

今思えば、海は
私たちの奇跡だったのかな？
って思ったり、

今は、幸せです///

＊ＥＮＤ＊