月みたいな君が好き

CAST北島 岬北島 岬

作者:あんバターねこトースト

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.07.16

俺は、ミサキ。
突然だけど、好きな子がいる。





アヤカ「ミサキ~!
おはよ~!」





ミサキ「おはよ」





ふわふわの髪の毛の
元気系女子。





それが、俺のタイプ。





アヤカは、まさに
完全一致の
俺の好きな子だ。





やっぱり、
いつみても癒やされる・・・





リョウ「またみてるな」





(ギクッ)





ミサキ「なんだよ。
リョウ、脅かすな」





リョウ「脅かす気は
ないんだけど」





ミサキ「リョウもアキが
好きなくせに・・・」





リョウ「それは関係ない」





リョウは、長年の親友。





同じクラスのアキのことが
前から気になっているそうだ。





アキ「リョウ君~!」





リョウ「じゃ、そういうことで」





ミサキ「お、おう」





リョウ「アキ~!!」





リョウは、アキのもとへ
走って行った。





なんでだろうな。





リョウはアキに
話しかけられると
態度が変わるのは。













放課後 ――――――





ミサキ「リョウ、
ずいぶん嬉しそうだな」





リョウ「バレちゃったか~」





ミサキ「なにがあったんだ?」





リョウ「実はな、
さっき告られた」





ミサキ「・・・は?」













数時間前 ――――――





アキ「急に呼んでごめんね!」





リョウ「いや、別にいいよ」





やべ、
心臓が止まらない・・・!





アキ「前から好きでした!
付き合ってくだしゃい!」





今、「さ」じゃなくて
「しゃ」って言った・・・?





リョウ「・・・あははっ!」





アキ「ちょ、笑わないでよ!」





リョウ「ごめんごめん!」





アキ「・・・返事は?」





リョウ「・・・俺も、アキが好きだ。
・・・よろしくな」





アキ「うん!!」





―― 現在に至る ―――





リョウ「・・・ということだ」





いや、リョウ・・・





ミサキ「ずるい・・・」





リョウ「じゃ、これに
誘ってみるのはどうだ?」





リョウ、
準備が早すぎるよ・・・





・。・:・°・。・:・°・。・:・°・。・:
 夜の学校で
 お月見をしませんか?
 家庭科部がお月見用のお団子も
 用意します
・。・:・°・。・:・°・。・:・°・。・:





って、今日じゃないか!





リョウ「アヤカ、家庭科部だろ?」





ミサキ「アキもだろ・・・
リョウも行くのか?」





リョウ「もちろん!
アキとな!」





だから、早いって準備が。





ミサキ「・・・分かった。
誘ってみる」





リョウ「頑張れよ」





あ、アヤカだ。





ミサキ「アヤカ」





アヤカ「みみみ、ミサキ!」





いや、動揺しすぎだろ・・・
可愛い・・・





ミサキ「これ、
一緒に行かない?」





アヤカ「い、行きたい!」





ミサキ「じゃ、夜な」





アヤカ「うん!」













夜の学校 ――――――





今日は月が満月・・・
なんか、
アヤカみたいだな・・・





リョウ「緊張してるか?」





ミサキ「・・・してない
・・・はず」





アキ「やっほ~!
リョウ君、ミサキ君!」





アヤカ「お待たせ~!」





アキはガーリーな服、





アヤカは・・・
俺の好みのカジュアル。





リョウ「アキ、
服似合ってるよ・・・!!」





アキ「えへへ、照れるよ~!」





(じっー)





・・・アヤカ、
ガン見しすぎだろ。





ミサキ「アヤカ、
似合ってる」





アヤカ「あ、ありがとー!」





アキ「あ、飲み物
忘れちゃった・・・
取りに行ってくる!」





リョウ「それなら俺も行くよ」





アキ「2人は待ってて!」





アヤカ「わ、分かった!」





気まずい・・・
どうしようか・・・





でも、今なら・・・!





ミサキ「お、俺、
アヤカが好きだ!」





ミサキ「前からずっと!
いつも月みたいに
キラキラしてて、
可愛いって!」





アヤカ「・・・え!?」





ミサキ「だから・・・
俺と、
付き合ってください!」





アヤカ「私もミサキに
負けないくらい好き!
よろしくお願いします!」





アキ「やった~!
作戦成功!」





ミサキ・アヤカ「え?」





リョウ「そうだな、アキ」





アキ「タネ明かしは
無しだよ~!」





アヤカ「えー、教えてよ~!」





リョウ「ま、いいだろう」





リョウによると、





アキからリョウが
相談を受けて





俺にアヤカを
誘うように仕向け





2人だけにして
告白させる





・・・という作戦らしい。





アキ「ま、恋が叶ってよかったね」





アヤカ「うん!」





リョウ「ミサキもな」





ミサキ「あぁ」





なにかしらあって、





全員の恋が叶いましたとさ。







―END―

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