恋ミステリーと言う勿れ
作者:あんバターねこトースト
私、ミユウ。
ニコラ学園に通う中学2年生。
これは数日前に起きた、
私の恋ミステリーのお話です。
・*。・ 数日前 ・。*・
ミユウ「おはよ!
みんなで騒いでどうしたの?」
ヒメノ「ミユウ!
これ見て・・・」
ヒメノが見てもらいたいのは
レイナらしい。
ミユウ「レイナが
どうしたっていうの?」
レイナ「私のからだよく見てみて」
別になんともないけ・・・
ミユウ「なにこれ!?
レイナの制服ごと
ハート型になくなってるの!?」
レイナの胸の近くが
小さくハート型になくなっていた。
しかも、貫通してる・・・
ヒメノ「ねぇ、レイナ!
本当に違和感もないの!?」
レイナ「なんともない・・・
普通に生きてることに
びっくりするぐらい・・・」
ミユウ「じゃ、じゃあ、
こうなるまで
変わったこととかは・・・?」
レイナ「それが特にないの・・・」
まじ?
じゃあ、どうして・・・?
ミユウ「と、とにかく、
しばらく待ってみよ!」
レイナ「そう、だよね・・・」
しばらく待って
元に戻るかもしれないし!
フタバ「・・・」
ところが・・・
・*。・ 次の日 ・。*・
フタバ「誰か、助けてぇ~!」
学園に先に来ていたフタバが
悲鳴に近い声をあげながら、
私の方に来た。
ミユウ「ど、どうしたの?」
フタバ「これ見てよ!」
なにも・・・え!?
ミユウ「これ、レイナと
同じことになってない!?」
フタバ「どうしよ・・・」
ミユウ「大丈夫だよ、
レイナも待ってるし・・・」
フタバ「でも、いつ治るの!?
レイナだって
まだ治ってないでしょ!?」
ミユウ「・・・」
たしかにそうだけど・・・
ミユウ「じゃあ、
私が治す方法を考えるから
それまで待ってて」
フタバ「・・・分かった」
それにしても、
どうしてあんな風に
なったんだろ?
さすがにおかしい・・・ん?
レン「やぁ、どうしたんだい?
フタバさん?」
盗み聞きは悪いけど・・・
ま、いっか!
フタバ「実は、朝に学校にきたら
こうなってたんですぅ~!」
・・・朝?
レン「そんなことになるなんて
可哀想に・・・
大丈夫、きっと治りますよ」
フタバ「ありがとうございますぅ~!
レン先輩!」
え? フタバ、
朝来てあんな風になったの?
・・・んー
ミサキ「ミユウ、
なにやってんの?」
ギクッ
ミユウ「ミサキ、
いつの間に・・・?」
ミサキ「ミユウが
考えてる顔してたから、
なんかあんのかなって。
相談ならのるけど?」
ちょっと、優しすぎ!
もう・・・好き!
あ、言い忘れたけど
私、ミサキが好きなの!
ミユウ「実は・・・」
私は今まであったことを話した。
ミサキ「ふぅーん。
じゃあ、行くぞ」
ミユウ「行くってどこによ?」
ミサキ「レイナのところ」
ミユウ「なんでレイナのところに行くのよ!」
ミサキ「あのなぁ、
俺を誰だと思ってるんだ?
ミステリー大好き人間だぞ?
まかせろ」
たしかに、ミサキは
小説は絶対ミステリーで、
謎解きが好きだけど。
ミユウ「・・・分かった」
レイナ「えっと・・・私になにか?」
ミサキ「レイナって
レン先輩が好きなの?」
・・・は?
なに聞いてんの!
ミサキ!
恋バナしに
来たんじゃないけど!!
レイナ「私がレン先輩が好きぃ!?
そそそそそそ、
そんなわけないでしょ!?」
いや、動揺しすぎ!笑
ミサキ「ん、じゃあ、昨日の朝
レン先輩と会った?」
レイナ「まぁ、会ったけど。
・・・すっごくかっこよかった」
すっごく小さい声で
かっこいい言ってる・・・
ミサキ「おけ、ありがと。
ミユウ、行くぞ」
ミユウ「ちょ、今ので
なにが分かったのよ!」
ミサキ「被害者2人とも
レン先輩に会ってること。
しかも朝」
ミユウ「す、すっご!」
すごいのもあるけど、
被害者って・・・笑
ヒメノ「・・・」
・。・:・°・。・:・°・。・:・°・。・:・
次に来たのは・・・
レン先輩の教室。
ミユウ「レン先輩、
いますかー?」
レン「どうしたんだい?」
ミサキ「好きな人を教えてください」
レン「どうしてそんなことを
教えないといけないのかな?」
ミサキ「今、先輩達のタイプを
調べてるんです。
なので教えて欲しいです」
いや、先輩に思いっきり
嘘ついてるけど!?
レン「・・・君にだけ教えよう」
レン先輩は
ミサキにささやいた。
なにか一言を足すように。
ミサキ「・・・ありがとうございます。
ミユウ、行くぞ」
ミユウ「待って、早い!」
ミサキ「俺にだって理由がある!
つけられてるぞ!」
ガシッ
ちょ、腕つかまれてるー!
ヒメノ「・・・あーあ」
ミサキ「明日は、謎解きタイムだ」
ミユウ「思ったんだけど、
私、ただミサキに
振り回されただけじゃん!」
ミサキ「あははっ、ごめんな笑」
ミユウ「むぅ~」
ミサキ、
かっこいいところあるじゃん・・・
・*。・ 次の日 ・。*・
ミユウ「今日は集まってくれて
ありがと。
あと、1人くるから」
レイナ「いいの」
フタバ「いいけど、
あと1人って?」
レン「やぁ、ちょっと
遅れちゃったけど、いいかい?」
レイナ・フタバ「きゃあ~!
レン先輩!」
ミサキ「じゃ、始めるよ」
待ってました!
謎解きシーン!
ミサキ「まず、被害者に
共通点があります。
それは、レン先輩に
朝会ったことです」
レイナ「たしかに会ったわ」
レン「・・・」
ミサキ「レン先輩に聞いてみました。
レン先輩の好きな人を。
すると、ミユウでした」
・・・は?
わわわ、私!?
フタバ「どういうこと!?」
ミサキ「レン先輩は
とてもモテていましたよね?
でも、ミユウが好きだった。
自分にかまってくる邪魔者を
振り払うために
被害者のからだを撃ち抜いた」
ミユウ「撃ち抜いた!?
てことは、銃で!?」
ミサキ「ミユウ、そしたら
被害者はどうなってる?」
ミユウ「あ、そっか」
そしたらここに
いないもんね・・・
ミサキ「簡単に言えば・・・
“かっこよさ”で。
そうじゃないんですか、
レン先輩」
レイナ・フタバ「・・・」
パチパチッ
突然、レン先輩が拍手をした。
レン「見事だよ。ミサキ君。
その通りだ。
でも、証拠はあるのかい?」
ミサキ「昨日、話をしていたときに
レン先輩のポケットから
こんなものが出てきました」
ミサキがだしたのは
2つのハート型のもの。
多分、レイナとフタバの
ものなんだと思う。
ミサキ、ナイス!
レン「参ったよ。
僕はミユウちゃんが
欲しくて欲しくてたまらないんだ」
ミユウ「そんなことで
レイナやフタバを
巻きこまないでよ!」
フタバ「そうよ!!」
レン「邪魔だったんだよ。
さぁ、一緒に行こう?」
ガシッ
腕をつかまれた。
ミユウ「やめて!」
ヒメノ「レン先輩!!!」
ミユウ「!?」
いつの間にか、ヒメノがいた。
ヒメノ「ミユウの腕を
つかんでいいのは
先輩じゃない!!」
バシッ
・・・え。ヒメノ?
レン先輩に
ビンタ・・・した?
ヒメノ「ミユウの腕を
つかんでいいのは、
ミサキだけだから!!」
ミサキ「!?」
レン「降参」
その一言を告げて
レン先輩はどこかへ行ってしまった。
なんでだろう、
私すっごく顔が熱い。
フタバ「レイナ、ヒメノ、行こ!」
分かった、私。
今、伝えるべきときなんだ。
ヒメノ、レイナ、
フタバ、ありがと!
ミユウ「あのさ!」
ミサキ「さっき聞こえてたよね?」
ミユウ「え?」
ミサキ「ヒメノが言ってるの
聞こえてたでしょ?」
ミユウ「うん」
ミサキ「好きです。
付き合ってください//」
ミユウ「はい//」
ヒメノ「おめでと! ミユウ!」
ミユウ「ありがと! ヒメノ!」
レイナとフタバの
ハート型の穴みたいなのは
その後、はめてみたところ
治りました。笑
・*。・ あるところで ・。*・
ヒメノ「ミユウの恋が
叶ってよかった~!」
ユアン「そっか~」
ヒメノ「ちょっと、
盗み聞きだけど?」
ユアン「でもさ、
話あってここにいるけど?」
ヒメノ「え?」
ユアン「恋叶えるの得意なんだろ?
俺の恋も叶えてくれない?」
ヒメノ「いいよ//」
・*。・ またあるところで ・。*・
フタバ「あぁ、レン先輩より
いい人いるのかな・・・」
バサバサッ
フタバ「あ!
教科書に挟まれてるこれって
ラブレター!?」
───────────────
フタバへ
屋上へ来てください。
ナツより
───────────────
フタバ「・・・うふふっ!」
・*。・ またまたあるところで ・。*・
レイナ「はぁ・・・」
リョウ「なんだ、
ため息ついて。
レイナっぽくないぞ」
レイナ「え、好きです」
リョウ「なんか言った?
小さい声で聞こえなかった、
もう1回言って!」
レイナ「なにもな~い!」
こんな感じでみんな
新しい人と一緒に過ごしています!
―HAPPY END―
松田 美優
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