キミの事がやっぱスキ。

CAST松田美優

作者：あゆかりんとう

2023.11.22

岬「おい、ミユウ。
おいてくぞっ！」

ミユウ「岬ー！
待ってよぉ」

・・・自己紹介
おくれました！

私、松田ミユウ。
中学２年生！

・・・で、
今一緒に帰ってるのが
私の彼氏。

岬っていうの。

今からお話するのは、
私と岬が
結ばれるまでの物語――・・・

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小学３年生の頃・・・

ミユウ「私、ミサキくんがすきっ！」

ミサキ「・・・うん」

人生初の告白の返事は
コレだった。

もともと
仲が良かったから。

まぁ、いっか！　と思いながら
岬と遊んでたりしてたあの頃。

６年生になり、
同じクラスになった。

嬉しくて嬉しくて。

いっぱい遊んで
楽しかった。

でも・・・

私は見ちゃった。

岬が、クラスの
伊藤シャノンちゃんに
告白されているところを――・・・

シャノン「岬！　私・・・
岬のこと、好きなんだ・・・」

岬「・・・うん」

あぁ、
またこの返事だ。

ズキンっ

私は気づいたら
泣いていた。

『岬がＯＫしたら・・・？
シャノンちゃんと付き合ったら・・・？』

『・・・あぁ、やっぱ私、
岬のことスキだなぁ・・・』

気づくのが遅かった。

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次の日、
一緒に帰った。

岬「オレさ、３年の時、
お前のことスキ・・・
だったんだ////」

ミユウ「?!」

すっごい嬉しかった。

でも・・・

“３年の時”
この言葉にひっかかった。

今はちがうんだ・・・

岬「・・・どした？」

ミユウ「な、なんでもないよ」

岬「・・・・・」

ここで話は
おわっちゃったんだ。

だから、今すぐにでも告白して
岬の気持ちを知りたい！
と思ったの。

でもそんな上手くは
いかなかった。

お祭り、クリスマス、
バレンタイン、誕生日・・・

どれも頑張ったけど
結局告白できなかった。

友達も協力してくれた。

あの時の伊藤シャノンちゃん。

もう新しい人できたから！
って協力してくれた。

手紙かいたり、
予行練習したり。

そんなこんなで
３月になっていた。

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ミユウ「卒業・・・」

シャノン「そうだねぇ。ミユウ！
卒業式前日に告白しよ！　ね？」

ミユウ「うん・・・絶対する！
やってみせる！」

それからというもの、
ラブレターを何回も
書き直したりした。

とうとう卒業式２日前。

みんなが帰ったあと、
シャノンちゃんと靴箱に
ラブレターを入れた。

―――――――――――――――
岬、好きです。大好き。
私と付き合って下さい！
返事は卒業式までに下さい。
―――――――――――――――

もう、「・・・うん」
だけの返事は嫌なんだ。

はっきり言って
もらうんだ。

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夜☆LINEにて。

ミユウ《岬いる？》

岬《何？》

ミユウ《明日・・・
靴箱よくみてね！》

岬《えっ？》

ミユウ《じゃあ！》

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＊卒業式前日＊

朝。

『手紙ってコレか・・・』

『んなの、
××に決まってんじゃん。
バカミユウ』

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夜☆LINE。

岬《ミユウいる？》

ミユウ《ん？　なに？》

岬《あのさ、
手紙読んだんだけど・・・》

ミユウ《あ、うん・・・》

岬《返事、今でもいい？》

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『オレも好きだ。ミユウ』

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☆ＥＮＤ☆