タブル初詣

CAST国本 姫万里国本 姫万里

作者:☆麻美☆

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.01.01

「寒いよ~」





みなさん、国本ヒマリ、
中1です!





「だね~、
しかもすっごく
混んでるし・・・」





親友の青山ヒメノと
初詣に来たんだけど・・・





ただ今の時刻、
早朝の5時30分。





昨日は紅白やら
カウントダウンやらで
家族中で盛り上がっていたため、
寝たのは深夜2時。





眠い・寒い・混んでるの
三拍子が揃ったいまの状況は
なかなかキツいです・・・;





でも、せっかく来たんだし、
楽しまなきゃ!





「・・・あれ?
国本と青山じゃん!」





「ナツ!
・・・とユアン!」





ぶらぶら屋台をめぐっていると、
クラスメイトの久野ナツと
西ユアンがいた。





「お前らも初詣?」





「う、うん。そうだけど・・・」





まさか、こんなところで
ナツに会えるなんて・・・





そう、ナツは
あたしの好きな人・・・//





「ねぇ、どうせなら、
一緒にまわらない?
大人数のが楽しいじゃん♪」





突然ヒメノが
なにを思ったのか、
そんなことを言った。





「いいね!」





ユアンもそれに同意。





「ちょ、ヒメノ、ユアン・・・!」





2人を見ると、
ヒメノはウインクをしてて、
ユアンは大きく頷いてた。





そ、そーゆうこと!?





2人は、あたしが
ナツのこと好きって
知ってるんだ。





「じゃあまずは
賽銭行こーぜ!」





ナツのその声とともに
あたし達は、お賽銭箱の
あるところに行った。





「ヒマリ、良かったね♪」





ヒメノのその言葉に
あたしの顔は赤くなった。





「ヒ、ヒメノ・・・!」





「まあ、あたしも
ユアン頑張るからさ♪」





ヒメノはユアンのことが
好きなんだ。





実は、ユアンも
ヒメノのこと、
好きなんだけどね☆





「うっわ、混んでる~」





お賽銭のところに行くと、
すごい混み具合。





2列に並んでるから、
ヒメノとユアンの計らいで
あたし・ナツ、
ヒメノ・ユアンの順に
並ぶことに。





「・・・国本は、なにを
お願いするわけ?」





お賽銭箱まで
あと2組というところまで
来たとき、ナツはそう言った。





「え、あたし!?
そ、そーだなァ・・・」





[ナツと両思いになりたい]
って、願うんだとは
言えないしね・・・;





「うーん、ナツは
どんなことをお願いするの?」





適当なことが
思い浮かばなかったから、
ナツはどうなのか聞いてみた。





「俺は、好きな人と
両思いになりたい、かな・・・」





・・・え・・・?





「ナツ、好きな人・・・
いるの・・・?」





「まぁ・・・」





あたしがそう聞くと、
ナツは頬をかきながら答えた。





うそ―――・・・





「だ、誰・・・?」





「俺とよく話す人・・・かな」





それって、まさか、
・・・ヒメノ・・・?





多分、そうだ。





だって、ヒメノとナツは
部活も一緒だし、
席も隣だし・・・





「・・・そうなんだっ!
頑張って!」





泣きそうになったあたしは
無理に笑顔を作って、言った。





「なんで気づかねぇかな・・・」





「え?」





ナツがその後
何か言ってたけど、
小さすぎて聞き取れなかった。





「なんでもねぇよ!
それより、
もう俺らの順番じゃん!」





気づくとすでに
あたし達の前の組は終わってて、
急いでお賽銭を投げた。





失恋しちゃったけど、
ナツのこと、・・・
諦められないよ――・・・





「ヒマリ、あのね、
あたし今からユアンに
告ろうと思うの。
それで、その・・・
2人きりにしてほしいんだけど・・・」





お賽銭が終わると、
ヒメノはあたしにそう言った。





「そうなんだ・・・
頑張って!」





そっか、ヒメノとユアンは
両思いなんだから、
ナツは―――・・・





・・・あたし、いま、
ズルいこと考えた・・・





嫌な女だね・・・





それでも親友の恋くらいは
成就させてあげたい。





「あの、ナツ!
ちょっとこっち来て!」





あたしはそう思い、
ナツを連れて
屋台通りのほうへ行った。





ここまでくれば
大丈夫だよね・・・?





「おぃ、国本!
どこまで行く気だよ」





ナツの腕をずいずい
引っ張って
遠くまで来たあたしを
不審に思ったのか、
ナツはそう言った。





「ご、ごめん・・・
あのたこ焼きが食べたくて」





うわぁ、バレバレの嘘
ついちゃったよ・・・





「国本さぁ、
さっきから変じゃね?
ってか、青山とユアンは?」





ナツのその無神経な言葉に、
あたしの我慢も、
ピークに達した。





「・・・、だもん」





「へ?」





「ヒメノがユアンに
告ってるところ、
ナツに見せたくないんだもん・・・!」





あたしは涙を流しながら、
ついに言ってしまった。





「青山、告ってんの?
てか、なんで、
俺に見せたくないわけ?」





「だっ、て・・・、
ナツはヒメノが好きなんでしょ?
だからっ・・・!」





「・・・ぶっ、アハハハ!」





へ・・・?





あたしが涙を拭いながら
言ったら、ナツは
突然笑いだした。





「ちょ、なんで笑うのよ・・・」





訳分かんない・・・





「いや、だって、
俺が青山を好きって・・・、
アハハハハ!」





「ありぇねー」





とか言いながら、ナツは
ずっとお腹を抑えながら
笑ってた。





ど、どーゆうこと!?





「やっぱ、国本
気づいてなかったんだ。
てか、いまの言葉って、
告白ととってィィわけ?」





ナツは指で
涙を拭いながら言った。





い、いまの言葉って・・・





《ナツにヒメノが
告ってるところを見せたくない》





思い出して、
急に顔が赤くなる。





あ、あたし、流れにまかせて
とんでもないこと
言ってるじゃん!//





でも、ここまで来て、
『いいえ、違います』とも
言えないし・・・





「・・・うん。
あたしはナツのことが、
す、好き・・・です・・・」





言っちゃったよ・・・!





するとナツは
すごく優しい笑顔で





「俺も国本のことが好きだよ」





と言った。





うそ・・・





「俺、めっちゃ勇気だして
言ったのに、
お前気づかねぇもん」





とナツは
スネ気味に言った。





あ、『よく話す人』って、
あたしだったんだ・・・?





ナツの言葉に「なるほど」と
心の中で大きくうなずく。





「まぁ、その勘違いのおかげで、
国本の気持ちも聞けたし。
結果オーライだな☆」





そう言って、
ナツはあたしの手を握って





「明けましておめでとう、
ヒマリ」





と耳元で呟いた。





「お、おめでとう・・・」





ナツの不意討ちに
あたしの顔は、ゆでダコ状態。





神社の神様は、
あたしの願いを
聞いてくれたのかな。





《ナツのこと、諦められない》・・・





まあ何はともあれ、
あたしの恋は成就しました☆





・・・そーいえば、
ヒメノたちは・・・?





「ヒマリー!」





そう思ってたら、
ヒメノの声がどこからか
聞こえてきた。





「ヒマリ、成功したよっ、
て、2人も付き合ってるの!?」





あたしとナツの
繋がれた手を見て、
ヒメノは驚いた顔で言った。





「え、まァ、うん・・・」





「良かったじゃん♪
よし、じゃあ今から
ダブル初詣しよ!」





「うん☆」





あたしにとって
最高の年明け。





今年はいい年になりそうです...☆







*end*
*ニコ学名作リバイバル*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。

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